『レンタルなんもしない人』5話ネタバレと感想│普通じゃなくてもしあわせならいい

噛み合わない会話

2人は将太が平日の昼間に帰ってきたので『仕事は休み？』と驚きます。

それに対し、将太は『依頼のことですか？10分で終わったので帰ってきました』と真面目に答えました。

それを聞き、両親はさらに混乱。

沙紀は慌てて将太に、ケーキを買ってきてくれるよう頼みました。

 

沙紀は将太を玄関に押し出すと、

『ごめん。キミが会社をやめたこと、まだ話してないんだ』

と謝りました。

沙紀は、本当のことを言って両親を不安にさせるより、黙っていたほうがいいというのです。

 

将太はしかたなく近所のコンビニでケーキを買い、帰宅しました。

その後もなんとか必死に笑顔を作り、将太は話を合わせます。

でも義父からサラリーマン時代に使っていたネクタイをプレゼントされ、将太はいたたまれない気持ちになりました。

神林と父との確執

その頃、神林勇作(葉山奨之)は新規の大口の契約をとり、今月もMVPかと言われ、上機嫌でした。

しかし、弟の楓太(藤井直樹/美少年)から『今夜、家族で食事会をするから来てね』というメッセージをもらい、顔を曇らせます。

 

なぜなら勇作の父(阪田マサノブ)は、医学部を卒業した楓太を溺愛。跡継ぎができたと大喜びしていたからです。

 

食事会で、勇作は今月もMVPが取れそうと報告しますが、父は聞いてもくれません。

勇作は『それなりに稼いでるんで』と言うとカードで支払いを済ませ、早々に席を立ちました。

本当のことを言ってしまう将太

一方、森山家では、沙紀の両親が帰ろうとしていました。

このまま円満に事がおさまるかと思ったその時、将太は義父にネクタイを返すと

『僕はもうネクタイは使いません。会社はやめました。なんもしないことにしたんです』

と告白しました。

両親は、将太たちが無収入で、貯金を切り崩して生活していることを知り、びっくり。

新幹線の時間を変更し、もう1度話し合うことにしました。

受け入れられない両親

家の中に入ると、将太は『今はこういうサービスをしている』と、レンタルなんもしない人について説明しました。

 

それを聞いた義父は

『家族がいるのにいつまでこんな生活を続けるつもりだ。ただ遊んでるだけじゃないか』

と激怒しました。

 

すると将太は上を向いて苦しそうな表情でパクパクと何か唱えはじめました。

何事かと驚く両親に、将太は『すいません。6時に牛乳を買い忘れないよう念じてくれと頼まれていたので』と説明しました。

 

それを聞いた義父は『いいかげんにしろ』とカンカンです。

『沙紀さんを一生幸せにしますって言ったじゃないか。

今キミがやっていることは、単なる甘えだ。いろんな責任から逃げてるだけだよ』

と将太を責めました。

 

そこで沙紀は、将太に席を外してもらい、両親と3人で話すことにしました。

将太は別室に行くと、今日は急遽花見の場所取りができなくなってしまったとツイッターで謝罪しました。

レンタルさん誕生

その後、沙紀は、将太があのまま働いていたら最悪の事態になっていたかもしれないと両親に告げました。

 

それで沙紀は、会社にいるより、将太にしかできないことをしたほうがいいんじゃないかと言ったのです。

 

そしたら将太は『僕はなんもしないことなら得意だ』と、今のサービスを思いつきました。

初めての依頼は、星型の金色の風船を持って写真のモデルになること。

こうして将太は、なんもしない人生を歩き始めたのでした。

 

沙紀は両親を見つめると、

『あの人は私にとって、ただ、いてくれるだけでいいの。

だから彼が見つけた“なんもしない”っていう生き方を応援したい』

と告げました。

しあわせのかたち

すると先ほど将太があげたツイートに、次々とコメントやリツイート、いいねが送られてきました。

 

沙紀はそれに気づくと、隣室で優斗(森岡正虎)をあやしていた将太に『これ見た？』とスマホを見せました。

 

そこには、将太に花見の場所取りを断られたフォロワーの人たちが集まって、初対面にも関わらず盛り上がる様子がアップされていました。

 

さらに将太が『安産すっぽん！』と念を送った女性からも、無事に女の子が産まれたと写真が送られてきました。

 

肩を寄せ合い、幸せそうにスマホを覗き込む将太と沙紀を見て、両親は顔を見合わせました。

2人は今、とても幸せなのです。

 

義父は『もうキミたちには口を出さないことにした』と言うと、家に帰ることにしました。

義父は将太がやっていることは正直わからないけど、『意味がないってわけじゃない』ということはわかったと言います。

 

将太が『駅まで送ります』と言うと、義母は『いいのよ、あなたはなんもしなくて』と笑いました。

 

その帰り道、義母は

『あなた、そう言えば間違ってたわよ。

将太さんは、沙紀を幸せにしますって言ったんじゃなく、沙紀“と“一緒に幸せになりますって言ったのよ』

と言いました。

2人は、将太と沙紀がそのとおりの夫婦になっていることを喜びました。

波乱万丈な金田の人生

すると路上で、金田(古舘寛治)が雑誌を売っていました。

義父は『アイスランドの温泉特集』に惹かれ、1冊買うことにしました。

 

その後、金田が店じまいしようとしていると、『またこんなところで売って』と警官が注意しにきました。

 

そこで金田は、(列車の音で視聴者には聞こえないが)どうして自分がここに辿り着いたのか、これまでの波乱万丈な人生を熱く語りました。

それを聞き、警官は涙ぐんで『頑張ってください』と帰っていきました。

 

その頃、将太は、優斗を真ん中にして沙紀と川の字に寝ていました。

すると『表参道のパンケーキ屋に一緒に並んでほしい』という男性からの依頼が…。

将太は『了解です』と引き受けると、電気をパチンと消しました。

 

ラストは、将太のおむつ替えシーン。

優斗くん役の正虎くんが暴れずにおむつを替えさせてあげてて、偉いなと思いました。

 

〜6話につづく〜