にこ
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ショートストーリーには、“筋肉の応援をしてほしい”というオードリーの春日さんが登場!
10話では『自分以外の生物がいる状態で自分を確認したい』という変わった依頼が届きます。
さっそく、依頼人の滝口(磯村勇斗)の家に向かった将太(増田貴久)ですが…!?
それではさっそく、10話のネタバレあらすじをご紹介したいと思います。
『レンタルなんもしない人』10話のネタバレあらすじ
ある日、将太(増田貴久)は『筋トレ中に、筋肉たちに声援を送ってほしい』という古橋(春日俊彰/オードリー)の依頼を受ける。
ただひたすら、古橋が書いたお気に入りの掛け声フレーズを見ながら、筋肉たちに声援を送るレンタルさん。
腹斜筋で大根すりおろしたい。
腹筋がほとんど鬼瓦、筋肉の集団面接…などなど、その数30個。
『ありがとうございました。筋肉たちも喜んでいます』
笑顔でポーズを決める古橋から交通費を受け取った将太は、ツイートした後、自宅に帰った。
そこに偶然居合わせたアンチ・神林(葉山奨之)は、将太のあとを尾行し、自宅を特定!
『リツイートが500件超えたら、晒します』とツイートする。
沙紀の悩み
一方、イラストの仕事を再開した沙紀(比嘉愛未)は、
『楽しいけれど優斗が寝てくれなくて〆切がやばい。保育園に預けたいけど、共働きじゃないから難しい。私立は高いし…』
という内面の葛藤を顔面で表現する。
でもそれはさすがに、将太にもわからない。
将太が困っていると、優斗が泣き出した。
『起きちゃった』
沙紀が急いで寝室に向かう姿を、将太は笑顔で見送った。
滝口の依頼
そんな中、『自分以外の生物がいる状態の自分を確認したい』という変わった依頼が舞い込む。
さっそく将太が依頼人の滝口誠(磯村勇斗)のアパートに行くと、清潔感のある白シャツを着た青年がにこやかに出迎えてくれた。
滝口は1人暮らしが長く、自分の生活空間に他人がいる感覚がわからなくなってしまったという。
滝口が料理をしている間、将太はリビングで時間を潰すことに…。
すると法律関係や心理学などの本が並ぶ本棚に、1冊だけ漫画が置いてあるのに気づく。
それは“ゼロの冒険”8巻。
『レンタルさんは、お酒を飲まれる方ですか?』
『はい。味はわかりませんが…』
『じゃあ、用意しますね』
滝口は将太がゼロの冒険を読んでいるのに、一瞬戸惑いの表情を浮かべるが、すぐに台所に戻っていった。
用意された料理は、カレイの煮付けにひじきの煮物、筑前煮にお漬物、きんぴらゴボウ。
将太はそれを写真に撮ると、きんぴらゴボウをパクリ。
シャクシャクシャクシャク…
『うまっ…』
思わず目を見開く将太を見て、『よかった』とホッとする滝口。
いつも1人で食べているので、自分の味覚が正しいのかわからなくなってしまったという。
『うまいです』
『あ、炊き込みご飯も食べます?』
滝口はご飯を茶碗によそうと、部屋の片隅にある小さなお仏壇を開き、お供えする。
『レンタルさんはどんな食べ物が好みなんですか?』
『ハンバーグ、オムライス、ナポリタン、コロッケ、シチュー…』
まるでお子様ランチのメニューみたいな内容に、思わず笑ってしまう滝口。
将太にとってお子様ランチは、お好みの宝庫なのだ。
逆に将太が苦手なのは、大人向けの食べ物。
それを聞いて、謝る滝口。
目の前に並んだメニューは、どれも大人向けのものだったからだ。
『でもこれはとても好きな味です』
目の前に置かれた炊き込みご飯を食べた将太は、『うまっ…』。
滝口の手料理をたーくさん食べ、お酒までご馳走になった将太は、酔っ払ってその場にくてんと横になってしまった。
滝口の過去
依頼人と飲むときもなくはないが、友だちはいないので飲みに行くこともないと話す将太。
『だからですかね?なんとなく、波長が合う気がしたんです』
滝口は自分も友達がいない方だったが、ある時を境に全くいなくなったことを打ち明ける。
そして『もう1つ、依頼してもいいですか?』と切り出した。
それは、知り合いや職場の人に話せる内容ではなく、このまま一生誰にも話せないと思うと辛いというもの。
将太はただ聴くだけなら…と引き受けることにした。
滝口は中学の時、不良3人組からいじめを受けていて、田んぼに落とされ、金を巻き上げられていた。
『ちょっと大丈夫?また取られたの?』
滝口にはその時、1人だけ心配してくれる友人がいた。
『…8巻買えると思ったのに』
『これ?』
それを聞いた友人は、かばんからゼロの冒険の8巻を取り出す。
『貸してあげる』
滝口は友人とおしゃべりしながら、8巻を読んだ。
だが、その様子を不良グループの1人に写真に撮られてしまう。
滝口の母は早くに亡くなり、おばあちゃんが滝口のめんどうをみてくれていた。
晩ごはんの前に、おばあちゃんは滝口に『今月、誕生日でしょ。自分で好きなもの選びなさい』と現金をくれた。
滝口は遠慮しつつも、ありがたく頂戴した。
ところが翌朝、友人に声をかけると、顔に殴られたアザがあった。
『話しかけんな』
友人は冷たく言い放つと、行ってしまう。
そこに待ってましたとばかりに、不良グループの3人が現れた。
『放課後にいつもの場所でな』
3人は昨日滝口からお金を取ったばかりだというのに、また金を要求する。
『お前も来る?』
3人は前を歩いている友人を誘うと、滝口の肩を叩き、行ってしまった。
家に戻った滝口は、ゼロの冒険8巻に挟んだポチ袋を見つめる。
そこにおばあちゃんがやってきて、慌てて隠す滝口。
『今日は、炊き込みご飯でいいかい?』
『うん』
おばあちゃんはにっこり笑って買い物に出かけていった。
その後、意を決した滝口はポチ袋を手に、いつもの場所へ。
そこには友人も来ていた。
『どっちからにする?どうしよっかな〜』
いじめっ子は滝口と友人の後ろから、肩に手を回し、下卑た笑いを浮かべる。
結局、どっちにしても2人とも田んぼに突き落とされるのだ。
すると友人は不良少年の腕をすり抜け、無言で滝口を押そうと身構えた。
友人は滝口を田んぼに突き落とし、財布の中身を確認する。
ポチ袋の中には、1万円が。
それを見て喜ぶ不良たち。
『誠へ?何それ、ダッサ!』
友人は田んぼに向かってポチ袋を投げ捨てた。
それに満足したのか、友人は落とされることなく、不良たちと一緒に歩き出した。
泥だらけになった滝口は、暗くなりかけた田んぼ道で空のポチ袋を見つめ、やがて彼らのあとを追い始めた。
蛙の合唱がやけにうるさい。
次第に滝口の足は速くなり、彼はそのまま友人を道路に突き飛ばした。
そこにちょうどトラックが走ってきて、友人は即死。
付添人の弁護士が頑張ってくれたおかげで、滝口に殺意はなかったと認められ、殺人ではなく、傷害致死罪になった。
でも滝口には、殺意があったという。
あの瞬間、滝口は“こいつなんて死ねばいい”と思ってしまった。
『殺意はあったんです』
滝口の告白を、深刻な顔で聞く将太。
滝口が少年院を出て施設で生活している間に、祖母は亡くなった。
送られてくる手紙にはいつも料理のレシピが書かれていて、死ぬ間際までずっと『孫は殺すつもりなんてなかった』と言っていたという。
『私は祖母のことまで騙していたんです』
滝口は亡くなった子の家に漫画を返しにいったが、両親に2度と来ないでと叩き返されたという。
それを持って、一生後悔しながら生きていってほしいと…。
自分の量刑は本当はどのくらいなのか?
何をしたら償ったことになるのか?
滝口はそれからずっと模索し続けていた。
だから本棚には六法全書や、判例刑法などの本がズラリと並べられているのか…。
『でも、未だにわかりません』
滝口は深いため息をひとつつくと、こんな重い話をしてすいませんと謝った。
『いいえ』
将太は、滝口から預かったおばあちゃんの手紙を返す。
『なんか違うこと、話しましょうか?』
『違うこと…』
戸惑う将太に、何か話題はないかという滝口。
将太は辺りをキョロキョロすると、ゼロの冒険8巻を手に取った。
『この漫画の続き、読みましたか?ここからが面白くなるんですよ』
なんと将太の話では、初めに仲間になったシグマが敵に寝返るという。
さらにシグマの恋人・リムはベクトルとくっつくらしい。
それを聞いた滝口は意外な展開にびっくりし、笑い出す。
『ベクトルはないですよね』『ベクトルはないと思います』
2人は口々に言い合った。
『ベクトル、嫌いなんすか?』
『はい…』
将太の答えを聞き、ふいに泣き出す滝口。
誰かとこんなふうに漫画の話で盛り上がるなんて、もう2度とないと思っていたのだ。
『あの時、あんなことをしなければ、あいつともいつか、酒が飲める日が来たんですかね』
滝口は静かに肩を震わせ、涙を流した。
ほんの少しのルール違反
その帰り道、滝口は今日のことをありのままツイッターに書いてほしいと、将太に頼む。
将太に話を聞いてもらい、滝口は少し気持ちが楽になったという。
自分のように誰にも言えない秘密を抱えて困っている人が、他にもたくさんいるだろうから…。
滝口は将太を外まで見送ると、その背中を見送った。
すると何故かそこに将太が戻ってきた。
『ゼロの冒険を貸してもらえませんか?必ず返しにきますから』
それを聞いて、嬉しそうに頷く滝口。
2人は元きた坂道をまた登りだす。
金田の存在
“1人暮らしが長く、自分以外の生物がいる感覚がわからなくなってしまったので、家に来てほしいという依頼。
しばらくして過去に人を殺したことを告白された。
ややルール違反かもしれないが、帰りに依頼者から漫画を借りた。
普段はもっぱら貸し出す側だが、今回は僕が借りてしまった”
そうツイートした後、将太はいつもの線路沿いの道を歩く。
でも今日も、ホームレスの金田(古舘寛治)の姿はない。
通り過ぎる人たちもみな、金田がいなくなったことを気にしていた。
そこにお巡りさんがやってきて、金田の行方を聞かれる将太。
『僕も気になっていて…』
将太が答えると、お巡りさんは金田がどうしてここにたどり着いたのか、その経緯を話し始めた。
昔、北海道で会社を経営していて、取引先の信用金庫に融資を断られて倒産し、奥さんも病気で亡くしたと、金田は言っていたらしい。
でも将太には、金田は信用金庫の副支店長だと言っていた。
けれども直木賞を取ったという話は、将太もお巡りさんも聞いていた。
『もう、会えないんですかね〜』
『もう、会えないのかな〜』
2人は同時に呟いた。
何もかもうまくいかない神林
その頃、倉庫で1人作業していた神林は、ツイッターを見て目を疑う。
そこには、レンタルさんの自宅を晒すなんてやりすぎ!とか、奥さんと子どもがいるのにこういうことする人の気が知れないとか、批判的な言葉が並んでいた。
『なんだよ…』
ムカついた神林は、将太の自宅の住所を公開しようとした。
でも送信ボタンを押そうとしたところで、父親から電話がかかってきた。
父は神林が異動になったことを知り、電話をかけてきたのだ。
『やりがいがないなら、もう家に戻ってこい』
父は、弟の草太が院長を継いだら、今まで培った営業のノーハウを活かして支えてやってほしいというのだ。
用件だけ言うと、父はサッサと電話を切ってしまう。
神林は言い知れぬ想いに駆られるのだった。
なかなか言い出せない沙紀
一方、沙紀は何か将太に言いたげな様子。
でも将太がベターライフをじっと眺めているのを見て、
『なんでこんな雑誌、何冊も買っちゃったんだろっていう表情?』と当てる沙紀。
『いた人が急にいなくなると、変な感じ』
『…誰のこと?』
『いや、ごめん』
将太は雑誌を戻し、沙紀の話を聞こうとする。
でも沙紀は預金通帳を後ろ手に隠し、なんでもないと首をふる。
将太の預金通帳にはもう、12万しか入っていないのだ。
沙紀は預金通帳を見つめると、ふーとため息をついた。
エンディングは、古橋のボディビルを見ながら、自分の胸筋をちょこっと触ってみる将太。
将太は古橋の写真を撮ると、また黙ってその様子を見守る。
するとボーズを決めながら、将太にニィッと笑いかける古橋。
それを見て、将太は思わず下を向いて笑いを堪えるのだった。
〜 11話につづく〜
酔っぱらってるーーー
かわいーーーーーー!!#レンタルなんもしない人 pic.twitter.com/dJSczfk6Ey— まちゅむω・)و ̑̑༉ (@tatta_macchu) September 16, 2020
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とても重い内容だったけど最後笑っちゃってるレンタルさんでまたほっこりした。ありがとう。゚(゚´ω`゚)゚。#レンタルなんもしない人 #増田貴久 pic.twitter.com/Okbi1oiIJi
— まちゅむω・)و ̑̑༉ (@tatta_macchu) September 16, 2020
『レンタルなんもしない人』10話の感想
今回はかなりヘビーなお話でしたね。
あの必要最小限のものしかない、白くて狭い箱のような部屋で、
毎日きちんとおばあちゃんのレシピで和食を作って、1人で食べる滝口を想像したら淋しくなってしまいました。
だから将太が最後に、『ちょっとルール違反だけど』と漫画を借りに戻ってきてくれてよかったです。
あの漫画が部屋にない間は、ちょっとだけ滝口の抱えている荷物も軽くなるんじゃないかなって。
そしてまた漫画を返しにきたときに、2人が部屋で他愛のない話ができたらいいなと思いました。
正直、滝口が蛙の合唱の中、衝動的に友だちを突き飛ばして殺してしまうシーンは、下手なホラーよりずっと怖かったです。
黙って話を聞いていた将太も、内心かなりビビっているのがわかって、ドキドキ感が伝わりました。
それに対し、春日さんの筋肉を応援するシーンは平和そのものでしたね(>ω<)
エンディングで、ドヤ顔でポーズを決められ、思わず下を向いて笑ってしまう将太に癒やされました♪
でも金田さんはどこに行ってしまったんでしょうね〜?
やはり毎日いた人が突然いなくなったら、気になりますよね。
私もコンビニとかでバイトしてた時、常連のおじいちゃんとかおばあちゃんがしばらく来ないと心配になったりしたものです。
迷惑かけられたりしても、なんかちょっと嬉しいというか、特別な感じがありました。
だから毎回、異様な存在感を放っていた金田さんの不在はすごく気になります。
最終回までには戻ってきて〜〜!
一方、次回はアンチ・神林くんがレンタルさんに依頼するようですね!
そうくるとは、驚き〜!
でも実際に会ってみるのが1番いいのかも。
今、追い込まれて1番救いを求めてるのは神林だし、将太に話を聞いてもらってスッキリする…なんてこともあるかもしれませんね。
それから貯金がなくなってしまった沙紀がどうするのかも気になります(>_<)
それではここまで読んでくださり、ありがとうございました\(^o^)/
またの〜。