『イチケイのカラス』8話ネタバレと感想│甥っ子、デカッ!今回は書記官の川添さんと浜谷さんが大活躍!

にこ

今回は、2021年5月24日放送『イチケイのカラス』8話のネタバレあらすじと感想をまとめました。

出典:『イチケイのカラス』公式ツイッター

今回、みちお(竹野内豊)たちが扱うのは、万引き事件で保釈中の主婦・恵子が起こした傷害事件。

 

被害者の史絵(朝加真由美)は、頭を殴られた後遺症で、事件の記憶を失っていた。。

 

恵子は、史絵が万引きしようとしているのを止めようとして襲われ、殴ってしまったというのだが…!?

それではさっそく、8話のネタバレあらすじをご紹介したいと思います。

 

その他のあらすじ

『イチケイのカラス』8話のネタバレあらすじ

今回の主役は、イチケイを支える書記官たち!

書記官の仕事は、裁判官を補助すること。

でも、みちお(竹野内豊)はハンコをぜ〜んぶ逆さまに捺したり、「帰る途中」を「蛙とチュウ」と変換したり誤字ばかり。

 

川添(中村梅雀)の同期はほとんどが管理職だが、川添はまだ現場。

つまり出世には見放されたということだ。

その原因はわかっている。

「みちお」だ。

 

傷害事件の原因が、秘伝ラーメン店のレシピを盗んだことだと聞けば、モニターとして10人の専門家に食べさせるという。

それは無理だと笑顔でアピールすれば、15人に増やされてしまう。。

 

裁判官と書記官の評価は、一蓮托生。

川添は、ペアを組む裁判官の引きが恐ろしく悪かった。。

 

だから今の川添の切なる願いは、滞りなく定年を迎えること。

しかし、そんなある夜。

川添はチカンに間違えられ、警察に連れていかれてしまう!

 

一方、弁護士の青山瑞希から『みちおだけはやめたほうがいい』と言われた坂間(黒木華)は、私が入間さんのことを、、意味がわからない、、と気にしていた。

それを坂間に想いを寄せる石倉(新田真剣佑)に愚痴るのだからたちが悪い。。

石倉は坂間にとってまったくの「アウトオブ眼中」なんですねと落ち込むのだった。

 

川添の災難

翌朝。

川添は無事に釈放され、イチケイにやってきた。

でも警察はまだ川添を疑っている様子だ。

 

川添によると、

帰りの電車のホームでチカンにあったと泣いている女性がいた。

足早に逃げる男がいたので後を追いかけた。

でも見失ってしまい、前から来た若い女性に尋ねるも、男など見ていないという。

途方に暮れていたところを警察に捕まってしまったというわけだ。

 

そこに浜谷(桜井ユキ)が、書記官研修生の前橋幸則(渡辺佑太朗)磯崎由衣(夏目愛海)を連れてやってきた。

2人は川添を疑いのまなこで見ていて、

『え?私やってるように見えるの?ほんとにやってないからね!』

と、大騒ぎ。

 

そんな中、部長の駒沢(小日向文世)は、合議制で扱う案件があるから立ち会うよう2人に指示する。

 

傷害事件

案件は、傷害事件だったが、その起訴状を見た坂間と浜谷は驚く。

被告人の潮川恵子(真凛)は、坂間が裁判長、浜谷が書記官を務める窃盗事件の被告人だったのだ。

 

恵子は1年前にも万引きの前科があり、保釈中にまた万引きをして捕まっていた。

そのとき、万引きを目撃して店員に伝えたのが山寺史絵(朝加真由美)という女性。

 

恵子には6歳の娘がいて、旦那はドイツに単身赴任中。

義理の母親の介護と育児で軽いうつ状態だった。

娘を預けるあてもなく、罪も認めているし逃亡の恐れもない。

それで浜谷は、在宅からの審理がいいんじゃないかと坂間に進言した。

 

ところが、恵子は史絵に加療1年の怪我と、記憶障害を負わせてしまったのである。。

 

そこまで聞いて、思わず顔を見合わせる研修生たち。

『あ、今、うちの書記官ポンコツだと思ったでしょ~』と、みちおは嬉しそう(^_^;)

 

でも浜谷の意見が正しいと判断したのは、坂間だ。

駒沢部長は、窃盗事件と今回の傷害事件を併合して審理することにした。

 

併合審理 1日目

併合審理1日目。

検事側は、井出(山崎育三郎)が担当。

城島(升毅)の処遇はまだ微妙で、今日の審議には顔を見せなかった。

 

恵子は、史絵は小学校時代の恩師で、万引きを通報され捕まったことは恨んでいないという。

史絵に怪我をさせてしまったのは、彼女が万引きをしているところを目撃し、それを止めようとしたら逆に襲われ、抵抗したから。

 

それを聞き、えらいこっちゃ!被告人が否認した!と川添は心の中で叫んだ。

こういうとき、普通の裁判官なら面倒なことになったと嫌がるが、みちおはえん罪が防げると喜ぶからだ。

 

川添が恐る恐る後ろを仰ぎ見ると、なんと坂間も、みちおも、駒沢も全員にやり。

うちの裁判官はどうかしてるよと、川添は頭を抱えた。

 

食い違う証言

史絵が万引きをしているのを見て、恵子は店を出て後を追いかけた。

 

『今ならまだ間に合います!返しましょう、盗んだの・・・』

恵子が史絵のバッグを取ろうとすると、

『離して!』

と史絵は恵子を突き飛ばし、恵子に向かって走ってきた。

それで無我夢中で応戦したら、史絵の頭に石があたってしまったのだ。

 

史絵は頭をおさえ、

『大丈夫。盗んだものは返すから行って』

と、恵子に言った。

 

恵子は取り調べの時からこのことを主張していたが、虚偽の発言だと取り上げてもらえなかった。

 

しかし、史絵が万引きしたという証拠は一切なく、怪我をした後、史絵は夫の信吾(大谷亮介)に助けを求めた。

 

その電話で、史絵は『逆恨みで元教え子に襲われた』と言っていた。

10分後、夫が現場に駆けつけた時には史絵の意識はなく。

救急車で運ばれたものの、軽度のまひと記憶障害が残り、事件のことも覚えていなかった。

 

だが恵子が殴ったのは1度だけで、そんな大した怪我には見えなかったという。

それに教え子に万引きしているところを見られて逆上したなんて、史絵にしてみればとても恥ずかしいに違いない。

それで恵子は史絵に言われるまま、その場を立ち去ったのだ。

 

食い違う証言を聞き、どちらかが嘘をついていると思う浜谷と川添。

審議が終わった後、研修生たちはどう思うか意見を聞かれた。

すると2人とも、被告人が嘘をついていると考えていた。

 

でも川添は、恵子は本当のことを言っているという。

万引き犯が万引き犯を捕まえてもおかしくない。目を見ればわかる。

 

そんな論議を繰り広げていると、みちおが言った。

なんで子供の絵の太陽は赤、信号は青なんだと思う?って甥っ子に聞かれたんだよ。

これは知らず知らずのうちに大人がそうアドバイスしてるからじゃないかな?

子供は先入観がないから、言われたとおり、太陽は赤、青信号は青で描いてしまう』

 

みちおは起訴内容を鵜吞みにせず、先入観を捨てるべきだと主張。

それを聞き、坂間はハッとした。

恵子は育児と介護のストレスでうつ病になり、ストレスで万引きしたとあるが、実は「万引きの病気」なのではないか?

 

クレプトマニア

クレプトマニアとは、「窃盗症」「病的窃盗」ともいわれる精神障害の1種で、窃盗行為時の緊張感や成功時の満足感が目的。

 

それを知った恵子の夫・拓馬は、離婚を切り出す。

『君も、そのほうが楽になれるんじゃないか。

ほたるは俺が引き取る。おふくろのめんどうもなんとかする』

 

『ちょっと待って!』

突然のことに動揺する恵子だが、

ほたるはまだ小学生になったばかりで、すでに学校にも変な噂が広がり始めているという。

 

『前に言ったよな?

大丈夫。もう2度と万引きはしない。育児も介護もちゃんとするって。

あれは嘘だったんだな?

君の”大丈夫”は、全然大丈夫じゃなかったんだよ。信じてたのに・・・!』

 

拓馬に責められ、恵子は言葉を失った。

 

併合審理 2日目

併合審理2日目。

自分が病気だと知った恵子は『ダメな人間だと思いました』と、うつむいたまま答える。

明らかに元気がない。

 

その後の調べで、史絵の頭には2度殴られた痕があった。

1つは軽傷で、もう1つはかなり強く殴られたもの。

 

『被告人は夢中で1度殴ったと言っていましたが、本当は2度殴ったんじゃないですか?

そして意識的に強く殴りつけたんじゃないですか?』

 

井出に問い詰められ、恵子は動揺し、パニックになっているようだった。

それを見てすかさず川添は少し休憩を取ることに。

すると恵子は離婚を切り出され、ショックを受けていることがわかった。

 

川添は自分も5年前に離婚してスッキリしたとなぐさめようとするが、

『主任!』

と浜谷にお口チャックで出ていくよう顎でしゃくられ、そそくさと退場。

 

『たとえ離婚しても、潮川さんがほたるちゃんのお母さんであることに変わりはありません。

お母さんとしてできることがあるんじゃないですか?』

 

浜谷からそう諭された恵子は落ち着きを取り戻したようだ。

 

法廷に戻った恵子は、万引きしたときはすごく緊張するが、成功したときは喜びを感じる。変わらない日常はおりのようなもので、そこから少し自由になれる気がしたと証言。

 

史絵が万引きしているのを見た時は、自分のようになったらだめだ、止めなきゃと思った。

襲われたときは夢中で応戦したが、殴ったのは1度だけだと断言した。

 

史絵の旦那の証人尋問

そこでみちおは、史絵の夫で市議会議員の山寺信吾に証人尋問することに。

 

しかし、信吾は妻は万引きするような人間じゃない。

自分の子供のように思っていた教え子に殴られ、マヒと記憶障害まで残り、許せないという。

 

またしても証言が食い違い、悩むみちお。

恵子が殴ったのが1度だとしたら、2度目に殴ったのは別の人間の可能性がある。

 

そこでみちおは立ち上がり、職権を発動!裁判所主導で捜査を行うことにした。

 

旦那、真犯人説

その後、さっそくみちおたちは現場検証へ。

研修生の前橋は、もし2度目の攻撃をしたのが違う人物なら、怪しいのは旦那じゃないかという。

 

前橋の父は大学病院の医師で、医療ミスが起きた時、教授のミスの責任を取らされそうになった。

でも裁判で無実が証明され、父は救われた。それで法に興味をもった。

 

そのとき、前橋は思った。

築き上げたものを取られそうになった時、常軌を逸した行動をする人もいる。

たしか史絵の旦那は、7期当選の市議会議員。

妻が万引きに加え、障害沙汰を起こしたとしたら、自身の名誉に傷がつく。

それで現場に駆けつけた後、口論の末に殴りつけてしまったのではないか?

 

頭部損傷で記憶障害になった今、真実はいくらでもねじ曲げることができる。

 

まずは史絵が万引きしていたのが事実かどうか確かめたいが、

もし本当にしたのなら、盗んだものはすぐ証拠隠滅するはずだ。

もしかしたら史絵か旦那のどちらかが、目の前の川に投げ捨てたかもしれない。

 

『川添さんさ・・・』

みちおが何か言おうとすると、言う前に断る川添。

 

すると研修生の2人が『やります!』と手を挙げ、

『川添さん!川をさらってきて!』と、みちおは叫んだ。

 

『NO~~!!!』

 

その間に、みちおたちは信吾が史絵から電話をうけたときの様子を聞き込みに。

すると怪我をした妻を心配するどころか、『バカ野郎!』と怒鳴っていたことがわかった。

 

ほたるの行方

そのとき、恵子の娘・ほたるがいなくなったと連絡があった。

ほたるを見かけた人の話では、『ママは私は助ける』と言っていたらしい。

 

浜谷は、ほたるは自分の意志でどこかに行ったのだと思い、恵子に心当たりがないか尋ねた。

娘のことを1番知っているのは、お母さんだからだ。

 

ほたるはいつも恵子のお手伝いをしていた。

今、恵子ができないことを代わりにしようとしているのだとしたら・・・。

 

その後、恵子の助言ですぐにほたるの居場所がわかった。

ほたるは恵子の代わりに史絵が入院している病院に行っていたのだ!

 

併合審理 3日目

そして併合審理3日目。

再び、証人として史絵の夫・信吾が呼ばれた。

 

信吾は史絵から電話をもらったとき、たしかに怒りで我を忘れたという。

でもそれは、逆恨みで襲われるなんてとんでもないと思ったからで、万引きしたと打ち明けられたからではないと否定した。

 

そこで弁護士は、証拠として史絵が万引きした商品を取り出した

川添たちが、近くの川から発見したのだ!

 

さらにみちおは、恵子の娘・ほたるが史絵のいる病院に行き、恵子の代わりに『ごめんなさい。ママを許してください』と謝ったことを明かす。

ほたるの言葉に、史絵は涙を流していた。

史絵の記憶はもう戻っていたのだ!

 

みちおが裁判所主導で知りえた事実を史絵に伝えると、まひでうまく話せないので手紙で証言させてほしいと申し出があった。

 

車いすで連れてこられた史絵を見て、驚く信吾と恵子。

川添の提案で、手紙は信吾が読むことになった。

 

恵子の手紙

恵子は教職の仕事に人生のすべてを注いでいた。

苦しみもあったが、教え子に恩師と言われ、人生の手ごたえと呼べるものがあった。

 

しかし教職を離れてから、その手ごたえもなくなり、ただ1日1日時間が過ぎていくだけの人生になった。

そんなとき、恵子が万引きしているのを見かけた。

 

警察が来るまでの間、史絵はもうこんなことはしてはだめだと恵子を諭した。

『どうしてこんなことをしたの?』

『満たされるものがあったんです。盗んだ瞬間』

 

でも万引きを止めようとしたのは、彼女のためじゃない。

恵子の万引きを見かけた日、史絵は5回目の万引きをしようとしていた。

クレプトマニア。

史絵も恵子と同じ病気で、恵子に自分の姿を重ね合わせていたのだ。

 

いつか見つかる。このことを夫が知ったら。でもやめられなかった。

そしてとうとうあの日、恵子に万引きしているところを見られてしまった。

 

恵子に止められた史絵は、恐怖と羞恥心からパニックになり、恵子ともみ合いになった。

バッグを取り戻そうと勢いよく近づいたら、襲われると勘違いした恵子が抵抗して石が頭に当たった。

 

彼女を帰した後、もう隠しきれない、夫に事実を話すしかないと思った。

それで史絵は夫に電話し、すべてを話した。

 

しかし

『バカヤロー!おまえ、何したのかわかってんのか?

俺の人生、むちゃくちゃだ!こんなことだったらいっそ・・・』

 

夫は逆切れし、最後の言葉を飲み込んだ。

でも史絵にはわかった。

夫が築き上げたものが壊れるくらいなら、いっそ死んでいたほうがよかった。

そう思い、史絵は盗んだ商品を川に捨て、もう1度自分で頭に石を振り下ろした。

 

なぜ自分がそんなことをしたのか。ただただ消えてしまいたい。

そのことを覚えている。

記憶はぼんやりしているが、恵子の裁判が始まる前には何が起きたのか思い出していた。

 

けど怖かった。

夫は自分が覚えていないことを喜んでいたから。。

 

でも、ほたるが謝りにきたとき。

 

『あなたの教え子の人生がかかっています。

あなたの証言で救うことができるんじゃないですか?』

 

みちおに言われて、史絵は自分のできることをやらなければと思った。

恵子は万引きをしようとした自分を止めようとしただけ。

これが真実だ。

 

史絵は涙を流して立ち上がり、恵子に頭を下げた。

夫は慌てて史絵を支え、頭を下げた。

 

みちおは法壇をゆっくり降りて言った。

 

『助けて、というのはとても勇気がいることだと思います。

弱い自分を認めることになる。

子育てと介護に苦しみ、内に抱えてしまった潮川恵子さん。

教職から離れて喪失感を内に抱えてしまった山寺史絵さん。

勇気をもって助けてと言ってみたらどうでしょうか?

言葉にしないとわからないこともあるんじゃないでしょうか?』

 

夫婦であっても、夫婦だからこそ、心の声を言葉にすることが大事なときもある。

 

それを聞き、史絵は信吾を、恵子は傍聴席に座っている拓馬を、涙を流しながらじっと見つめた。

 

助けてください

閉廷後、恵子は拓馬に近づいた。

『行きなさい』という刑務官に、『少しだけ話をさせてください』と川添は頼んだ。

規則違反だけど、川添が代わりに怒られておくという。

 

『・・・大丈夫じゃない。

私はあなたがいないと、全然大丈夫じゃない。

なんで私の苦しみに全然気づいてくれないんだろうって、あなたを呪ってた。

呪いながらいつもお義母さんとほたるのめんどうをみて、自分なんか消えちゃえばいいって思ってた。

でも、こんなんだけど、まだ一緒にいたいと思うの。

助けてください。

私ひとりじゃ頑張れない。。助けて』

 

恵子の涙ながらの訴えを聞き、

ようやく拓馬は、自分が恵子に「大丈夫」と言わせていたことに気がつき、謝った。

 

先入観なしの判決

その後、みちおはみんなに北海道のふるさと納税でもらった「ぷりん?」を1つ1つ配った。

するとそれはプリンのように見えて豆腐だったり、ゼリーだったり。

よく見ると「北の恵みプリン?」とクエスチョンが入っていた。

 

そこで坂間と駒沢は判決を決めるため、みんなに意見を求めた。

傷害事件については、正当防衛だから罪には問わない。

2度目の窃盗事件に関してどう判決を下すかだが。。

 

執行猶予中の犯行は、原則「実刑」。

でも刑務所に入れば娘と会えなくなる。

それにクレプトマニアは病気だと、研修生たち。

彼女に必要なのは刑罰ではなく、適切な治療だ。

 

みちおたちはみんなの意見を参考に判決を決めることにした。

 

実はあたり?

これで研修は終わり。

どうやら研修生の2人は、書記官になりたいと思ってくれたようだ。

 

『でも書記官の仕事って、なりたくてなる人は少ないと思うのよ。

けど、なってから気づく。

裁判官と書記官は夫婦みたいなものだから、いい関係を築ければいい裁判ができるし、ろくでもない裁判官に出会ったら自分がコントロールする気持ちでね』

 

浜谷のアドバイスに、『はい!』と研修生たちは答えた。

 

『僕みたいに引きが悪くて、とんでもない裁判官に出会わないことを願ってますよ』

川添が言うと、

『恐ろしくついていると思います』

『一周回って、逆についてるって感じです』

と、2人は口々に言った。

 

判決

そして判決言い渡しの日。

『待たせたな。こっちに残ることになったんだ』と城島がやってきた。

その顔を壇上から見て、駒沢もとても嬉しそうだ。

 

判決は、懲役1年。執行猶予3年。保護観察つき。

傷害事件については無罪となった。

 

『裁判長、ママはおうちに帰れるんですか?』

傍聴席にいたほたるが質問すると

『帰れますよ』

と、みちおは答えた。

 

この判決に、

来たー!異例判決!再度の執行猶予つき!

と、傍聴席もイチケイのみんなも温かい空気に包まれた。

 

と思った瞬間、判決文をうまく読めなくなるみちお。

『これ、誤字じゃないかな?直ってないよ』

浜谷が見ると、「うまくいかない」が「馬喰い家内」になっている。

それ、私の責任?と浜谷はムッとした。

 

──川添が組むのはいつだって常識外れの裁判官だ。

おそらく川添の最後の職場になるであろうイチケイには、今までで1番最悪な裁判官がいる。

 

でもこれでいい。

私の書記官人生、これでいいのだ。

 

いや、これがいいのだ。

 

石倉の告白

『言葉にしないと、伝わらないことがある』

今回の裁判を通じてそれを学んだ石倉は、みんなの前で坂間に告げた。

 

『僕はあなたのことが好きです』

 

するとサラッと坂間は『私も好きです』と答える。

でもそれは石倉の仕事ぶりなどについてで、恋愛感情はまったくなく。。

 

『言葉にしても伝わらないこともある』と石倉はがっくりした。

 

甥っ子、いた!

そこに、チカンの真犯人が捕まったと駒沢がやってきた。

川添の証言が正しいとして、先入観を捨てたら単純なことじゃないかと。

女性が女性にチカンをしないという先入観。

それを聞き、川添は道ですれ違った女の子を思い出した。

 

彼女は 彼氏を奪われた恨みから、男性に変装してチカンの嫌がらせをしていたらしい。

 

『部長~!あなたに会えてよかった~!』

『とにかく、何事も先入観をもって見ちゃだめってことですね』

と話していると、

『どうですかね?先入観をもつことは別に悪くないと思うんですよ』

と近くに座っていた男性(武井壮)が話しかけてきた。

 

『見るからに獰猛そうな生き物を見て、警戒せずに近づいたら食べられてしまうかもしれない。

人間だって、見るからに怪しい人を警戒しなかったら痛い目にあう』

 

『あの、どちらさまでしょう?』

みんながあっけにとられていると、

『ああ、いつも皆さんの話を聞いてたのですっかり顔なじみだと思ってました』

と、男性。

 

そこにみちおが入ってきて

『道彦。あれ、初めてだっけ?』

と笑う。

 

今のトークの感じって、まさか・・・。

 

『甥っ子、デカッ』

 

思わず、坂間は大声でツッコんだ。

 

 

~9話につづく~

 

 

『イチケイのカラス』8話の感想

甥っ子デカッ!

甥っ子ほんとにいたんだ!笑

まさにそれは目からうろこ、甥っ子って聞いたらもっと小さい子を想像するもんなぁ。

はじめは小学生くらいかと思ってたんだけど、話を聞いているうちにみちおの妄想?とか思ったりして、今回、正体が明かされて衝撃~!

ほんと先入観というのは恐ろしいですね。

1度こう思ったらなかなか曲げられなかったりしますもんね。

 

でも今回、川添さんと浜谷さん中心のお話でよかったな~。

書記官のお仕事というか、姿勢みたいなものに触れられて。

言うのは簡単だけど、それを支えるのって大変だよね。

いつもみちおに振り回されて嘆いている川添さんだけど、なんだかんだこれでいいと思っているんだな。ふふふ。

 

最初は意見を言えなかった研修生の2人もだんだん意見を言えるようになって、頼もしかったですね~。2人の活躍が楽しみ!

「ぷりん?」も面白そう!罰ゲームとかによさそう。

 

肝心の事件のほうは、どちらも旦那さんがサイテーで、なに勝手なこと言ってんだと思ってしまいました。

とくに恵子の旦那にむか~!(; ・`д・´)

でも恵子が助けてって旦那さんに救いを求めるところはウルッとしてしまいました。

そんな旦那でも好きなんですよね。そして自分がほかに行く場所がないこともわかってる。

クレプトマニアという言葉は初めて聞きましたが、治るものなのでしょうか?

なかなか難しそうですね。。

 

傷害事件のほうは無罪になったものの、引っ越しでもしないかぎり、いろいろ言われてしまいそうだし、お義母さんからの当たりも厳しそう。

でもほたるちゃんがめっちゃお母さんのこと大好きで味方でいてくれるから大丈夫かな?

いつも思うけど、裁判はここで終わりだけど、その人の人生はそこで終わりじゃない。

その後のほうが気になるなぁ。。

 

次回はなにやら坂間に恨みをもつ者の存在がちらつくようで気になりますね~!

 

それではここまで読んでくださり、ありがとうございました\(^o^)/

またの~。

 

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