『イチケイのカラス』4話ネタバレと感想│悩んで悩んで、出した答え!最後はちょっとトキメキも!?

にこ

今回は、2021年4月26日放送『イチケイのカラス』4話のネタバレあらすじと感想をまとめました。

出典:『イチケイのカラス』公式ツイッター

今回は、坂間(黒木華)の妹・絵真(馬場ふみか)が登場!

 

坂間は初めて、17歳の少年の裁判の「裁判長」を務めることに!

 

ところが少年は完全黙秘を続け…。

 

坂間もとうとう職権発動してしまう、のか!?

それではさっそく、4話のネタバレあらすじをご紹介したいと思います。

 

その他のあらすじ

『イチケイのカラス』4話のネタバレあらすじ

ある夜。

坂間(黒木華)が裁判官舎に帰ると、妹の絵真(馬場ふみか)が廊下で待っていた。

 

絵真はネパールの魔除けを手土産に持ってきていて、しばらくここにいるという。

なんでもネパールで遺跡を発掘している間に、日本で彼氏は女子大生とコンパ三昧だったらしい。

それで三下り半を突きつけて、出てきたというわけだ。

 

深夜にもかかわらず、絵真が足をドンドン踏み鳴らすと、ピンポーン。

『大丈夫?Gが出た?』

と、下の階に住むみちお(竹野内豊)が島根のふるさと納税でもらった魔除けを持ってやってきた。

なんとそれはネパールの魔除けそっくり!

 

絵真と意気投合したみちおは、そのまま部屋に居座って話し始めた。

坂間が睡眠時間を30分も過ぎていると怒ると、

『AI裁判官ってどう思う?』

と、いつものみちおの質問が始まった。

 

すでに量刑の判断などをAIが補助するシステムが、海外では導入されつつある。

感情に流されず、客観的事実に基づき、判断を下す。

しかも大量に案件をこなし、間違えない。

AI裁判官は、ある意味、裁判官の理想形なのだ。

 

『でも人にしか裁けない裁判もあると思うんだよね~・・・』

みちおの言葉を聞き、絵真は姉がどんな裁判官なのか興味を持った。

するとみちおは目を逸らし、本人を前にしてそんなことは言えないという。

 

そこで、絵真は坂間の裁判を傍聴してみることにした。

 

ベルトコンベアー裁判官

翌日、坂間は被告人の心情などお構いなしに、次々と判決を下していった。

 

その様子を見た「みちおを見守る会」のメンバーの評価は、

ベルトコンベアー裁判官誕生

 

処理は速いが面白くない

 

心を打つところがまったくない、駄作製造機

と、さんさんたるものであった。

 

『そんなの1ミリも気にしてないわ!』

と、妹の前では強気の構えを見せていた坂間だったが、実はめちゃめちゃ気にしていた。

 

そんな坂間を『大丈夫です、僕が支えます』と力強く言い切るものがいた。

元傍聴マニアの書記官・石倉(新田真剣佑)だ。

 

その見事なルックスを見て、

絵真は勝手に『結婚前提に、姉をよろしくお願いします』と握手する。

絵真は”長崎の神童”と言われた姉がバカにされたままでは嫌だと、もう少しここに残ることにした。

 

初めての少年事件

そんな中、部長の駒沢(小日向文世)が「少年事件を合議制で扱いたい」という。

 

被告人は、望月博人(田中偉登)、17歳。

半年前、高校を中退し、東京ドリームランド遊園地のアルバイトとして働いていた博人は、遊園地の売上金5000万を盗み、逃亡。

警察官に逮捕されそうになり、ビルの非常階段から盗んだ現金をばらまいた。

その金は半分以上が通行人に持ち去られるなどして、紛失している。

 

坂間は、少年事件は初めてだし、合議制の裁判長を務めたこともない。

だが、みちおは『裁判官は坂間さんがいいんじゃないかな?』といたずらっ子っぽい笑みを浮かべる。

 

『あ、無理ならいいよ?』

『誰が無理だと?私は今までどんなことも努力で突破してきたんです』

 

坂間が裁判長を引き受けると、みちおは満足そうにニコニコと坂間を見つめた。

 

第1回公判

そして迎えた第1回公判。

博人は完全黙秘を貫いた。

捜査段階はともかく、公判が始まっても完全黙秘なんて聞いたこともない。

 

抽選で選ばれた国選弁護人は「どうせ聴く耳を持たない」と、完全黙秘を続けるとどうなるか、博人に説明もしていなかった。

 

すると、みちおがまた突拍子もないことを言い出した。

まずは裁判長のことを知ってもらおうというのだ。

 

みちおは簡単に坂間の経歴を説明すると、

少年裁判では少年の心を開かせることが大事なのに、完全黙秘を貫かれて大いに戸惑っている』と言い、法廷内の笑いを誘った。

 

坂間は焦って『静粛に!静粛に!』と声を張り上げた。

 

『坂間裁判官は心の中では、正直に話してほしいと思っているんです』

話を続けるみちおに、坂間はやめてくれと小声で頼んだ。

黙秘権を貫いている相手を無理に話させようとすれば、弁護士会からクレームが来てしまう!

 

しかし、

『この裁判官、頭でっかちなところがあるな~と被告人は今、思いましたね?そのとおりです!』

と、みちおはさらに笑いを誘い、みちお劇場に。

博人が笑ったのを見て、みちおはやっと席に腰をおろした。

 

それで閉廷後、坂間が怒らないわけがない!

でもみちおは、やっと少年らしい笑みが見れたことに満足していた。

 

少年事件では、家庭、学校、交友関係に問題があることが多く、周辺調査に力を入れる必要がある。

 

博人は両親と死別し、児童養護施設で育っていて、

『裁判長として、被告人に関する ”なぜ?”、知っておきたくな~い?』

と、みちおに言われ、坂間はしぶしぶ調査に出かけることにした。。

 

きょうだいのような関係

博人が育った児童養護施設「ひかりホーム」を訪れると、

博人には兄妹のような関係の2人がいることがわかった。

 

9年前、同じ日にここにやってきた博人と滝本陸吉沢未希の3人は、ちょうど年が1つ違いなこともあり、そのとき「きょうだいになろう」と誓い合ったのだ。

 

しかし陸は『あんな馬鹿なことをするなんて、もう博人とは関わりたくない』とすごい剣幕だった。

 

博人はあんな馬鹿な真似をどうしてしたのか?

それは半年前、高校を中退したことと何か関係があるのか?

 

未希はピアノがすごく上手だが、左手を使っていなかった。

未希と陸の左手には、9年前に博人と交わした「きょうだい」の証明のミサンガが巻かれていた。

 

第2回公判

第2回公判で、坂間が陸と未希の名前を出すと、

博人はピクリと反応し、坂間を見た。

 

未希にはピアノの才能があり、コンクールで何度も優勝し、有名音楽校に誘われていた。

でも1年前、思いがけない事件が起こった。

博人に誘われて東京ドリームランドでジェットコースターに乗った未希は、事故に巻き込まれて左手を負傷。

尺骨神経損傷により麻痺が残り、ピアニストになる夢をあきらめたのだ。

 

東京ドリームランドの社長は、業務上過失致傷罪で起訴された。

しかし不慮の事故とされ、無罪になっていた。

 

『あなたは逆恨みしてお金を強奪しようと考えたのですか?』

坂間が尋ねると、博人はすごい形相で坂間をにらみ返した。

 

すると「ス~ス~」と、あろうことか弁護人の寝息が聞こえてきた。

『弁護人、起きなさい!退廷を命じますよ』

坂間が一喝すると、弁護人は驚いて立ち上がった。

 

『国選弁護人として数をこなす1案件かもしれません。

でも被告人のこれからの人生がかかっているんですよ』

 

その言葉は、博人の心に届いたようだ。

 

『・・・嘘だ。法律なんてくそだ』

 

博人が吐き出すように言うと、

『よかった、やっと君の声が聞けた』と、みちおはにっこり笑って言った。

 

さて、被告人に対する「なぜ?」がまだいっぱい残っているが、このまま判決を下せるだろうか?

みちおに問われ、坂間は黙り込む。

 

強盗罪は、懲役5年以上。

酌量減刑して、懲役2年6ヶ月。

でも逆恨みが動機だとしたら、同情できない。

被害額も大きいし、反省の色も見えない。

前科がなくても、懲役3年、4年。

その場合、実刑にすべきか、執行猶予をつけるべきか、保護観察つきにすべきか。

坂間は決められず、悶々とした。

 

すると、みちおが言った。

『必要なんじゃないですか?裁判所主導の捜査』

『私も必要だと思います』と、駒沢部長。

さらに検察の井出(山崎育三郎)まで捜査が必要だと言い出し、

坂間はあの言葉を言わざるを得ない状況に追い込まれた。

 

『・・・職権を』

『は?』

『裁判長、大きな声で』

 

坂間は大きく息を吸い込んで前を見据えた。

 

『職権を発動します!

裁判所主導で、改めて捜査を行います!』

 

それを聞き、『ベルトコンベアー裁判官がついに入間った!』と、傍聴マニアたちは興奮した。

 

信じられない弁護士

さっそく坂間たちが東京ドリームランドで聞き込みをすると、

博人はジェットコースターの事故が本当に不慮の事故だったのか調べていたようだった。

 

事情を知る人物に話を聞こうとしていると、それを邪魔するように顧問弁護士の稲垣がやってきた。

 

彼は主に不祥事を起こし、信用を落とした企業法務を得意とする、年収3億円以上のスター弁護士。

1年前に担当した事故の裁判を、彼はこう振り返る。

『白を黒に、また黒を白に変えることもできる。楽しいゲームでしたよ』

 

まさか彼は、口裏を合わせて何も過失がなかったかのように偽装したというのか?

坂間が怒りに震えながら質問すると、

『ノーコメントで』と稲垣は笑った。

 

すべては、マネー。お金のため。

そう言い切る稲垣を、坂間は怒りに満ちた目で見返した。

 

空白の3時間

その後、坂間とみちおは拘置所に行き、博人と面会した。

 

博人が東京ドリームランドで働き始めたのは、事故の原因について調べるため。

博人は管理責任者の門田から、真実を聞いていた。

なんと彼らは上の指示で、定期点検と老朽化した部品の修理を怠っていたのだ!

 

だが博人は何を訊かれても黙っている。

そんな博人に、坂間とみちおは『一事不再理』という言葉を教えた。

 

たとえ後から有罪を示す決定的な証拠が出てきても、覆ることはない。

法律は、人間が人間のために作り出したルール。

必ずしも弱いものの味方になるわけではない。

 

たしかに法律は、博人を救わなかった。

博人には恨むべき理由があった。

だから、わずかな見舞金しか払わなかった会社から売り上げ金を強奪しようとした。

 

だが真実はそれだけじゃない。

犯行後の空白の3時間。

なぜか博人はお金をばらまいた赤羽駅とは別の方向のバスに乗っている。

 

『どうしてかな?』

みちおが尋ねると、博人は顔色を変え、立ち去ろうとした。

その背中に坂間が叫ぶ。

 

『あなたの夢はなんですか?

罪を犯せば、その夢を失ってしまうかもしれない。

それでもあなたは犯行に踏み切った。

私利私欲のためじゃない。

すべてを投げうってでも大切な人のために犯行に・・・』

 

博人は振り返ると、ドンッと坂間に掴みかからん勢いで迫った。

 

『やめなさい!やめるんだ!』

刑務官に連れていかれても、坂間をにらみ続ける博人。

彼はいったい、空白の3時間の間、どこにいたのだろう・・・?

 

そこで坂間は、博人の関係者の動きを調べることに。

みんなで夜通し防犯カメラの映像をチェックし、空が明るくなるころ、ようやく坂間はあるものを発見した。

 

博人は赤羽駅に行く前に、ある人物と落ち合っていたのだ!

 

第3回公判

第3回公判で、坂間はそのことを博人に告げた。

 

博人が会っていたのは、滝本陸。

このまま博人が黙っていれば、陸から話を聞くことになると坂間が言うと、

『やめろ!陸は関係ない!俺が1人でやったことなんです!だから早く判決を出してください!』

と、博人は泣いて土下座した。

 

きっと彼は怯えているのだろう。

隠しておいた真実が暴かれることを・・・。

 

『真実が明らかになることを躊躇してる?』

公判後、太陽の下でみちおが坂間に尋ねると、

『いえ、たとえ彼が望まなくても、客観的事実に基づき裁く義務が私にはあります』

坂間はひるまず、まっすぐに答えた。

 

『・・・悩まないんだろうなぁ、AI裁判官だと』

 

みちおの言葉が、坂間の胸に突き刺さった。

 

きょうだいの絆

その後、坂間たちはひかりホームを訪ね、陸と未希に所在尋問を行った。

 

検察の調べで、未希の左手は最先端医療を受ければ、完治する可能性が高いことがわかった。

でも保険がきかないため、手術するには多額の費用がかかる。

そこで博人はお金を盗んで捕まっても、手術費をねん出する方法を考えたのだ。

 

まず、博人は5000万を盗んで、手術費に必要な額だけを抜き取り、陸に渡した。

その後の行動は、すべて本来の目的を悟られないようにするための偽装工作。

 

繁華街でわざと警官に見つかって逃走し、残りの金をみんなの前でばらまく。

そうすれば、川に落ちたり通行人に拾われたりして、正確な紛失額はわからない。

あらかじめ手術費が抜き取られているなんて誰も思わない。

単独犯で、共犯はいないと思わせられる。

これは望月博人だけが捕まる犯罪計画。

 

『滝本陸さん、そうですよね?』

井出が尋ねると、陸は目に涙をためてギュッと唇をかみしめた。

陸の手には、博人からお金を渡されたとき、一緒に託された赤いミサンガと、元から陸がしていた黄色のミサンガが2重にはめられていた。

 

みんなに悟られないよう、陸が博人と仲違いしているように振る舞うのはどんなに辛かったことだろう。

陸と未希が犯行に関与していることを隠し通すため、博人は完全黙秘を貫いていたのだ。

 

未希は陸から、このお金は将来、返済する約束で支援金を集めたと聞いていた。

その嘘に、未希はうすうす気づいていた。

でも自分がなにか話せば、陸まで逮捕されてしまう。

博人がすべてを投げうってまでしてくれた行為が無駄になってしまう。

それで未希は 黙っていたのだ。

 

『お願いします。陸を・・・、博人を・・・、重い罪にしないでください』

未希は泣きながら、坂間たちに頭を下げた。

 

夜判決前夜

判決を明日に控え、絵真は坂間のことを心配していた。

昔から、姉ちゃんの言う「大丈夫」は大丈夫じゃない。

 

『ねえ、きょうだいは何があっても離れたらいけんよね?

一緒におるべきよね?』

 

坂間が尋ねると、

『よかったよ。姉ちゃんがいてくれて』

と絵真は言った。

 

『そばにいてくれるだけで、心強かったさっけね。頑張れ、坂間千鶴』

絵真に励まされ、坂間は笑ってうなずいた。

 

坂間が出した答え

そして判決受け渡しの時がきた。

坂間は法衣を着て、法廷に向かった。

扉の前で、みちおと駒沢が 坂間を待ってくれていた。

 

『主文。被告人を懲役3年に処する。

この裁判の確定の日から3年間、その執行を猶予する。

また保護観察処分とする』

 

坂間が理由を述べようとすると、博人は陸のことを心配した。

陸は今、家庭裁判所で審理に当たっている。

未希の手術は、中止になった。

 

『・・・どうして!!!』

博人は目に涙をにじませ、言った。

『やっぱり法律ってクソだ。どうしてだよ!おい!未希の夢は・・・!』

法壇に駆け上ろうとする博人を、刑務官が取り押さえた。

 

『被告人を放してください!』

坂間は法壇を降りると、たけり狂う博人の前に立った。

 

『人生は自分の想いどおりにならないことのほうが多い。

努力してもどうにもならないこともあります。

それでも、自分の人生を投げてはいけない。

いかなる理由があろうと、あなたは罪を犯してはいけなかった』

 

『・・・おまえに何がわかるんだよ』

博人は涙を流し、声を震わせて言った。

『許さない』

それでも坂間は揺るがなかった。

 

『許さなくていい。あなたの苦しみ、憤りを受け止めます。

そして願っています。

いつかあなたが、あなたたちが、手を取り合い、前を向いて生きていけることを。

あなたが逆境を跳ね返し、努力して、自分の人生を切り開いていけることを。

そして、

辛い経験があったからこそ今があると、そう思える日が来ることを、

心から願っています』

 

真実を明らかにすることが、すべての人を幸せにするとは限らない。

3人はこれから、どんな道を歩んでいくのか。

その先には不幸が待っているかもしれない。

 

それでも、自分を裁くためにこれだけ苦しんでくれた人がいる。

それが博人の救いになったはずだと、みちおは言う。

 

『冷静に、客観的に、誰よりも被告人のことを考えていた。

坂間さんにしかできない裁判だったよ』

 

みちおが坂間の肩をポンと叩くと、坂間の目から涙があふれた。

 

誰もいない法廷は静かで、夕日が差し込んでいる。

1人になった坂間は、耐え切れずしゃがみ込んで泣き出した。

 

みちおが外に出ると、掃除のおばちゃんがやってきた。

『ここは、あとでお願いします』

『はい』

 

みちおは誰にも邪魔されないよう、ドアの前にそっと立った。

 

イチケイのカラス

『坂間くんといると、入間くんも気づかされることが多いのかもしれませんね』

と、駒沢は絵真に言った。

 

みちおはきっと、坂間はイチケイのカラスになれると思っているはずだ。

 

みちおが弁護士を辞めて裁判官になったとき、駒沢は「ワタリガラスの創世神話」を話した。

絵真はその話を知っていた。

 

神話の中のカラスは気まぐれに世界を作っていたりする。

 

その知恵を駆使して、自ら人間に光や火や水を与えたりもする。

 

神様や英雄のようなものではないけど、

 

カラスは何者にも束縛されない、個性的で自由の象徴なのだ。

 

 

坂間とみちお。

2人の化学反応でなにが生まれるのだろうか?

 

駒沢は楽しみでしょうがなかった。

 

みちおがライバル?

『こんにちは!オセロの続きをしにきました。

白を黒にひっくり返しにね』

 

その後、みちおは弁護士の青山瑞希(板谷由夏)を連れて、稲垣弁護士のところへ行った。

 

『面白くなりそうですね。

私も大好きなんですよ、マネー』

稲垣を見て、瑞希は目を輝かせた。

 

刑事裁判では無罪が確定したドリームランドだが、民事裁判なら損害賠償を出せると、昔の弁護士仲間の瑞希が動いてくれたのだ。

 

坂間が絵真に誘われてレストランに行くと、そこにいたのは「みちお」だった。

 

「姉ちゃんにお似合いって思うよ。

私からのプレゼントやけん」

 

絵真からのメッセージを見た坂間は、何考えてんだか、あの子は・・・と呟く。

 

でも民事裁判の話を知り、坂間の心は浮き立つ。

彼女は凄腕で、早くも管理責任者の門田を味方につけ、マネーをがっつり踏んだくるつもりだという。

もちろん、未希の手術費も。

 

すると『よかった・・・』と坂間は嬉しそうに微笑んだ。

 

博人と陸と未希が同じ施設で暮らせるよう、坂間は児童相談所に依頼するつもりだった。

それと同時に、別の高校に3人が編入できるようにする手配も。

 

『いいと思うよ』

みちおにまっすぐに見つめられ、

坂間は目のやり場に困って目をそらした。

 

『なんかさ』

みちおは頬杖をついて言った。

『デートみたいですごく嫌だ!』

 

見れば、周りはカップルばかり。

『それはこっちのセリフです』

『坂間さんの言うことは、8割説教だから』

 

坂間とみちおがやり合っている姿を、偶然、石倉が目撃してしまう。

『なんで2人が?もしかしてライバルって、みちおさん?』

 

みちおは坂間をじっと見て言った。

 

『やっば、嫌だ』

 

 

ヮ(゚д゚)ォ!

~4話につづく~

 

 

https://twitter.com/Chico901016/status/1386676158394036225?s=20

『イチケイのカラス』4話の感想

真実を知って、3人のためにどうしたらいいのか?

今まで悩むことなくバッサバッサ判決を出してきた坂間が初めて悩んで出した答え。

そこに至るまでの葛藤と、

判決を出して終わりではない、彼らの人生と向き合う姿勢に涙が止まりませんでした。

 

裁判官も1人の人間。

家族がいて、友達がいて、仲間がいて。

判決の前に「きょうだいは一緒にいるべきよね?」と長崎弁で坂間が絵真に尋ねて、絵真が「姉ちゃんがいてくれてよかった」というシーン。

そこから坂間が法衣を着て、法廷の前でみちおと部長が待っていてくれて、阿吽の呼吸で法廷に入っていく空気感。

坂間の判決。

そして自然に法壇を降りて、被告人と向き合う姿。

被告人の気持ちを考えて考え抜いた結果、みちおとおんなじことを、坂間は坂間のやり方でしてた。

 

その判決の重みに、初めて坂間は涙して、

みちおはそれを認めてくれた。

 

坂間が泣いている間、誰も法廷に入らないようにみちおがそっと扉の前に立っている姿がよかったな~。

イチケイのカラスの意味もわかってきて。

何にもとらわれない、個性的で自由の象徴のカラスに、なんで坂間がなれると思ったのか?

今はわかるけど、常識にがんじがらめだった堅物時代からは考えられないや。

それもみちおの勘というやつなのかな。

 

 

そんな2人に恋の予感~?と思ったら、みちお「嫌だ」って。あちょー!

明らかに坂間はドキドキしてたのにね~。

こういう展開になると思ってなかったから、ニヤニヤしてしまいました。

 

妹の絵真ちゃんもまた出てくれるといいなー。

素直で明るくて、なんか和む♪

 

それではここまで読んでくださり、ありがとうございました\(^o^)/

またの~。

 

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