『イチケイのカラス』1話ネタバレと感想│法廷で叫ぶ坂間がカッコいい!みちおの過去も気になりますね!

にこ

今回は、2021年4月5日放送『イチケイのカラス』1話のネタバレあらすじと感想をまとめました。

出典:『イチケイのカラス』公式ツイッター

『イチケイのカラス』は、週刊モーニングで連載されていた浅見理都さんの同名漫画をドラマ化したもの。

 

原作ではイチケイに赴任してきた坂間真平が主役だが、ドラマでは女性に!

 

冗談も通じない堅物なエリート裁判官・坂間千鶴を黒木華さんが演じます。

 

そんな千鶴を変えていくのが、竹野内豊さん扮する型破りな裁判官・入間みちお!

 

性格も価値観もすべて真逆な2人が、難事件の裏に隠された真実をつかむ。

 

みちおの過去が気になりますね!

それではさっそく、1話のネタバレあらすじをご紹介したいと思います。

 

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『イチケイのカラス』1話のネタバレあらすじ

東京地方裁判所第3支部第1刑事部、通称”イチケイ”。

そこに、若くして特例判事補になったエリート・坂間千鶴(黒木華)が赴任してきた。

 

着いて早々、坂間は挨拶もそこそこに、中学生の法廷見学の質疑応答に駆り出される。

だが公判でもないのに法服を着るなんてと、坂間は拒否。

『そこはちょっとした仮装だと思って』と書記官の浜谷澪(桜井ユキ)たちに言われ、坂間は信じられないと顔をしかめた。

 

そこに笑顔が素敵なイチケイの部長、駒沢義男(小日向文世)がやってきた。

『坂間さんは凛としているから、法服が似合いそうですね。

坂間さんに憧れる、未来の裁判官もいるかもしれませんね』

 

駒沢に乗せられ、すっかりその気になった坂間は法服を着て中学生たちの質問に答えた。

 

『なんで黒い服を着ているんですか?』

『法服は、黒と決められています。黒は何にも染まらないから、裁判官の公正さを表しています』

 

『事件によって、1人だったり3人だったり、裁判官の人数が違うのはなんでですか?』

『1人の裁判官で審議する事件を、単独事件。3人の場合は、合議事件。内容によって違います』

 

キビキビと質問に答える坂間だが、『裁判官ってモテますか?』という男子中学生の質問には『ウケを狙っただけじゃないですか?』とバッサリ。

すると引率の教師だろうか?

ひげを生やした男性が彼をかばった。

 

坂間は判決を出す時にも、基本『悩まない』という。

それを聞き、近くにいた主任書記官の川添博司(中村梅雀)は目を丸くした。

 

その理由は、事前に警察が綿密な捜査をしているから。

そこで出た証拠に問題がなければ起訴するし、そうでなければ起訴はしない。

99.9%の確証がなければ起訴はしないので、悩む必要はないのだ。

 

悩まないんだって。強気だね』と引率教師は生徒たちを見て、ハハハハッと笑った。

 

裁判官は常に1人で250件程度の事件を担当している。

処理した事件数が新規の事件数を上回っていれば黒字。

逆の場合は、赤字。

赤字を出さないこと、それが裁判官にとって1番大事なことだと坂間は断言した。

それじゃ、サラリーマンと同じだ。

 

そんな坂間を見て、『僕はこう思うな~』と教師は語り始めた。

裁判官にとって大事なこと。

 

それは、話を聞いて聞いて聞きまくって、悩んで悩んで悩みまくって1番いい答えを決めること。

『違うかな?』

それに対し、坂間は鼻で笑って返した。

 

今、坂間と中学生たちの間には木の柵がある。

法壇のこちら側とそちら側には見えない壁があり、裁判官という仕事は地味で理解されにくい。

しかし坂間が語れば語るほど、その壁は分厚くなっていくようだ。

 

『さあ、みんな、帰るぞ』

『まだ途中ですよ!』

坂間は怒って、さっさと帰ろうとする男に向かって叫んだ。

 

それを見て、男は生徒たちに尋ねる。

もし罪を犯して裁かれるとしたら、みんな、この裁判官どう思う?

すると生徒たちは一斉に下を向いた。

 

『嫌だって、みんな。

君は裁判官としては優秀なんだろうね。

でも悩まないことに悩むことになるよ』

『はあ?』

『じゃ』

男はにこやかにその場を後にした。

 

これは侮辱罪に値する。中学に抗議しなければ!

坂間はすごい剣幕でイチケイのみんなに訴えた。

 

そのとき、デスクの陰にあの男の姿を見つけた坂間は不法侵入者だと思い、えーい!と男の腕をひねり上げた。

 

でも彼は坂間と同じイチケイの裁判官、入間みちお(竹野内豊)だったのだ!

 

入間みちおという男

みちおは高校を中退したため、中卒だった。

元弁護士で、裁判官には面接でなったという異色の経歴をもつ。

 

ひげを生やし、カジュアルな服装、とぼけた発言はお堅い裁判官のイメージからは程遠い。

それに対し、坂間は見るからに東大卒のお堅い裁判官だった。

 

みちおの趣味は、ふるさと納税。

部屋にはなまはげだの、お米だのローラースケートだの、各地の特産品が置かれていた。

 

そんな(坂間的に見て)あり得ないみちおと、『まずは組んでみて』と駒沢は指示を出す。

みちおが裁判長で、坂間と駒沢の3人で審議する合議制。

大学4年生の長岡誠(萩原利久)が、代議士の江波和義(勝村政信)に全治1か月の怪我を負わせた傷害事件だった。

 

でもここでも坂間は、合議制じゃなくてもいいのではないかと意見する。

なぜならイチケイの経営は赤字つづき。

坂間はイチケイを立て直すために派遣されてきたのだ。

坂間は合議制を受け入れるかわりに、他の案件も自分が単独で引き受けると豪語した。

 

そんな仕事優先の坂間なので、歓迎会は『差し支えます。私抜きでやってください』と断る。

それではただの飲み会だ。

 

『仲良くやってくださいね、入間くんと』

駒沢に言われ、坂間はチラっとみちおに目をやった。

すると、みちおは梅干しジュースをちゅう~っと酸っぱそうに飲んでいた。

 

坂間はため息をつくと、『その期待には応えられないと思います』とあらかじめ駒沢に謝った。

 

第1回公判

そして第1回公判の日。

検察側からは、みちおのお目付け役として東京地検第3支部に異動してきた井出伊織(山崎育三郎)と、上司の主任検事・城島怜治(升毅)が出廷した。

井出はエースで4番、甲子園でベスト4に入った男。そんな意味でも期待されていた。

 

まずはじめに、みちおは自分の名前を名乗り、坂間と駒沢のことをみんなに紹介した。

裁判官がそんなことをするのはとても珍しい。

 

落ち着いた低い声で、みちおは被告人の誠に話しかける。

警察や検察が調べたことがすべて正しいとは思っていない、思ったことがあったら遠慮なく言ってほしい。

いきなり警察・検察に抗議を受けそうな発言だ。

 

ジャージの太もも部分をぎゅ~っと握りしめ、誠は叫んだ。

『僕は悪くない!向こうから殴ってきたんです』

それを聞き、慌てて弁護士は調書を調べ始めた。

これは被告人の勝手な言動か?

 

被害者は、代議士の江波和義。

 

誠の父・洋一郎は、江波の秘書をしていた。

 

2か月前、洋一郎は不正献金疑惑で東京地検特捜部がマークし始めた矢先に、電車に飛び込み、自殺した。

 

 

不正献金の目的は、クラブ女性に貢ぐため。

 

でも誠は、父が濡れ衣を着せられたと江波を恨み、江波を呼び出し暴力行為に及んだ。

 

しかし『父さんは自殺じゃない!』と、誠は必死に主張する。

誠は、洋一郎が電車に飛び込んだ日の朝、約束をしていたのだ。

就職祝いに一緒に飲みにいくと。

父とそんな約束をしたのは初めてだった。

 

それにあのとき、踏切の遮断機が一時的に故障していたことが判明。

あれは”自殺ではなく、事故”だと誠は主張した。

 

その様子を見て、坂間は思った。

証拠からしても、被告人の発言には信ぴょう性がない。

前科はないが、反省の色がない。

経緯はともかく、懲役1年6か月、執行猶予なしが妥当だと。

 

でもみちおは悩んでいるようだ。

『この事件は、経緯が大事だ。

洋一郎さんの死は、自殺か事故か、まずはそれをはっきりするのが大切だ』

 

みちおは職権を発動し、裁判所主導で現場検証を行うことにした。

 

信じられない!

は?

捜査!?現場検証!?

裁判官は、警察でも検察でもない。

基本に立ち返って、裁判官の役割を確認しましょう!

坂間はすごい剣幕でみちおに掛け合った。

そんな裁判官、見たことがない!

 

でも刑事訴訟法で、ちゃんと裁判官が捜査をしてもいいと認められている。

気になったら止まらない性質のみちおは、こうして時々、現場検証を行っているのだ。

 

このままでは被告人は、反省していないという形で実刑になる。

でも本人が納得していない状態で刑を受けたら、出所後また罪を犯すかもしれない。

次は傷害では済まないかもしれない。

 

『僕たちの仕事はなんだったんだって思わない?』

みちおは、坂間たちに問いかけた。

『なんか負けた気がするんだよなぁ』

 

── すべてわかった上で、この事件に関わった全員にとっていい判決を下したい。

それがみちおの譲れない一線だった。

 

この現状を見て、坂間は気づいた。

イチケイが赤字なのは、みちおのせいだ。

書記官の川添(中村梅雀)が主任どまりなのも、みちおのせい。

裁判官が大赤字を出せば、書記官の処理能力が低いと思われる。

3つ子の母でもある浜谷澪は、いつもお迎えの時間に遅れていた。

 

現場検証

その後、みちおたちは洋一郎が亡くなった踏切にやってきた。

そこに折り紙で作った花をたむけ、手を合わせる少女がいた。

小学3年生くらいだろうか?

少女が走り去っていくのを目で追いかけていると、井出検事たちも立ち合いにやってきた。

 

電車の運転士の話によると、気づいたら洋一郎が立っていて、ブレーキが間に合わずひいてしまった。

事故か自殺かはわからないとのこと。

 

でもいくら夕日で眩しかったとはいえ、電車が近づいてくる音で気づいたはずだ。

みちおは、付近を通るトラックの音が気になった。

『よし!日を改めてまた調べてみよう!』

みちおの言葉に、みんなはえ~!と口を開いた。

 

イラつく坂間

・・・あり得ない。あり得ない。あり得ないっ!

 

イライラしまくった坂間はスーパーで肉を大量購入。

肉にはストレスで免疫力が低下するのを防ぐ成分が含まれているのだ。

 

エレベーターを待っていると、後ろにみちおが立っていた。

みちおも同じ裁判官官舎に住んでいたのだ。

 

さらにイライラが増した坂間は、ステーキに焼肉にと肉を食べまくった。

ペットはかわいいトカゲちゃん。

その夜、坂間は眠れずに、2度目の現場検証は必要ないことを証明する文書を作成し、みちおの部屋まで持って行った。

 

夜中にピンポン連打しまくる坂間。

『もしかして夜ばい?』

『違います。抗議しようと思って』

みちおはチラリと文書に目をやり、『あのさ』と玄関のドアを開けた。

 

浦島太郎の乙姫、君ならどう裁く?

『はあ?』

『甥っ子に訊かれてさ。実は乙姫は極悪人じゃないかって』

 

浦島太郎は、浜辺で子供たちにいじめられていた亀を助けた。

 

そのお礼に、海の底にある竜宮城に招かれた。

 

浦島太郎と乙姫はひかれあい、そして数日が経った。

 

帰るとき、浦島太郎は乙姫から玉手箱を渡された。

 

でも家はない。父も母もいない。

 

自暴自棄になった浦島太郎は玉手箱を開け、おじいさんになってしまった。

 

さてこのお話。乙姫の罪状はなんだろう?

 

坂間は答えた。

地上とは時の進み方が違う竜宮城に連れて行ったことに関しての、詐欺罪

さらに玉手箱の煙は明らかに危険物

それをまるでお土産のように明確な使用目的を告げずに持たせて帰らせた。

 

その結果、浦島太郎を老化させ、甚大な苦痛を与えた。

煙の量を間違えれば死んでいた。

殺人未遂も視野に入れるべきだ。

 

でも『本当にそうかな~?』と、みちおは疑問を投げかける。

『乙姫はなぜ玉手箱を手渡したのか?

その理由を知ってからじゃないとね』

 

2度目の現場検証はこっちでやっておくと言い、みちおは玄関のドアをばたんと閉めた。

 

第2回 現場検証

2度目の現場検証に、坂間は行かないつもりだった。

こんなことをしている間にも処理しなければならない案件は山のようにある。

でも合議制の裁判に加わった責任がある。

それを果たすためにやってきたのに、肝心のみちおが来ていない!

 

坂間の怒りが頂点に達し、

坂間ってますね~』と現場にいた駒沢と川添は言った。

 

でもみちおには、みちおを見守る会というファンがいる。

みちおは一部の傍聴マニアに大人気で、書記官の石倉(新田真剣佑)も昔からのファン。

書記官なら裁判を最前列で見られる。

石倉にとって書記官は天職だった。

 

『これ以上、入間みちおが好き勝手するなら検察は問題にするぞ』

城島に言われて検証を中止しかけたそのとき、線路の向こう側からみちおの声がした。

 

ちょうど時刻は、洋一郎が亡くなった時刻。

みちおの声は付近を通るトラックの音にかき消され、電車が近づいているのにもまったく気づかなかった。

 

10か月前に再開発工事が始まり、付近は重機やトラックの音がすごかった。

さらに事故が起きた25日は、交通量がいつもの2倍以上になる。

 

さきほど電車の音が聞こえなかったのは、高架下を通るトラックと電車の音の周波数が似ているため。

サウンドマスキング効果により、音が消えてしまったらしい。

 

つまり電車が近づいてきたことに、洋一郎は気づかなかった可能性がある。

これで一気に、洋一郎の死は自殺ではなく、事故だった可能性が出てきた。

 

それに被告人の誠によると、洋一郎は亡くなった日の朝に、翌日の就職祝いの約束をしていた。

お店の予約も入っていた。

だが、警察は自殺と断定した。

それは目撃者がいたから。

 

そこでみちおは、目撃者の相馬真弓(松本若菜)と、被害者の江波議員を法廷に呼び出すことにした。

 

第2回 公判

そして迎えた第2回公判。

この日、裁判所には多くのマスコミが集まっていた。

 

マスコミにもみくちゃにされながら出勤した坂間と違い、カレー屋のコスプレで出勤したみちおは飄々としたもの。

駒沢部長は、傍聴人のコスプレで登場。

おそらくあれは、野鳥の会に所属する定年退職した公務員の設定だろう。

 

いよいよ、江波に対する証人尋問が始まった。

江波はあの日、洋一郎から不正献金を受け取り、クラブの女性に貢いでいたことを告白されたという。

特捜が動いてもう逃げきれない、死んでお詫びをする。

洋一郎は自ら電車に飛び込み、命を断った。

 

『嘘だ!』

江波に向かって抗議する誠に、『最後まで話を聞きましょう』と、みちおは言った。

『知りたいんですよね?真実を』

それを聞き、誠は大人しくなった。

 

次は、目撃者の相馬真弓に対する証人尋問。

真弓は、2人の男性がなにやら話しているのを見かけた。

そのうちの1人が踏切のほうに向かって歩き出し、電車に飛び込んだ。

遮断機は下りていなかったという。

 

みちおは、洋一郎が電車に気づいていたかどうか尋ねた。

真弓はチラリと江波のほうを確認すると、『気づいていたと思います』と答えた。

 

彼女が偽証する理由はないはず・・・。

職権を発動しても、被告人の主張(洋一郎の死は事故で、江波議員のほうから殴りかかってきたという発言)を裏付ける証拠が何もないなんて、まずすぎる。

 

検察は「傷害事件の審議を逸脱している」と、みちおに抗議を申し立てた。

 

因縁の相手?

その後、坂間は廊下で最高裁判所の裁判官・日高亜紀(草刈民代)と再会した。

急に笑顔で長崎弁で話し出す坂間を見て、みんなはびっくり!

 

日高は、坂間の司法研修所時代の上席教官。

イチケイを立て直すよう、坂間に命じたのも日高だった。

 

『笑うとかわいいですね』と、川添がささやくと、

『笑わなくてもかわいいです』と、石倉。

最近、気づけば石倉は坂間のことを目で追っている。

どうやら坂間に気があるらしい。

 

しかし、わざわざ日高がここまでやってきたのには目的があった。

それは、江波議員から事務総局に抗議があったから。

検察からも抗議がある以上、誰かが納得のいく責任を取る必要がある。

 

日高は裁判長を交代するよう求めた。

でも『僕は拒否しますよ~』とみちおは行ってしまった。

 

その後、日高と2人きりになった駒沢は、裁判長の交代を待ってくれるよう頼んだ。

 

『あなたが入間くんに肩入れするのは青臭い正義感? 同情? まさか贖罪?』

日高の言葉に、駒沢は返す。

『怖いですか?入間みちおが。

いつか裁くかもしれませんよ? 彼があなたを・・・』

 

みちおと日高、そして駒沢。

その背後にはみちおが弁護士バッジを外すきっかけになった、深く、悲しい事件の存在があるようだ。

 

みちこさん

みちおはこれからどうするのか?

気になった坂間は、みちおの後を追いかけた。

 

みちおが『みちこ』を紹介するというので、坂間はついていった。

みちこは、セントバーナード犬。

坂間はにっこり笑い、慌てて笑顔を引っ込めた。

 

ここは、石倉の両親が経営するそば屋さん。

弁護士時代に引き取り手を捜していたものの、みちおは飼えないので、石倉家に居候させてもらっているのだ。

 

そこで石倉たちは、坂間の歓迎会を開こうとした。

でも『差し支えます。調べたいことがあるので、皆さんでどうぞ』と坂間は去っていった。

 

真弓の娘

一方、みちこの散歩に出かけたみちおは、洋一郎が亡くなった踏切近くの公園へ。

そこで、折り紙の花をたむけていた女の子に出会う。

 

その間に坂間は、なんと聞き込みをしていた。

証人の相馬真弓はシングルマザー。

今は小学3年生の娘と暮らしている。

元夫からの生活費は滞り、今は工場を退職し、大手企業の事務員として働いていた。

 

その娘というのが、踏切近くに花をたむけていた奈々ちゃんだった。

これはいったいどういうことなのか?

真弓に話を聞こうにも、忙しいからと出廷は断られている。

 

そこでみちおと坂間は、奈々に会いに行った。

奈々は今、逆上がりができなくて苦戦している。

坂間が逆上がりのコツを奈々に教えてあげると、奈々はあっという間にできるようになった。

みちおもできて、大喜び!

 

そこに真弓が血相を変えてやってきた。

真弓はこの前話したとおりだといい、奈々を連れて帰ろうとした。

けど、奈々はその場を動こうとしない。

 

奈々が踏切に花をたむけていたことを、真弓は知らなかった。

被告人の長岡誠は、真実が明かされなくて苦しんでいる。

奈々は真実を言えず、苦しんでいる。

そして真弓も、苦しんでいる。

 

裁判が終わってしまったら、その苦しみは永遠に続く。

この審議を担当する裁判長として、みちおは2人をほおっておけなかった。

 

『もう1度、話を聞かせてください』

坂間は真弓の前に歩み寄ると、頭を下げた。

 

叫ぶ裁判官!

そして第3回公判日がやってきた。

みちおは誠に、今回の事件の要因となった洋一郎の死の真相について話した。

 

法壇から降りるみちおを見て、驚きを隠せない坂間。

にやりと微笑み合う書記官の石倉と川添。

みちおは「入間(いるま)っちゃう」と、法壇から降りてしまうのだ。

 

あれから真弓に再度、証人尋問を行い、みちおたちは真実を知った。

洋一郎は自殺ではなく、事故。

あのとき、電車が近づいていることに気づかなかったのは洋一郎ではなく、奈々だった。

洋一郎は線路上に落としたおもちゃを拾おうとしていた奈々を助け、電車にひかれて亡くなったのだ。

 

ではなぜ、真弓は知っていて本当のことを話さなかったのか?

それは洋一郎が自ら電車に飛び込んだと、嘘の証言をするように江波議員に強要されたから。

 

江波は、真弓が働いている工場の取引を中止させると脅してきたのだ。

その話を聞いた時、坂間は怒りを感じた。

権利を持つ者が、私利私欲のために権力を行使するなんて。

 

逆らえば、自分だけじゃなく、他の工場の人まで職を失うことになる。

江波は真弓に、工場をやめて大手企業の事務として働くよう指示した。

 

その話に乗れば、嘘に加担することになる。

けど心のどこかで、生活が少し楽になるかもという思いがあった。

それで真弓は、江波の話を受け入れてしまったのだ・・・。

 

しかし『事実無根だ! 私は被害者だ! 私は嘘の証言をしろなんて言っていない。 嘘をついているのはその女のほうだ』と、江波は開き直る。

 

『嘘ついてるのはそっちのほうでしょうが!恥を知りなさい!』

気づくと坂間は立ち上がり、法廷中に響き渡るような声で叫んでいた。

 

『さ、坂間裁判官、静粛に』

駒沢は驚いて坂間に注意した。

 

── なんで今、私叫んだとやろ?恥ずかしか~。バカ バカ バカ!

と自分の足を叩く坂間を見て、みちおはにっこり。

 

真弓は、江波と洋一郎が争っているのもしっかりと聞いていた。

洋一郎は、江波の不正を告発しようとしていたのだ!

息子が社会に出るのに、顔向けできないと。

 

さらに、洋一郎がクラブの女性に貢いでいたという記事は、江波が親しい記者に書かせていたことがわかり、江波は法廷から逃げ出した。

 

父からのはなむけの言葉

みちおは誠に、奈々が拾った箱を渡した。

洋一郎が奈々を助けたときに落ちたのだろう。

その中には腕時計と一緒に、洋一郎からの応援メッセージが添えられていた。

 

それを見て、誠はあの日、洋一郎と最後に話した時のことを思い出した。

就職祝いをするから、明日一緒に飲もうと笑っていた父。

洋一郎の死の真相をどう受け止めるかは、誠次第だ。

 

『次回、判決を言い渡す前に何か言っておくことがありますか?』

みちおが尋ねると、誠は涙を流して言った。

江波を殴ったのは自分だと。自分から殴ったと。

誠は江波に父を侮辱され、カッとして殴ってしまったのだ。

 

嘘をついていたことを心から謝る誠を見て、みちおは言った。

『これで正しい判決が下せます』

 

誠の判決と、乙姫の罪状

その後、部屋に戻ったみちおたちは誠への判決を決めた。

 

みちおは求刑どおり懲役1年6か月。

でも本人も反省しているので、執行猶予つきはどうですか?と言う。

それに駒沢も同意した。

あとは坂間の意見だが・・・。

 

『玉手箱・・・』

そう呟くと、坂間はなぜ乙姫が浦島太郎に玉手箱を渡したのか?話し始めた。

 

室町時代の御伽草子に、こんな後日談がある。

玉手箱を開け、おじいさんになった浦島太郎は、鶴に姿を変えた。

 

そのとき、浦島太郎は初めて、なぜ玉手箱を渡されたのか理解した。

 

竜宮城と地上では時間の流れが違う。

 

本来なら死ぬはずだった。

 

でも乙姫のおかげで、1,000年の命をもつ鶴に生まれ変わった。

 

そして亀に姿を変えた乙姫が現れ、2人は永遠に結ばれた。

 

被告人の父親がなぜ死んだのか?

真実を知って受け止めれば、被告人はこれから前を向いて歩いていけるだろう。

『入間さん、あなたはそう思って2か月前の・・・』

坂間が言いかけたとき、さえぎるようにみちおが真顔で言った。

 

『それ、本当なの?その後日談』

『ん”、ええ?知ってたんじゃないんですか?』

『知らないよ、甥っ子に教えてあげよ。あ、そう、ハッピーエンドだったんだ』

みちおは笑うと、

『坂間さん、判決どう?』

と片手を挙げて尋ねた。

 

駒沢も坂間のことを伺うように手を挙げている。

異論・・・、ありません

坂間も手を挙げて、判決が決定!

 

みちおが去り、坂間は言った。

『彼に振り回されていることは自覚しています』

『彼は誤解されやすい性格です。

ただ、これだけは間違いない。

今回の事件を合議制にしたのは、あなたに伝えたいことがあったからですよ

 

それを聞き、初めて会った時にみちおが言っていた言葉が坂間の頭によみがえった。

「裁判官にとって大事なこと。

 

それは話を聞いて聞いて聞きまくって、

 

悩んで悩んで悩みまくって、1番いい答えを決めること。

 

違うかな? 」

 

イチケイのカラスになれ!

その後、坂間はみちおから歓迎会に誘われた。

・・・差し支え、ありません

坂間が答えると、そこに宅急便が届いた。

 

和歌山の返礼品だというそれは、立派な額に入れられた大きな絵だった。

黄色をバックに、真ん中に1羽のカラスが描かれている。

 

『カラスになれ』

『は?』

『イチケイのカラスになれ。坂間千鶴』

ふっと笑うと、みちおは去っていった。

いったい、どういう意味なのか?

 

── そして時は11年前にさかのぼる。

屋形船の上に1人佇んでいるみちお。

そこに駒沢がやってきた。

 

もし、弁護士バッジを捨てるならお願いがあります。

裁判官になりませんか?

あなたには裁判官になってほしい。

そしていつの日か、あなた自身が裁くんです。この国の司法を 』

 

みちおはひげだらけでやつれた顔をくしゃくしゃにしながら言った。

『大きく出ましたね』

『大きく出ましょう』

 

みちおは弁護士バッジを川に投げ捨てた。

 

~2話につづく~

 

 

『イチケイのカラス』1話の感想

法廷ものということで難しいかな〜と思ったらテンポもよく、とても楽しめました!

やっぱあれですね、先入観はいかんですね。

冗談も通じない堅物な裁判官という言葉から、坂間ちゃんはもっとつまらない人間かと思っていました。

でも蓋を開けてみたら違った。

その根っこは誰よりも熱く、曲がったことが大嫌いな女の子だった。

 

また、みちおがとぼけた顔して人の嫌なところをついてくるんですよね〜。

味方にすれば強いけど敵に回すと怖い男だわ。

みちおのポリシーが『この事件に関わった全ての人たちが納得する判決をする』だから、被告人の誠だけじゃなく、お父さんの洋一郎、目撃者の真弓、助けられた奈々の心も救われていく。

そんなことが可能なのか〜?と思いながらも、みんなが救われて良かったと思いました。

 

それもこれも、11年前に誰も救えなかった事件があったからなのでしょう。

ドラマで断片的に流れるシーンはどれも辛いものでした…。

 

『いつか入間くんがあなたを裁くことになるかもしれない』

と、最高裁判所の日高さんが言われていましたね。

その時、最高の片腕になってくれるのは坂間ちゃんに間違いないでしょう!

 

でも坂間ちゃんは日高さんに憧れてるからな〜。

長崎弁で話す坂間ちゃんは、学生そのもの。

みちこを見てにっこりしてしまう坂間ちゃんも可愛かったですね(>ω<)

 

1話でこんなに変化があるとは。

みちおに振り回され、坂間ちゃんがどんなふうに変わっていくのか楽しみですね☆

 

『嘘をついてるのはそっちでしょう!』と叫ぶところは本当にスカッとしました(=^・^=)

浦島太郎の話もよかったな♪

 

それではここまで読んでくださり、ありがとうございました\(^o^)/

またの〜。

 

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