『ボイスⅡ』最終回(10回)ネタバレと感想│久遠の心を救った樋口!彼らはこれからも助けを求める誰かのために走り続ける!

にこ

今回は、2021年9月25日放送『ボイスⅡ』最終回(第10話)のネタバレあらすじと感想をまとめました。

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最終回では、久遠が樋口を絶望の淵に叩き落とそうとした理由が明らかに…!

さらに久遠は、108個の爆弾を仕掛けたマンションに住民を閉じ込めるという最悪の舞台を用意していて…!?

はたして樋口たちは人々を救うことができるのか?

久遠との最終決戦の行方は…!?

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それではさっそく、最終回のネタバレあらすじをご紹介したいと思います。

その他のあらすじ
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『ボイスⅡ』最終回のネタバレあらすじ

⒞日本テレビ「ボイスⅡ 110 緊急指令室」

マスコミの注目が集まる中、港東署に出頭してきた久遠(安藤政信)は、

取り調べにあたった樋口(唐沢寿明)ひかり(真木よう子)に自分が送ってきた人生について語りだす。

 

なぜ解剖医をしていたか…。

それは「生」ではなく、死者のメッセージを聞けるから。

彼らはいい。純粋で悪意がないから。

 

久遠にとって、生きている人間はすべて嫌悪すべき対象だった。

出生のことで、悪意にさらされ続けた。

時に人の言葉に殴られ、時に視線に心臓を焼かれるような感覚があった。

 

誰も味方はいない。

だから人の醜悪な姿を見ないように暮らしてきた。

 

ところが久遠が大学に入った頃。

母親に乱暴した男たちが現れ、母を脅した。

自分たちがしたことを話すなと。

 

久遠は戸籍を何度も変え、彼らから逃げた。

でも母が亡くなったとき、5人がどういう人生を送っているのか知りたくなった。

 

そこで久遠は、1人ずつ彼らを呼び出し、母が苦しんできた物語を伝えた。

そして罪を認めるかどうか選択させた。

その結果が、井戸にあった白骨遺体だ。

久遠は彼らに罰を与えた。

 

刈谷だけ、井戸ではなく別の場所に埋めたのは、彼が生物学上の父親だから。

 

刈谷の喉から見つかったカッターは、母親のもの。

母はあのカッターで何度も自殺未遂を繰り返したのだ。

 

この話は、取り調べ室のコンセントに仕掛けられた盗聴器により、片桐(中川大輔)がマスコミに実況中継していた。

 

そんな中、自殺した小野田本部長が生前、久遠と交わした電話の内容が、インターネット上に公開されていることが判明。

県警トップが久遠に協力していたことが公になり、世間では警察に対する激しいバッシングが起こる。

 

久遠が樋口にこだわる理由

久遠の父親は生物学上は刈谷だが、「真の父親」は樋口だという。

 

樋口は、久遠と母親を引き裂いた刑事。

樋口が今までどんなふうに生きてきたか調べれば調べるほど、久遠は引きつけられたという。

 

妻を無残に殺され、憎悪を胸に秘めながらも正義を実践する。

人の醜悪な本性に触れてもなお、誰かを守ろうとする。

なぜ?

どうして?

なんのために、命をかけて腐った人間の命を守るのか?

 

そう語る久遠の声には、強い羨望と嫉妬の感情が入り混じっていた。

 

『樋口彰吾。おまえは私にとってカオスだ。

おまえが私を生み出した。

私の中の怪物を育てた。

子どもが親の関心をひきたいのは当然だろ?』

 

まさか、久遠はそれだけの理由で多くの人の心を傷つけ、

大樹(鳥越壮真)を誘拐して心を壊し、

透(増田貴久)を殺したというのか?

 

怒りをあらわにする樋口に対し、

『答えはイエス』

と愉快そうに久遠は笑う。

 

実は樋口の妻を解剖したのは、久遠だった。

久遠は大樹にそのときの映像を見せ、憎しみと絶望の感情を植えつけたのだ。

 

怒りで我を忘れ、久遠に掴みかかる樋口!

久遠はそんな樋口に

『おまえが俺を殺さない限り、終わりはない』

と己の首を絞めさせる。

 

そこに捜査一課の峯田たちが止めに入り、真の狙いがわからないまま、久遠の身柄は県警本部に移されることに。

 

『もっと話したかったよ、樋口彰吾。

続きは大きな舞台で── 』

 

と久遠は意味深な言葉を残し、連れていかれた。

 

そのとき、無事に指の縫合を終えた緒方(田村健太郎)から緊急連絡が入る。

 

片桐のPCデータから、久遠たちが爆弾の材料を大量に購入していたことがわかったのだ。

 

『久遠はまだ何も諦めていない』

 

ひかりたちはそう確信する…。

 

逃げる久遠!

その頃、久遠は峯田たちに、本部に行く気はないと告げていた。

 

『私はここに自分の足でやってきた。

だから出るときも自分で決める。

命をかけてやれば、大抵のことは成し遂げられます』

 

そのとき、警察官の制止を振り切り、片桐が現れる!

 

峯田たちが拳銃を向けると、片桐は体に巻き付けた爆弾を見せ、

『動くな!』

と爆弾のスイッチを上に掲げる。

 

『君には感謝してるよ。スマイル』

 

久遠は片桐に笑いかけると、近くにいた刑事たちを倒し、壁のかげに隠れる。

 

『ボム!』

 

樋口の合図とともに、片桐は恍惚とした表情を浮かべ、自爆!

その間に久遠は逃走する。

 

久遠が縄ばしごでおりる音をキャッチしたひかりは、樋口と共に屋上へ向かう。

 

『久遠京介!』

 

樋口は逃げ去ろうとする久遠に銃を向けるが、

「おまえが俺を殺さない限り終わりはない」

という久遠の言葉を思い出し、迷いが生じ、銃弾は久遠の肩をかすめる。

 

ミスか?それとも殺さなかった?どっちだ?』

 

久遠は去り際にそうつぶやき、裏口から逃亡した。

 

すべてを終わりにするために

ひかりが緊急指令室に戻ると、手術を終えたばかりの緒方が復帰していた!

 

『この状況で安静になんてしてらんないですよ。指ならまだこっちがあります』

と左手でガッツポーズをして笑う緒方。

 

『その目。今、ちょっとかっこいいと思ったでしょ』

と急に言われた知里(藤間爽子)は、

『はあ?』

と声を荒げる。

 

いったい、久遠を捕まえるのにどれだけの犠牲を払えばいいのか?

 

久遠は、樋口に殺されることを望んでいる。

樋口が殺せば、すべては終わる。

それを樋口自身も望んでいる。

 

その頃、久遠は肩の手当てをしながら、悲しそうにこちらを見つめる母の幻と話していた。

 

すべてが始まったあの場所で決着をつけるという久遠。

 

『そんな顔しないで。スマイル』

 

そういう久遠の顔にも哀しみの色が広がっていた。

 

最後の悪夢

その後、緊急指令室に、横須賀のタワーマンションの入り口が開かないと通報が入る。

 

ここが久遠が言っていた大きな舞台だと気づいた樋口とひかりは、閉じ込められた人々を助けるため、現場へ向かう!

 

久遠はこのマンションに500人以上の住人を閉じ込め、建物の支柱に108個の爆弾を仕掛けていた

半数以上爆破すれば、マンションは倒壊してしまう…!

 

さらに久遠は、爆破キーをマンションの住人の関係者やそれ以外の人たちに無作為に送っていた。

それを押せば、いずれかの爆弾が爆発する。

でも誰が押したはわからない。

 

久遠はネットで呼びかける。

 

住人に個人的に恨みがある者、無関係でも殺したいと思う者、

 

おまえが押したキーで死ぬわけではない。

 

結末は、多くの人の総意だ。

 

カオスの中にこそ、歓喜がある。

 

さあ、選択しろ。

 

さらにマンション内の様子がウエブサイトで実況中継され、住人の年収やステータスまで公開されていることが判明!

 

そのとき、次々に爆破キーが押され、マンション内で悲鳴が上がる。

 

久遠は、人の悪意を操っている。

人の醜悪な部分を、多くの人に見せつけようとしている。

 

それを知った樋口はあのとき、自分が殺しておけば…と後悔する。

 

試される心の強さ

樋口たちが現場にたどり着くと、

通孝(藤本隆宏)が捜査一課も樋口とひかりに協力すると応援部隊を連れてやってくる。

 

『樋口。この惨劇を終わらせるぞ』

『ああ、必ず』

 

25階建てのマンションには、135世帯が入居している。

緒方が玄関付近の防犯カメラを調べたところ、複数の爆発物が確認された。

 

入り口を開けるとそれが爆発するため、樋口たちは北側テラスの通風口から侵入。

樋口はひかりに閉じ込められた住人たちを救い出すよう頼み、自分は久遠と決着をつけるという。

 

去っていこうとする樋口に、ひかりは言う。

 

『再会したとき、樋口班長は言ってくれました。

おまえが聞いたものを信じると。

私は、班長の誰よりも強い心を信じています。

石川さん(透)が憧れたように…。

どんなに苦しくて張り裂けようと、

踏みとどまり立ち向かう、心の強さを…』

 

その言葉を胸に樋口は1人、階段をのぼっていく。

 

一方、ひかりは次々に部屋の中に閉じ込められた人たちの声を聞き取り、救助するが、その間にも爆発が起こる…!

 

久遠が一連の事件で警察の腐敗を見せつけたため、警察に恨みをもつ者たちがひかりたちを狙っているのだ。

 

人を救っているのに、人に傷つけられる。

その虚しさを、久遠は突きつけている。

 

それでも、ひかりたちは怯むことなく、助けを待つ人を救うため、前に進んでいく。

 

久遠との直接対決!

同じころ、樋口は1か所だけ防犯カメラが作動していない最上階の住民共有スペースを目指していた。

 

樋口がドアを開けると、暗がりの中、久遠が襲いかかってくる!

 

『さあ、見せてあげよう。観客たちに』

 

久遠がボタンを押すと、今まで映っていなかった最上階の部屋がネット上に公開される。

 

すぐに応援に向かわせようとする副室長の早紀(宮本茉由)

しかし『来るな!避難優先だ。こいつは俺が決着をつける』と樋口は無線で告げる。

 

炎で熱した焼きごてを持ち、争う2人。

その間にも爆弾はどんどん爆破されていく。

 

『狂え!樋口彰吾!そうでないと私には勝てないぞ!』

 

久遠は、床に倒れた樋口に焼き印を押そうとする。

危機一髪それをかわし、久遠に銃を向ける樋口!

 

『終わりだ。久遠京介!』

 

しかし久遠は不敵に笑う。

『今度は外すなよ?憎しみをぶつけろ、樋口彰吾』

 

そのとき、緒方から報告が入る。

 

『仕掛けられた108個の爆弾のうち、爆破されたのは28個。

久遠が爆破キーを送った9割の人からメールが送られてきて、もう倒壊の恐れはありません!』

 

その一方で、近所に住む8歳の男の子がまだ取り残されていることがわかり、ひかりたちは捜索に向かう。

 

『聞いたか。誰もがおまえのように憎しみから人を殺すと思ったか?』

 

樋口が言うと、久遠はすべての爆弾を爆破できるスイッチを取り出す。

 

憎しみが足りないのなら、自分自身の憎しみで補うまで。

これを押せば、また樋口の大切な仲間が死ぬ。

『さあ、撃て』

と久遠は、必死に樋口の心に火をつけようとする。

 

その顔を見て、樋口は銃をおろす。

 

『おまえをぶち殺してやりたい。

でも俺は、おまえを殺さない』

 

そう言うと樋口は『おまえが俺を殺せ』と銃を久遠の足元に滑らせる。

 

『これで終わりにしろ』

 

『はっ…。どうして?どうして…!?』

 

その問いに樋口は答える。

 

『なぜ人を守るのか…。

おまえに聞かれてずっと考えていた。

 

俺は妻を殺され、息子を傷つけられ、相棒を殺された。

それでもなぜ人を守るのか?

助けるのか?

わからない…。

 

そんなこと、俺にはわからない。

 

ただ信じてる。

人間を。

人の心を。

 

俺は信じてるんだ!』

 

『は?何が信じるだ、そんなこと…』

 

と言いながら、久遠は泣いている。

 

母親が虐待で逮捕され、引き離された久遠。

樋口はあのとき、久遠の絶望の声を受け止めてやればよかったと後悔していた。

 

『人間は苦しんだぶんだけ、人に優しくなれる。

負けるな。

立ち向かえ。

強く生きろ 』

 

あのとき、そう言ってやればよかった。

そうすれば、久遠も少しは人を信じられたかもしれない。

 

憎しみや悲しみだけじゃない。

母親が注いだ愛情も、久遠にはちゃんと残っている。

 

久遠が今、流している涙こそが、母が久遠に残してくれたものだから…。

 

樋口の言葉に、久遠は爆弾スイッチを落とす。

そのとき、安達(遠藤雄弥)たち緊急出動班が駆けつけ、久遠を逮捕する。

 

涙を流したまま、樋口を見つめる久遠。

 

でも樋口にはまだやることがある。

行方不明の少年が1時間前に最上階の防犯カメラに映っていたという報告を受け、樋口は少年の救出に向かう!

 

最後の選択

ひかりも合流し、樋口たちは奥の部屋で倒れた棚の下敷きになり、動けなくなっていた少年を救出!

 

そのとき、その様子をネットで見ていた女性(趣里)がまさに爆破キーを押そうとしていた!

電子音が鳴り響き、爆弾が作動する!

急いで部屋の外に向かう樋口たち!

 

間に合わないと思った瞬間、樋口たちをかばうように立ちはだかったのは、久遠だった!

 

それにより樋口たちは助かったが、樋口は死亡。

 

『誰にも殺させない。おまえを殺すのは、私だ…。

おまえが思っているより、人間は腐ってる。

そんな顔しないで、笑え…

スマイル… 』

 

そう、樋口に言い残して……。

 

どんな痛みも受け止める

最後に爆弾の実行キーを押した人間は、結局わからなかった。

 

善意があれば、悪意もある。

その悪意から、また久遠のような人間が生まれるかもしれない。

だからこれからも、ひかりたちは戦い続ける。。

 

ひかりは時折、重藤(増田昇太)の面会に行っていた。

 

まだ重藤は絶望の中にいる。

でも彼の絶望を、苦しみを受け止めることはできる。

それがきっと重藤の救いに、

そして希望になるだろう。

 

樋口は大樹のところへ行き、今の正直な思いを伝える。

 

大樹のために現場を退こうと思った。

でも樋口は久遠も含め、亡くなった人たちの想いを、一生かけて受け止めなければならない。

 

それには、

たとえどんな世の中になっても、助けを求める人を助ける。

それしか報いる道はない。

透のためにも。。

それが樋口の選択だ。

 

『ごめんな、大樹。ごめんな』

 

樋口が謝っても、大樹はぼんやりと前を見つめたまま。

 

樋口が諦めてその場を立ち去ろうとした時、

『パパ』

と大樹が焦点の定まった目で呼びかけ、

樋口は喜んで大樹の肩に触れようとしてやめる。

 

そんな樋口の手に触れ、微笑む大樹。

 

『大樹!』

樋口は嬉しくなって大樹の手を握り、握手した。

 

そのとき、ECUから無線が入り、樋口は大樹と目を合わせ、現場へ向かう!

 

『コード0!

拳銃使用の強盗事件発生!

現在時より本件関連通話を優先とし、他の通話を規制する。

至急、緊急出動班は現場へ急行せよ』

 

『こちら樋口!逃走中のマルヒを発見!

俺が必ず捕まえる!』

 

 

〜fin.〜

 

 

『ボイスⅡ』最終回の感想

8歳の子がまだマンションに取り残されていると聞いたとき、

久遠がこの子を助けるんだろうなと思ってハラハラして見ていた。

 

たくさんの人の憎しみに火をつけたのも、すべては樋口の関心をひきたかったから。

久遠がしたことは許されないことだけど、

あの日、樋口がもっと久遠と向き合っていれば違っていたのかもしれない。

 

でもあの頃の樋口はまだ奥さんを殺されたわけでもないし、何も失っていない。

久遠だって、とつぜんそんなことを言われても反発しただろう。

だからいろんなことを乗り越えた今じゃなきゃ言えない言葉だったと思うし、

響かない言葉だったと思う。

 

逆境に負けず、人を信じて人を救おうとする樋口に憧れ、

自分では止められない憎しみの炎を消してもらおうともがいていた久遠。

本当に助けてもらいたかったのは、久遠の心。

最後に樋口に救われ、久遠が流した涙は清らかで美しく、もらい泣きしそうになりました。

 

『おまえを殺すのは私だ』とひねくれた言い方をしてたけど、身をもって樋口と少年を守った久遠。

最後は人を助けて亡くなっていった久遠の姿にグッときました。

ひどいこといっぱいしてんだけどね、

その裏に秘められた複雑な感情を見事に安藤政信さんが表現してたんだよー。

 

ひかりの音を聴く能力も最後までフル活用されて、能力負けしていないし、

緒方も手術後、すぐにダークウェブにアクセスしてて懲りないなーと笑ってしまいました。

 

ラストは、ずっと気になってた大樹に笑顔が戻り、ひと安心。

これからも樋口は体が動く限り、走り続けるんだろうな〜みんなの想いをのせて。

そんなわけで、最後まで落ちることなく、疾走感あふれるドラマでした!

 

それではここまで読んでくださり、ありがとうございましたヽ(*´v`*)ノ

またの~。

 

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