『レンタルなんもしない人』最終回ネタバレと感想│最後はほっこり♪正虎くんの名演技!

にこ

今回は、2020年9月30日放送『レンタルなんもしない人第12話(最終回)のネタバレあらすじと感想をまとめました。

レンタルさん最後の依頼は『好きだった人の形見の帽子をかぶって一緒にお茶してほしい』というもの。

 

貯金も尽きてきてこれからレンタル業を続けるべきか悩む将太(増田貴久)の出した答えとは?

 

スペシャルゲストの唐沢寿明さんがどこに出てくるかもお楽しみに!

それではさっそく、最終回のネタバレあらすじをご紹介したいと思います。

 

その他のあらすじはコチラ
1話 2話 3話 4話 5話 6話 7話 8話 9話 10話 11話 最終話

『レンタルなんもしない人』12話のネタバレあらすじ

ある日、将太(増田貴久)は“朝までバーの営業につき合ってほしい”という依頼を引き受ける。

 

長い時間を過ごし、得たお金は国分寺から武蔵小金井までの往復運賃272円のみ。

将太はカウンター置かれたお金をじっと見つめ、帰路についた。

 

一方その頃、沙紀(比嘉愛未)は朝ごはんの目玉焼きを作っていた。

以前は目玉焼きを作るのも楽しそうだった沙紀だが、今は鼻歌にも元気がない。

 

将太はアパートに戻るが、部屋に入るのをためらい、そのまま下に降りてきてしまった。

 

そんな将太に新しい依頼が入る。

それは『今年の2月に好きな人が自殺してしまったため、彼の白いハンチング帽をかぶり、一緒にお茶をしてほしい』というもの。

 

将太はアパートの部屋を見上げると、依頼人のOL・森田希美(松本若菜)の元に向かった。

 

もし彼だったら

希美と彼はまだ出会ったばかりで、つき合っていたわけではなかった。

でもこれからいろんなところに行こうと言っていた矢先に、亡くなってしまったのだ。

 

今から行くカフェも、彼が一緒に行こうと言っていたカフェだ。

席につくと、将太はクリームソーダを頼んだ。

 

それは1話で依頼人と飲んだもの…。

でも将太は別にクリームソーダが好きなわけではなく、考えるのが面倒なのでそれにしただけだった。

 

希美はクリームソーダを2つと、彼が“まる”だと言っていたチーズケーキを2つ頼んだ

でもあいにく、チーズケーキは1つしかなく、2人は分けっこすることに。

 

希美は『彼ならきっと半分に切って、大きい方をくれる気がする』と言って、大きい方を将太に勧めた。

 

でも将太は無言で小さい方にフォークを突き刺すと『ウマっ』と美味しそうに食べてしまった。

 

それを見て希美は、彼もそうやって美味しいものをしっかり味わって食べる人だったと語り始めた。

 

彼との出会い

彼とは、仕事以外の趣味を持とうと思って始めたバトミントンの社会人サークルで出会った。

 

彼・奥山ヤスヒロ(前原滉)も希美も、来るのはその日が初めて。

希美は高校の時にバトミントンをやっていたが、彼はまったくの初心者だった。

 

そんなある日、希美は彼からラケットを買うのにつき合ってほしいと頼まれる。

希美のみたいに“まる”なラケットが欲しいというのだ。

 

希美は彼が口ぐせのように言う“まる”っていう言葉が気になっていた。

 

すると彼は『大人になるといいか悪いか曖昧なことが多いから、いいものにはちゃんと“まる”をつけようと思って』と答える。

 

でもつけるのは“まる”だけで、これバツだな〜と思うものは曖昧にしておくのだという。

 

その会話を交わしてから、希美と彼は少しずつ一緒にいる時間が増えていった。

 

“まる”で溢れた世界

『希美さん、あの木の感じ、まるですね』

彼が口ぐせのように言う言葉で、希美の世界は次第に“まる”で彩られていった。

一緒にいると人生が、倍楽しくなるような気がした。

 

彼は希美より5歳年下なので、希美は好きになったら悪いかなぁと遠慮していた。

でもいろんなところに誘ってくれて、

彼が自殺したって聞いたときは冗談だと思った。

 

でもお葬式で彼の顔を見て、希美はこれはホントなんだって、

もう彼は希美の周りにまるをつけてくれないんだと気付いたのだ。

 

…彼がずっと死にたかったのか、急に死にたくなったのか、真相はわからない。

 

希美はそれからずっと、自分にしてあげられることはなかったのか悔やんでいた。

自分がストッパーになってあげられていたら…と。

 

希美はうつむき、黙り込むと涙をこらえて上を見上げた。

眉間に手を当て、長い長い沈黙の後。

希美はふーっと深く息を吐くと

最後に会った日、私が彼にまるをつけてあげていたら何か変わってたのかなって

と言った。

 

彼の形見

希美はバッグから、彼が飲み会の時に忘れていったという白いハンチング帽を取り出した。

本当は次に会った時に返すはずだったのだが…。

 

こういうことで気持ちに整理がつくかわからないんですが、こういうことでしか気持ちに整理をつける方法がわからないんで…

 

希美はじっとハンチング帽を見つめると、将太に差し出した。

 

将太はそれを受け取ると、さっそく自分の帽子を脱ぎ、かぶってみた。

そしてかぶり心地を判断するために、その辺を歩きたいと店の中をキョロキョロしながら歩き出す。

 

不審に思った店員は『トイレはあちらです』と声をかけた。

『大丈夫です』

将太は希美のもとに戻ると『僕の帽子とは違いますね』と言った。

 

将太はハンチング帽を希美に返し、自分の帽子をかぶり直した。

将太の帽子はつばが曲がっているので、かぶると人の目が気にならなくなるが、そのハンチング帽はつばが平たいので周りがしっかりよく見える。

 

それを聞き、希美は彼が周りをしっかり見て“まる”をたくさん探そうとしていたのかもしれないと思う。

だから誰も気づかないような“まる”にたくさん気づけたかもしれないと…。

 

たとえばバトミントンのネットを張るときも、彼は『ネットの張り方、まるですね』と笑顔で言う。

 

希美のものをつまみ食いして、『これ“まる”だ』と笑う。

希美が『それ私の〜』と怒れば、そのリアクションが1番“まる”だと笑う。

 

一緒に高台に登れば、その景色が“まる”!

 

彼と共有したたくさんの“まる”を思い出した希美は涙を流す。

風がそっと彼女の長い髪を揺らしている。

 

…すみません。なんで今頃こんなにっ…、気持ちに整理つけるつもりだったのに…。

彼に気持ちを伝えればよかった…』

 

希美はポロポロ涙を流すと白いハンチング帽を抱きしめた。

 

旅行券をもらう将太

その帰り、将太は交通費だけでは悪いので…と旅行券をもらう。

本当は彼と一緒に行こうと思っていたのだが、使うあてもないので、将太たち家族で使ってほしいという。

 

あっさりと受け取る将太を見て、希美は驚く。

『こういうのはありがたく受け取ることにしています』

あっけらかんと答える将太を見て、希美は思わず笑ってしまう。

 

そして将太はいつもの線路脇の道で立ち止まる。

まだあの場所に、ホームレスの金田(古舘寛治)の姿はない。

 

するとそこにお久しぶりの金田がスーツケースを引きずりながら現れた。

『こんなところに花なんて置きやがって。俺のこと死んだと思ってるな』

 

金田の笑顔を見て、将太は亡霊でも見たかのような顔で固まっている。

 

『寂しかったか?』

金田に問われ、将太は『いえ』と意地を張る。

 

『寂しかったんだろ?そういう顔してるぞ』

金田に指さされ、『いや…』と将太は唇を尖らせる。

 

すると金田は今までどこに行っていたのかと思いきや、北海道の登別温泉にヒグマがくるという噂が気になり、確かめに行っていたという。

 

『兄さん、これ土産だ』

将太は登別温泉と書かれた茶色の紙袋を受け取りそうになり、思いとどまる。

 

『腕を上げたな〜』

金田は愉快そうに笑って言った。

 

神林の提案

そこに『レンタルさ〜ん』と、もうアンチじゃなくなった神林(葉山奨之)が走ってきた。

神林はほんとは将太の家に行くつもりだったのだが、その途中で将太を見つけたのだ。

 

将太に『家知ってるんですか?』と言われ、神林は答えに詰まる。

すると金田は以前、神林が彼女のためにベターライフを買いにきたことを思い出す。

 

それはともかく、神林は将太の貯金がなくなってきたことをツイッターで知り、『レンタルなんもしない人 マネタイズ計画』を立ててきたのだ。

 

食堂に移動した神林は、意気揚々と将太に説明をし始める。

将太のフォロワーは今、15万人。

東京都東村山市の人口と同じくらい。

 

そこには乗りかかった船でなぜか金田も同席していた。

 

神林はフォロワーを対象にしたオンラインサロンを作ろうという。

会員から月々1,000円の会費を取れば、1万人で月1,000万円の収入が可能である。

 

他にも神林はいろいろ考えていて、将太に“レンタルなんもしない人を続けてほしい”と言った。

 

将太がやっていることはそれだけ需要があるし、1人だけの人間が必要なシーンはたくさんある。

今や神林は、レンタルなんもない人は かけがえのないサービスだと思っていた。

 

でも無料だから価値があると思われるのは悔しい。

だから神林はまず、オンラインサロンを開設して、広告収入を獲得していこうと考えたのだ。

 

でも金田からすれば、そんな回りくどい話はない。

そんなめんどくさいことしてないで、依頼人から金を取っちゃえよ

 

金田に言われ、神林も将太も驚く。

そういえばこのサービスを始めたばかりの頃は、本当に料金はいらないのかと聞かれたものだ。

 

そこで将太が提示したのは、なんと1万円!

さっき希美からもらった旅行券の金額が1万円だったからだ。

 

すると金田はその旅行券をアイディア料だともらおうとした。

でも将太はサッと手の届かないところに置き直す。

 

金田は悲しそうにすると、自分だっていつまたいなくなるかもしれないぞと言った。

今日いる人間が明日もいると思うなよ。

人生は常に流動的だ。

いなくなったときに気付くんだよ。

ただ1人ぶんの人間の存在が大切だったことに!』

 

将太は金田の顔を穴があきそうなくらいじっと見つめると、慌てて商品券をリュックに入れて全速力で走り出した。

 

一方、神林は金田たちのぶんの代金まで払わされた上に、金田に騙され、登別温泉の紙袋を受け取ってしまった。

 

中にはベターライフが10冊。合わせて3,500円。

金田は神林に手を差し出すと、にっこり笑ってみせた。

 

“なんもしない”ということ

その後、将太は息を切らしながら部屋に駆け込んだ。

そんな将太を見て、沙紀はびっくりする。

そして将太が言おうとしている言葉の意味を察する。

ここに走って帰ってきてくれただけで、全てを表しているような気がしたのだ。

 

2人で洗濯物をたたみながら、

沙紀は『君がなんもしなくなってからいろんなことに気付いたよね』と話し出す。

 

一緒に食べる朝食がいいもんだなぁとか、

親子3人でごろ寝したり、

毎日『ただいま』『おかえり』『おはよう』『おやすみなさい』が言えること。

 

沙紀はそう言うと、レンタルなんもしない人をするきっかけになったお星さまのバルーンを見上げた。

 

“なんもしない”ということは、“1番大事なことだけするということ”なのかもしれない。

 

沙紀の言葉を受け、将太はなんもしないを続けるために、サービスの有料化を考えていることを伝える。

 

『いいね!私もずっとそう思ってた!』

沙紀は賛同すると、今まで将太が無料にこだわっているのだと思って言えなかったことを打ち明けた。

 

そして沙紀は、自分も生きたいように生きようかな…と言い出す。

イラストの個展を開いてみたいし、ニューヨークにも行きたい。

沙紀は将太を見てみたら、自分も生きたいように生きなきゃ損かなと思ったのだ。

 

いいと思う

満面の笑みで答える将太に、沙紀はお金を取れば共働きになるから、息子の優斗(森岡正虎)を保育園に入れられるかもしれないと顔を輝かせた。

 

でも夫はなんもしなくて、妻は自由に生きていたら、こういう家族は批判されるのかな?』

『さあ…』

『まあ、いっか!これがうちの家族のカタチってことで』

 

その後、将太はツイッターで利用料を取ることを伝えた。

するとその方が頼みやすいとか、好意的な意見が多かった。

 

その中には、1話で東京タワーに一緒に登ってほしいと依頼してきた大宮亜希(志田未来)からのDMもあった。

 

なんと亜希はやっぱり本の仕事に携わりたくて、また上京して小さな出版社で働き始めたという。

そしてレンタルさんの本を出してもいいか?と相談を受ける。

 

それを見て将太は『可能です、なんもしなくていなら』と返事をした。

 

意外となんとかなるかもね

寝癖のついた将太と沙紀は微笑み合う。

そして沙紀は今度、将太に依頼しようかなと言った。

 

『え?何を頼むの?』

『うーん、何を頼もうかな?

ずっと、…一緒にいてくれるかな?』

 

将太はじ~っと沙紀の瞳を見つめると、『了解です』と照れたように言って後ろを向いた。

 

『ね?今の間、なに?』

沙紀は将太を振り向かせようとするが、将太はニヤニヤして振り向こうとしない。

 

そんな2人のやり取りを、優斗は面白そうにじ~っと眺めた。

将太の寝癖は押さえても押さえてもピョンとはねてくる。

 

唐沢さんからの依頼

後日、将太は七三分けの会社員(唐沢寿明)に『公園でブランコをこぐのを見守ってほしい』という依頼を受ける。

 

そのこぎ方は豪快で、笑い声も『イ〜ヒッヒッヒッヒッ』と相当なもの。

確かにこれは1人ではできないなと、将太は思う。

 

ブランコから降りると、男は『ありがとう』とスマートに1万円の入った封筒を将太に渡し、去っていった。

 

エンディングは…

将太はブランコに座ると、電車が何台も通り過ぎていくのを見つめる。

 

最後に子どもたちが鳩を追いかけてきて、飛び立った鳩が将太のほう目がけて飛んできて、

将太はブランコから落っこちそうになる。

 

ほっこりとした終わり方でした!

 

〜 レンタルなんもしない人・完〜

 

https://twitter.com/nontgms/status/1311337598657335296?s=20

『レンタルなんもしない人』12話の感想

希美さんのところはところどころに長〜〜い間があって、将太が困っている感じと希美さんの葛藤が伝わってきてリアルでした。

 

でもその間に映し出されるものが花や草木だったり、2人が座っているのが外の席だからか開放感がありました。

 

希美は気持ちを整理するつもりだったのに…と泣いていたけれど、泣くことでスッキリできることもあるし、

気持ちを伝えればよかったと言葉に出すことで少しだけ前に進めたんじゃないかなぁと思いました。

 

世界のあちこちを“まる”で彩るような彼がなぜ死を選んでしまったのかわからないけど、

希美さんはこれから自分で世界に“まる”をつけていくんだろうな。

 

そこに、彼のこころが生き続けていくような気がしました。

 

今、ふと思ったけど、カフェの最後のシーンが空から見下ろしたショットになっていたのは、

彼が天国から見守ってくれているというイメージだったのかもしれない。

 

そしてときどき映る花や草木、彼女の髪を揺する風は、“まる”なものたちだったのかもしれない。

そうやっていつでもそばにいるんだと思ったら、チクショー泣けてきた。

 

 

でもこの話から金田さんとの再会、『俺が明日もいると思うなよ』という言葉が、将太を全速力で沙紀の元へと走らせることに。

 

将太が本気で汗をかいて息を切らせているのを見て、『それだけで十分言いたいことがわかったから言わなくていいよ』というところは胸がいっぱいになりました。

 

前回に続き、息子ちゃん役の正虎くんも登場し、離乳食をプイっとしたり、首をグイーンとして沙紀と将太のやり取りを見てるのが可愛すぎでした(>ω<)

 

レンタルさんはこういう自然現象的アドリブが素晴らしすぎる…。

エンディングで鳩が将太に向かって飛んできて驚いてブランコから落ちるのも秀逸でした。笑

 

金田さんも無事に帰ってきて、

神林も生き生きと仕事ができるようになって、

あれだけ嫌っていた将太のために時間を割いてくれたりして、

初回に出てきた大宮亜希さんも、志田未来さんが声のみで出演されてたりして、

みんなちゃーんと見えないところでそれぞれ頑張ってるんだなぁと思いました。

 

1万円は私には高くて払えないと思うけど、それ以上のものをレンタルさんはくれるのかもしれない。

ただそばで話を聞いてくれる人がいる。

こんな心強いことはありません。

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございました\(^o^)/

またの〜。

その他のあらすじはコチラ
1話 2話 3話 4話 5話 6話 7話 8話 9話 10話 11話 最終話