『ハルとアオのお弁当箱』8話ネタバレと感想│分けっこしよう♪かわいいエンジェル登場！

ハピドりに行こう！

蒼がバーに着くと、ハルはカウンターでどよ～ん。

莉央は大好きな蒼に会えてにっこにこ。

 

『ほら、ハルちゃんもこっちに来たら？』

蒼はテーブル席に誘うが、ハルは『近くに寄ると、目が…』と、もにょもにょ。。

『ハイハイ、三次元の人間の圧は、ハルちゃんには強すぎるのよね』

『なんでわかるんですか！？』

 

蒼はハルと一緒にいるうちにそんなこともわかるようになってきたのだ。

というか、ハルの心の声は半分くらいは漏れているのだが…。

 

それを聞き、『莉央のほうがずっと前から一緒なのに』とヤキモチを妬く莉央。

莉央は今度の土曜日に好美と3人でケーキバイキングに行こうと蒼を誘った。

 

でも好美が調べると、あいにくホテルは改装中。

莉央は『今じゃなきゃだめなの！』と、むくれてしまう。

 

そこで蒼が提案したのは、ハルも含めた4人でアミューズメントパークに行くこと！

莉央が大好きなハッピードリームアイランド、通称ハピドリに行ってみんなで楽しめば、ハルと莉央も仲良くなれると思ったのだ。

 

それに実は好みが合うハルと莉央は、好きなアトラクションも一緒。

蒼は朝、お弁当を持って行って車の中で食べようという。

それを聞き、莉央とハルは大喜び！

 

『おにぎりとサンドイッチ、どっちがいい？』

『おにぎり～！』

 

蒼は、開園時間の朝8時半から遊べるよう計画を練り始めた。

前日に準夜勤が入ってしまう蒼

こうしてスケジュールが決定！

当日はアローズに5時半に集合。

蒼はチケットも購入し、みんなに楽しんでもらおうと張り切っていた。

 

ところが同僚の看護師に代わり、蒼は急きょ前日の金曜日、準夜勤に入ることに。

それでは蒼の睡眠時間がなくなってしまう。

 

それを聞いたハルは心配して『バカバカバカバカ！』とぬいぐるみの手でアタック。

でも蒼は『これくらい平気！だって僕、すっごい楽しみにしてるんだから』と1人で抱え込もうとする。

だって蒼の大好きな人が集まって初めて行くお出かけだから！

 

ハルは、せめてお弁当作りの手伝いをさせてほしいと言うが、蒼は『ほんと大丈夫』と断る。

『もう～もうもう！』

ハルは眉をハの字にしながらも、引き下がった。

 

分けっこしよう

そして金曜日の深夜1時半。蒼が帰宅。

疲れ切った蒼は寝過ごしてしまう！

 

『やだ！お弁当は！？』

蒼が慌てて飛び起きると、ハルが台所で格闘していた。

ハルは蒼が気持ちよさそうに寝ているのを見て、アラームを消しておいてくれたのだ。

 

テーブルの上にはラップで包んだ4種類のおにぎりが。

ハルは定番のカリカリ梅や昆布、ニューフェイスまでいろいろ作っていた。

 

それを知り、蒼は『ほんとごめん～』と落ち込む。

でもスケジュールからチケットの手配まで、準備してくれたのは蒼だ。

 

ハルが改まってお礼を言うと、

『やだ、水くさい。こっちこそおにぎり、ありがとね』と、蒼は遅れたぶんを取り戻そうと台所に入ろうとした。

 

『でも、私もいるからね』

ハルは蒼の行く手を阻むと、きっぱりと言った。

『私、あんまり使えないし、めんどくさがり屋だけど、…せっかく一緒にいるんだし、分けっこしましょ？』

 

『うん、…うん、そっか、そっか、そっか～！』

蒼はハルの手をブンブン振ると、笑顔で一緒にお弁当を作り始めた。

 

あいにくの雨…

でも出発の時間になると、外は土砂降りの雨。

莉央は『や～だ、行く！』と駄々をこねた。

 

『おいで、莉央』

蒼は莉央を呼ぶと、軽々と抱っこ。

『さすがに今日は無理かな？お空にはかなわないね』

 

それを見て『莉央ちゃん、かわいそう～。そして莉央ちゃん、蒼さん素敵すぎる』と手を合わせるハル。

 

その時、莉央の腹時計が鳴り、みんなはアローズでお弁当を食べることにした。

ほっこりお弁当タイム

『いっただっきまーす！』

 

いろんな種類のおにぎりを見て、莉央は大喜び。

莉央が美味しそうに食べるのを見て、蒼とハルは顔を見合わせてにっこり。

やっぱり誰かが握ってくれたおにぎりは最高だ。

 

実はこのお弁当はハルがほとんど作ったもの。

蒼が寝坊したことを打ち明けると、

『やるじゃん！ハルちゃん！このクォリティーは絶対蒼だと思った』と好美。

 

そんな中、莉央は太巻きのようなおにぎりにくぎ付け。

それは莉央が卵とお肉が好きだと聞き、ハルが作ったオリジナルおにぎり。

 

ずばり、ポーク卵おにぎりだ。

 

すると莉央は無言でパクパク。

『めちゃめちゃ、がっついてるし。どれどれ？』

好美も食べると、焼いたポークが香ばしく、ポークのしょっぱさと卵のコンビネーションが絶妙だ。

 

『じゃあ、1番食べてる莉央ちゃん！』

蒼が莉央に感想を求めると、『う～ん、美味しい』と莉央。

 

ハルは莉央に認められ、『めちゃくちゃ嬉しい～。生きててよかった～！』と歓喜した。

 

その後、莉央とハルはすっかり打ち解け、ハルのオタクトークは絶好調！

 

するといつの間にか、寝不足の蒼はウトウトと夢の中。

ハルの肩にもたれかかって寝てしまった。

『もしかして寝てる？』

『…寝てますね』

 

ハルはしばらくそのまま蒼に肩を貸してあげた。

 

莉央の手作りお弁当

それから数日後。

ハルが帰宅すると、莉央が遊びにきていたことを知り、大ショック！

 

『会いたかったです…。会いたかったです、莉央ちゃ～ん』

ハルががっくりして泣きべそをかいていると、蒼が莉央が持ってきてくれたお弁当をくれた。

 

ハルのお弁当を食べて、莉央は自分も作ると張り切ってくれたようだ。

お弁当は2つあり、1つはハルの、1つは蒼の。

 

蓋を開けてみると、それは色鮮やかなオムライス弁当。

蒼のは基本、好美が作り、ハルのは莉央が作っていた。

 

美味しそうに食べるハルを見て、『僕もひと口ほしい』と言い出す蒼。

『なんかハルちゃんのだけ、莉央の手作り感満載でずるい！』

 

『蒼さんって、ときどき子どもですよね』

『ハルちゃんにだけは言われたくない！』

 

こうして2人はケンカしつつも、仲良くお弁当を食べるのでした。

 

 

～9話につづく～