『イチケイのカラス』5話ネタバレと感想│人生の分岐点!石倉の初恋と、みちおがずっと坂間を見ている理由は?

にこ

今回は、2021年5月3日放送『イチケイのカラス』5話のネタバレあらすじと感想をまとめました。

出典:『イチケイのカラス』公式ツイッター

今回、坂間(黒木華)が裁判長を務めるのは、あるバレエ団で起きた傷害事件。

 

そのバレエ団には、石倉(新田真剣佑)の中学・高校時代の同級生で初恋の相手の馬場恭子(生田絵梨花)が在籍していた!

 

注目の第1回公判、傍聴席にいたみちお(竹野内豊)は、自分が担当している「食い逃げ事件」と裁判をひとつにくっつけたいと言い出す。

 

一見まるで関係のないように見える2つの事件。

 

はたしてその真相は…!?

それではさっそく、5話のネタバレあらすじをご紹介したいと思います。

 

その他のあらすじ

『イチケイのカラス』5話のネタバレあらすじ

ある朝、出勤したみちお(竹野内豊)は椅子の上に置かれたおもちゃの蛇を見て『うわぁ!』と驚く。

書記官の浜谷(桜井ユキ)の子どもが、ママを驚かせようとカバンに忍ばせておいたのだ。

 

坂間(黒木華)はそれを見て、失笑。

対象年齢6歳のいたずらの蛇を見ても1ミリも驚かなかったというのだ。

みちおは悔しくて、坂間を絶対『うわっ』と驚かせてやると誓うのだった。

 

そんな2人を見て、

『喧嘩するほど仲がいいって言いますよね』

と、石倉(新田真剣佑)が呟く。

石倉はこの前、2人がオシャレなレストランにいるところを目撃し、つき合っているんじゃないかと疑っているのだ。

 

坂間は即座に否定するものの、

俺が坂間さんと!? ないない!

と、みちおに大笑いされ、ムッ!

 

『ちょっと黙らせてもいいですか?』

坂間はみちおの手首をひねると、『えい!』とみちおをやっつけた。

 

そんな中、みちおたちの元に、あるバレエ団で起きた傷害事件の起訴状が届く。

 

被告人は、バレエ団の経営者で振付師の槇原楓(黒沢あすか)

被害者は、そのバレエ団の元トレーナーの矢口雅也(松木研也)

 

2人は口論からつかみ合いになり、

矢口は槇原に突き飛ばされて階段から落ち、意識不明の重体だった。

 

そのバレエ団には、石倉の中学・高校の同級生で初恋相手の馬場恭子(生田絵梨花)がいた。

彼女は5歳でバレエを始め、槇原に導かれて才能を開花。

海外から注目されるほどのプリマドンナになった。

 

裁判官の場合、中立的立場を貫けるよう、被告人の知り合いに関係者がいるときは避けるのが普通だ。

でも書記官は選択の余地がある。

それを聞き、石倉は迷った末、担当することに決めた。

 

第1回公判

裁判を傍聴しにきた恭子は、法衣姿の石倉を見て驚く。

『・・・文ちゃん』

 

石倉はずっと恭子に片想いしていて、

最近やっと吹っ切ったばかり。

今まで誰ともつき合ったことがないと知り、みんなはびっくり!

でも坂間は関心なし・・・(;´∀`)

 

恭子が海外留学に向かう前、石倉は恭子に告白しようとした。

でも『ずっと応援してるから』というのが精いっぱいで、あのとき握手をしたきり。。

会うのはひさしぶりだった。

 

坂間が裁判長を務める第1回公判。

傍聴席にはなぜか、別の事件の公判を終えた みちおの姿も・・・。

 

冒頭陳述では、

被害者の矢口が複数のダンサーにセクハラを行い、槇原に解雇されて一方的に恨みを抱いていたこと。

 

復職を迫ってきた矢口と口論になり、

つかみかかってきた矢口を槇原が突き飛ばしたところ、階段から落ちて頭を強く打ったことが説明された。

 

すると『みちおを見守る会』の傍聴マニアから画用紙を借りたみちおが、

「さっき、食い逃げの公判やったんだよ」

 

「食い逃げと、バレエ団。2つの裁判を1つにくっつけたいんだよ」

と書いた紙を坂間に見せる。

 

いったい、みちおは何を考えているのか!?

 

恭子との再会

裁判が終わって外に出ると、恭子が石倉のことを待っていた。

 

恭子は、槇原の刑がどれくらいか、

刑務所に入らずに済むか、とても気にしていた。

 

でも立場上、石倉は言うことができない。

恭子の顔を見て、石倉の胸は痛んだ。

 

併合審理

2つの裁判を1つにすることを、「併合審理」という。

たとえば、別々の事件であっても犯人が一緒だったりする場合、併合審理を行ったりするのだが、

「食い逃げ」と「傷害事件」を一緒にしようなんて、みちおはいったい何を考えているのか?

 

「食い逃げ事件」の被告人は、日雇い労働者の元木次郎(阿南健治)

 

元木はギャンブルで負けた腹いせに、最高級の寿司を10万円近く食べて、トイレに行くふりをして裏口から逃げた。

 

そのとき、離婚して何年も会っていない娘から『結婚式に出てほしい』と電話があった。

 

それを聞き、彼は食い逃げしたことを後悔した。

そして決意した。

寿司屋に支払うお金を前借りするため、職場の親方のもとに走った。

だが親方は不在で、途方に暮れているところを警官に見つかり、逮捕された。。

 

注目すべきはそのとき、橋の上で揉めている男女を元木が見ていたこと!

それは、矢口と槇原。

つまり、この事件は同じ時間、同じエリアで起きた事件。

しかも元木は『男性1人と、女性2人がいた』と証言しているのだ!

 

併合審理をすれば、時間も手間もかかるが、

見えてなかったものが、見えるかもしれない。

 

坂間をはじめ、イチケイのメンバーは文句たらたらだが、

駒沢部長(小日向文世)はゴーサインを出す。

 

『そのかわり、やるなら2つの事件に正しい判断を下せるよう、導かなくてはなりませんよ』

 

その言葉を聞き、みちおは満面の笑みで、不満そうな坂間ににっこり笑いかけた。

 

坂間のモテ期!?

そんな中、坂間は、

『最近、坂間さんのこと見てるんですよね~入間さん』

『気になってるんじゃないですか?』

と浜谷と一ノ瀬(水谷果穂)から言われる。

 

『はあ~?120%あり得ません!』

そう突っぱねたものの、席に戻った坂間は、向かい合わせに座っているみちおのことが気になってたまらない。

 

みちおはチラチラ坂間のことを伺うと、坂間にサインしてくれと書類を持ってきた。

『・・・はい』

坂間がサインすると、みちおは悲しそうな顔で坂間を見つめてくる。

 

いったいみちおは何を考えているのか!?(パート2)

 

第2回公判

「食い逃げ事件」の審理で重要なのは、被告人の元木に本当に返済する気があったかどうかだ。

そのためには、元木の証言が本当かどうか確かめる必要がある。

 

元木は、橋の上に男性1人、女性2人がいたと証言しているが、

もう1人の女性は槇原と同じくらいの身長で、髪が長かったという。

 

そこでみちお(併合審理では、みちおが裁判長)は、該当するバレエ団の女性たちを呼び、元木に見せた。

でも元木は『いません』と即答。

そして傍聴席にいた恭子を指さし、『この人です!』と叫ぶ。

実は恭子も、事件当時は髪が長かったのだ。

 

それに対し、恭子は事件が起こった夜は『レッスン場にいた』と証言。

 

『食い違う証言、それを証明する必要がありますね』

と、みちおは言った。

・・・この安定の流れ、絶対来る。

坂間の読みどおり、みちおは立ち上がって言った。

 

『職権を発動します。

裁判所主導で、2つの事件を併合的観点から調べ直します』

 

書記官として、友達として

どちらかというと、現時点で信ぴょう性が高いのは「恭子」の証言。

なぜなら元木は、一瞬見ただけだからだ。

それなのにあんなふうに断言できることが、坂間は気になった。

それに元木が「彼女を見た」とわざわざ嘘をつく必要もない。

 

話が恭子に不利になったところで、

『彼女にも嘘をつく理由がないです』

と石倉が口を挟んだ。

 

それは書記官としての発言なのか、石倉個人の気持ちなのか?

みちおにツッコまれ、石倉はハッとして口をつぐんだ。

 

現場検証

犯行時刻は、夜9時。

現場で同じ時刻に確認してみると、

暗くてとてもパッと見てその人だと識別できる状況ではなかった。

 

何かわかるまで粘るというみちおに、坂間はつき合うことに。

そんな坂間に、みちおは新潟のふるさと納税でもらった「パチパチ花火チョコ」をくれた。

 

それを食べた坂間は変な顔・・・。

みちおは『ほほっ』と笑って、

いつしか坂間の肩にもたれて居眠りを始めた。

 

ちょっとドキッとする坂間。

そのとき、

『入間さん、あれ!』

坂間はあることに気づいて立ち上がり、みちおは派手に横に倒れた。

 

恭子の異変

一方、検事の城島(升毅)井出(山崎育三郎)、駒沢部長と石倉たちはバレエ団へ。

団員たちの証言を聞いた城島たちは、あることが気になった。

 

そのとき、石倉は恭子が足を痛そうにしていることに気づき、声をかけた。

でも『大丈夫だよ』と恭子は笑って、くるっと回ってみせた。

 

気になった石倉は、過去の公演映像を借りて帰ることに。。

 

第3回公判

そして迎えた、第3回公判。

みちおたちの調べで、

現場近くでは、デコトラ(デコレーショントラック)のイベントが1ヶ月に1度、月末に行われていたことがわかった。

 

デコトラが通ると、周囲が明るくなる。

事件当時もその明かりで、明るかったはずだ。

 

そして元木が、なぜ恭子だとわかったかというと、バレエ団のポスターを見たから。

 

前に通っていた現場近くに貼られていたポスターを見て、

自分の娘と同じ年頃だし、娘もバレエをやりたいと言っていたので印象に残っていたのだ。

 

次に証言台に呼ばれたのは、バレエ団の人たち。

みんな、2か月前の事件があった日の午前中のことは忘れていたのに、なぜか夜のことは詳細に記憶していて、まったく同じ話をしていた。

彼女たちの証言は完璧すぎるがゆえに、作為的なものを感じる。。

 

裁判終了後、元木が隣にいた槇原に向かって言った。

『俺、余計なこと言っちまったかな。

なんかあの子(恭子のこと)も、あんたも無理してるように見えたからよ』

 

槇原は黙って、元木の顔を見つめ返した。

 

こうして併合審理だから見えてきたものがあった。

あとはそれをどう見極めるかだが・・・。

 

石倉の苦悩・・・

そんな中、被害者の矢口がバレエ団を辞めさせられた後、知人からトレーナーの仕事を紹介されていたことがわかった。

でも矢口はそれを断ったという。

 

矢口は羽振りがよかったというし、仕事に困っていたわけではないのでは?

もしかしたら、矢口は違う理由で槇原ともめていたのかもしれない。

 

一方、恭子から『話がしたい』と連絡をもらった石倉は、病院へ。

そして悩んだ末、恭子に会いに行く。

すると恭子は1人レッスン場で踊っていた。

 

”バレエを愛してる”

恭子は昔からそう言っていた。

『今でもバレエを愛しているの?』

石倉が尋ねると、

『もちろん』

と恭子は答えた。

 

それを聞き、石倉は思いつめた表情で言った。

『聞きたいことがある』

 

分岐点

その後、石倉は河原でみちこのブラッシングをしていたみちおと出会う。

みちおは、石倉が恭子に会ってきたことに気づいていた。

 

『Yってるでしょ?石倉くん』

Yってるとは、みちおの甥っ子発案の新しい表現法。

右に行くか左に行くか、まさに分岐点という意味だ。

 

『書記官としての倫理違反を冒してでも大切な人を守りたい。

書記官として、職務を全うしたい。

どっちも君の正直な気持ちだ。迷って当然だよ。

う~ん、僕もYっちゃうな~、君を説得すべきか・・・』

 

何が正しくて、何が間違っているかは人によって違う。

でも真実は1つ。

法廷はそれを明らかにするところ。

みちおたちは「人の分岐点」に立つ仕事をしているのだ。

 

そう、みちおは言って

『ああ、だから自分はこの仕事しているのか』と気づいた。

 

『どうするかは、君が決めればいい』

 

石倉の髪を、まだ冷たい2月の風が乱していった。

 

被告人が被告人に同情!?

第4回公判。

 

25年前、槇原はダンサーをやめてバレエ団を起ち上げた。

そして5歳からバレエを始めた馬場恭子と出会い、スターに育て上げた。

恭子がいるから、今のバレエ団は成り立っている。

 

恭子も世界的フェスティバルに日本代表として出れば、さらに高みにいける。

だが万が一、犯行に関与していれば出演できない。

と同時に、恭子がいなくなったらバレエ団はやっていけなくなってしまう。

それで槇原は嘘をついているのではないか?

 

もし嘘をついているとしたら、槇原は偽証罪の教唆に問われることになるし、バレエ団の人たちも偽証罪に問われることになる。

 

それでも槇原は『嘘はついていません』と言った。

すると元木が『証言したいことがあります!』と立ち上がった。

男女が言い争っているのを見たというのは嘘で、本当は見ていないというのだ。

 

まずいことに、元木は槇原に同情して証言を撤回してしまったようだ。

これでは正しい判決が出せなくなってしまう。

どうする!?みちお!

 

みんなが見つめる中、

みちおが証人として呼び出したのは石倉だった。

本人の希望で、この審理から外れて証言したいと申し出たのだ!

 

石倉の決断

石倉は、最初にこの審理を担当すると決めた時、書記官として中立的立ち場を逸脱することなどないと思っていた。

でも、恭子が犯行現場にいたと知り、情けないぐらい動揺した。

 

それと同時に、自分が事件の関係者なら、こんな書記官に法に関わってほしくないと思った。

それで気づいたのだ。

自分がなすべきことに。

 

『僕は、僕の職務を全うする』

 

石倉によると・・・、

恭子は練習後、薬らしきものを飲んでいた。

痛みに必死に耐えているようにも見えた。

 

それで石倉は過去の公演映像を調べた。

すると半年前、1度だけ彼女が出ていない公演があった。

当日のリハーサルで、左股関節に激痛があり、急きょ代役が立てられたのだ。

 

彼女が通っていた整形外科で話を聞くと、

公演の1週間前からとても踊れる状態ではなかったという。

 

でも公になれば、チケット全額払い戻し、押さえていた会場のお金は払わなくてはならない。

そんなことになったらバレエ団はつぶれる。

そのため、公演当日までその事実は伏せられていた。

そのことが、傷害事件の背景にあるのではないか?

 

石倉が恭子にそのことを尋ねると、

恭子は『黙っていてほしい』と言っていた。

 

そこまで言うと、石倉は個人的な立場から証言した。

 

“バレエを愛している”というのが、恭子の口癖だった。

だがそのバレエで、彼女の人生は壊れかかっている。

 

彼女の病名は、変形性膝関節症。

病状はかなり進行していて、常に鎮痛剤を飲み続けている。

それでも痛みは消えず、すでに生活にも支障が出てきている。

このままでは、人工関節にしないと歩けなくなってしまう。

 

恭子にとって被告人の槇原は、今の自分を育ててくれた恩師だ。

身体がボロボロでもう踊れないとは、言えなかったのだろう。

 

『誰かが止めないと、彼女は壊れるまで頑張り続けます。

どうか荷物を、彼女から重すぎる荷物を降ろさせてあげてください』

 

石倉の言葉を、恭子は涙を流しながらずっと聞いていた。

そして槇原も涙を流し、恭子をそこまで追い詰めてしまったことを後悔しているようだった。

 

『槇原被告人、もう1度証言しますか?』

みちおが問いかけると、

『がんばれ』

と、元木が槇原に声をかけた。

 

事件の真相

それを受け、槇原は証言台に立ち、語り始めた。

 

槇原は半年前の公演で、恭子の怪我を意図的に公演当日まで隠していた。

そのことで矢口に脅されていた。

 

矢口はバレエ団の子たちにセクハラをしただけじゃなく、恭子にまで手を出そうとした。

恭子を守らなきゃ。

そう思った槇原は、矢口ともみ合いになり、突き飛ばした拍子に階段から落ちて矢口は意識を失った。

 

急いで救急車を呼ぼうとした恭子に、

『すぐ戻りなさい!』と槇原は叫んだ。

『あなたがいないとバレエ団はつぶれてしまう。

・・・これからなのよ。

団員のみんなも踊る場所を失うのよ!』

 

そうするしかなかった。恭子に自分のすべてを注いだ。自分の人生すべてをかけたという槇原。

 

みちおはゆっくりと法壇を降りて言った。

「白鳥の湖」のオデットは、悪魔に呪いをかけられて白鳥に姿を変える。

でも呪いが解けないまま、最後に命を絶つ。

 

槇原は知らず知らずのうちに、恭子に踊り続けるよう、呪いのようなものをかけていたのかもしれない。

 

『ただし、白鳥の湖には別の終わり方もありますよね?

呪いが解けて、幸せになるハッピーエンド。

どちらになるかは、これからにかかっている。

私はそう思います』

 

みちおの言葉に、『はい』と槇原は答えた。

 

初恋の真実

裁判の後、石倉は恭子と並木道を歩いた。

 

『文ちゃんのせいで私、何もなくなった。責任とってよ』

『・・・え?』

 

『冗談だよ』

そう言って恭子は笑って、石倉のほうを振り返った。

 

高校の卒業式、最後に石倉と会った日がよみがえる。

恭子が振り返ると、石倉は教室の窓から笑顔で手を振ってくれた。

 

恭子はポケットからスマホを出し、

「文ちゃん、あなたのことがずっと好きでした。もしあなたも同じ気持ちだったら・・・」

と書いて、消した。

 

『さよなら、文ちゃん』

あの日のように、恭子はまた1人で前に向かって歩き出す。

 

その後、恭子は起訴され、槇原楓の裁判と「併合審理」を行うことになった。

 

罪も認めているし、被害者の矢口の意識も戻ったため、執行猶予の可能性もじゅうぶんある。

ほっとする石倉を見て、みちおが言った。

 

『あの法廷がYだった。

元木さんのように刑務所に行かずに更生できるかもね』

 

それも石倉の真摯な証言があったからこそ。

 

『結局、石倉さんが好きなのはどっちなんです?』

一ノ瀬が坂間に聞こえないところで尋ねると、

『恭子ちゃんは1度目、千鶴さんは2度目の初恋なんです』

と、石倉は答えた。

 

みちおがずっと見ていた理由

でも石倉がいろいろ迷っているうちに、ライバルができてしまったようだ。

浜谷の指摘を受け、みんなは坂間とみちおのほうを注目した。

すると、みちおが坂間をじーっと見ていた。

 

坂間が視線に気づいて顔を上げると、

みちおは視線をそらして、坂間にまた『これにサインしてくれる?』と書類を持ってきた。

 

坂間がペン立てからペンを取るのを、固唾を飲んでみちおは見つめている。

『・・・そんな、じっと見ないでください』

坂間がドギマギしながら、ペンの芯を出そうとして押すと

『うわ!わ!』

坂間は驚いて手を離した。

 

『よし!』

みちおはガッツポーズをすると、

『やっと使ってくれた』

と嬉しそうにペン立てを指さす。

みちおはそこにビリビリペンを仕込んでいたのだ!

 

『これで君も、対象年齢6歳のいたずらで声に出して驚くことが証明された!』

 

『まさか、その瞬間を見るためにずっと見ていたんですか?』

 

してやったりと笑いながら席に戻るみちおを見て、

『あり得ない、絶対、入間みちおだけはあり得ない』

坂間は怒りに震え、呟いた。

 

12年前の事件の重要人物

そんな中、最高裁長官に日高亜紀(草刈民代)が就任することが決定!

 

みちおは国税庁の元官僚・志摩総一郎(羽場裕一)の自宅に空き巣が入ったというニュースをスマホで見ていた。

 

その人物は、みちおは弁護士を辞めるきっかけとなった事件の重要人物。

みちおは、彼が殺害現場から立ち去った可能性が高いとして証人尋問を要請し、裁判長だった日高に却下されていたのだ!

 

~6話につづく~

 

 

https://twitter.com/ShigureMurasaki/status/1389210165476397062?s=20

『イチケイのカラス』5話の感想

今回、見ていて1番気になったのは、食い逃げ事件。

食い逃げをした元木さんは支払う意思があったということで、無罪・・・になったのかな?

刑務所に入らずに済んだとしか、みちおは言っていないけど。

 

そこで調べてみたところ、

食い逃げは、最初からお金を払う意思がないのに料理を注文した場合は100%詐欺罪にあたるそうです。

 

でも途中で財布がないことに気づき、店員がいない間に逃げたりした場合は、誰もだましていないので詐欺罪に当たらないそうで。。

店員に『ちょっと財布を取りに行く』とか嘘を言って逃げた場合は詐欺罪になるそうです。

え~そうなの?とびっくりしました。

 

けど元木さんは、最初からお金足りないのわかっててお寿司を10万円分も食べたわけで、私的にはちょっと納得いかない感じでした。

まあ、食い逃げはともかく、憎めない感じのいい人なのは伝わってきましたが(^_^;)

それで娘さんの結婚式に出れたのかなぁって心配になりました。

 

一方、肝心のバレエ団の話は、被告人の槇原さんが全然しゃべらないので何か印象が薄く。。

別にしゃべらなくても、前回は少年の気持ちがビシバシ伝わってきたのですが、

今回は恭子も石倉も、みちおも坂間も、元木さんもってなって、個々のエピソードが薄かった気がしました。

 

特に、恭子と石倉は誰かを押しのけてまで目立とうとするタイプではなく、誰かのためなら自分を犠牲にするタイプの人間だから、わーって感じじゃなく、心に秘めている感じで。

最後に石倉が法廷で話すまで、ふわっふわっと断片的なシーンがあるだけでぶつかり合うシーンがなかったのが、なんか残念でした。

 

Yってるところはたくさんあったはずなのに、Yは重ならず、初恋は明かされることなく、2人はまた別々の人生を歩んでいくのですね。

両想いだったのか~って、切なくなりました。

 

そんな中、みちおが対象年齢6歳のいたずらを坂間に仕掛けるところが面白い。

坂間のことをじーっと見てたのってそれかよーって。

1回目に坂間にサインを頼んだとき、すごい残念そうな顔で唇をすぼめてかわいい顔をしていたのは、坂間がビリビリペンを取らなかったからだったんですね!

 

そんなみちおに振り回されて、少し(けっこう?)ドキドキしている坂間がかわいらしい。

思いがけなく、みちおが肩にもたれてきちゃったりした日にゃあ。

恋愛免疫のなさそうな坂間のこれからが楽しみです♪(* ̄∇ ̄*)

 

そして最後は、ひさしぶりに12年前の事件につながる終わり方でしたね。

殺人事件に関与していたと思われる元官僚の存在。

みちおが証人に呼ぼうとしたら、日高がそれを却下したんですね。

それは上からの圧力?

 

しかも日高が最高裁判所のトップになったら、みちお飛ばされちゃう??

怖いなー。

次回、その元官僚の志摩総一郎さんの家で起きた窃盗事件の裁判をみちおが担当するようで、ドキドキですね~。

志摩さんも来るのかな~。

泥棒役のバカリズムさんも気になる!

 

それではここまで読んでくださり、ありがとうございました⸜( •⌄• )⸝

またの~。

 

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