『レンタルなんもしない人』11話ネタバレと感想│アンチ・神林の心の叫び!

にこ

今回は、2020年9月23日放送『レンタルなんもしない人第11話のネタバレあらすじと感想をまとめました。

今回の依頼は、なんとアンチ・神林(葉山奨之)から!

 

将太はなんもしないことを条件に“夢コンクール”の審査員を引き受けるが、なんでか話が違って…!?

それではさっそく、11話のネタバレあらすじをご紹介したいと思います。

 

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『レンタルなんもしない人』11話のネタバレあらすじ

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公園の真ん中で、スピーカー片手に演説する将太(増田貴久)

 

『人間はもっと、なんもせずに生きるべきです。だから私はなんの演説もしません』

 

観客はしゃぼん玉を飛ばす子どもたちと、スマホで撮影する男の子。

将太は真剣な表情の男の子を見て、ニコッと笑ってみせた。

 

そこで夢から醒める沙紀(比嘉愛未)

『まずい、寝すぎてしまった』

沙紀が慌てて仕事を再開すると、将太が帰ってきた。

 

するとなんだか服が臭い。

“臭い缶詰を開けるのを見守る”という依頼だったため、服まで臭くなってしまったのだ。

 

『ほんといろんな依頼があるね』

沙紀は感心しつつも、将太に言いことがあった。

けれども将太は着替えを済ませると、次の依頼があるからと行ってしまう。

 

次は“クサヤを焼くのを見守ってほしい”という依頼だと聞き、

『今日はなんかレンタル臭い人だね』と冗談を言う沙紀。

 

でも内心は、貯金が底をついてきたことを将太にどう伝えたらいいんだろうと、沙紀は頭を悩ませていた。

 

台所には茶碗やら哺乳瓶やらが、今朝の状態のまま、洗われずに残っていた。

 

アンチ・神林からの依頼

そんな中、アンチ・神林(葉山奨之)は会社の上司に頼まれ、レンタルなんもしない人を“夢コンクール”の審査員に呼ぶことに。

 

将太は『審査はなんかしていることになるのでお断りします』と断るが、『そんな簡単に諦めるな』という上司。

 

神林はしかたなく、審査と言ってもただ座っているだけでいいと嘘をつき、将太からOKをもらった。

 

その後、夢コンクールのポスターが出来上がってきた。

見ると、レンタルなんもしない人が、レンタルなもしない人になっている。

 

初めはこのままでいいかと思う神林だったが、神林には、誤植に気付かなかったせいで営業部から異動になった経緯がある。

神林は電話して、誤植を直してもらった。

 

話が違う!

そして、夢コンクール当日。

将太は“もう1人の私になってほしい”という女子大生の依頼を済ませてから会場にやってきた。

 

学業で多忙な女子大生に代わり、タピオカを飲んだりカラオケに行ったり、エステに行って美顔マッサージを受けてきたという。

 

その後、神林から夢コンクールの説明を聞いた将太は、話が違うと戸惑う。

審査はしない約束のはずが、若者の話を聞いた後に1〜10の点数をつけないといけないというのだ。

 

だが神林は『もうポスターにも名前書いちゃってるし、いい感じにお願いします』と強引に話を進める。

 

将太は初めてメイクまでしてもらうことに…。

 

そんな中、審査員のうちの1人が渋滞にはまり、1時間以上遅刻することがわかった。

神林はリハーサルはネット中継で行うことにし、トラブルを回避。

本番さながらのリハーサルが始まった。

 

まずは審査前の挨拶から…。

すると他の審査員はこういうことに慣れているらしく、次々と挨拶をしていく。

でも将太はこんなことをしたことがない。

 

将太がマイクで話そうとすると、マイクがキーン。

将太は『レンタルなんもしない人です。どうも』とだけ言い、マイクを置いた。

 

その後、次々と出場者が話していくが、将太は何もしゃべらない。

そこで審査員の牧野(安井順平)が『レンタルなもしない人はどう思いますか?』と話を振った。

すると『レンタルなんもしない人です』と訂正する将太。

だがあくまで牧野は、“レンタルなもしない人”と呼び続ける。

 

『僕が何か言える立場ではないので』

将太が返答すると、場の雰囲気は最悪に‥。

 

会場30分前になんとか遅れていた女性審査員が到着したものの、牧野の将太への不満はおさまらない。

神林はなんとか牧野のご機嫌を取り、その場をしのいだ。

 

勝手に帰ろうとする将太

そんな中、神林のスマホにメッセージが。

なんと将太が、やっぱり審査は無理だと勝手に帰ってしまったのだ!

 

神林は慌てて将太を追いかけ、引き止めた。

でも将太は自分には場違いだと帰ろうとする。

 

『あんた、みんなに迷惑がかかるとか考えないのかよ。

ポスターの名前だって、ちゃんと修整したんだぞ!』

『でも、審査用紙の名前は間違っていました』と将太。

 

『それは謝りますけど!こっちだってずっと準備してきたのに、今帰るとかどうかしてます』

神林は訴えるが、『人の夢を評価したくない』という将太。

 

神林は全部10点でいいので、審査員席に座っていてほしいと頭を下げた。

『でもそれは何かしていることになるので…』と、将太は頑なに拒否をする。

 

そんな将太を見て、ブチ切れる神林。

みんな仕事だから、やりたくなくても不満があっても我慢してやっているのに。

神林には、将太の生き方はただ嫌なことから逃げているようにしか見えなかった。

 

でも将太は神林にガンガン責め立てられても、無気力な反応…。

 

神林はさらに逆上し、『俺はあんたの生き方、絶対に認めねーからな!』と叫ぶ。

 

頑張っても誰からも評価されない。なのにいつも誰かと比較され、嫌な想いをする。

それでも必死に自分を奮い立たせて、なんとか這いつくばってやっているのに、なんもしない将太が結婚して子どももいるなんて…。

神林には、将太の生き方が許せなかった。

 

将太はそんな神林をじっと見つめると、『それでいいと思います』と言う。

 

そこに神林の弟・直樹(藤井直樹)がやってきた。

兄の仕事ぶりを見にやってきたのだ。

 

直樹に神林の仕事の様子を訊かれた将太は『とても楽しそうでしたね』と答える。

将太は、トラブルが起きても同僚と一緒に笑顔で対応している神林を見て、それが印象に残っていたのだ。

 

『とても楽しそうでした…』とうつむく将太を見て、黙り込む神林。

 

『じゃ…』

出ていく将太を、神林は追いかける。

 

おい!レンタルなんもしない人。1個だけ謝るわ

 

神林は今までずっとツイッターで将太のことを批判していたことを謝罪する。

 

すると将太はそれを知っていた。

将太は、神林がアンチだと気付いていて依頼を引き受けてくれたのだ。

 

驚く神林に、将太は『アンチ行動をしている人に自分を貸し出したら、なんか面白そうだなと思ったから引き受けた』と告げる。

 

『…炎上させたのに怒んねぇのかよ』

『炎のないところに、熱気は生まれませんから』

 

将太だって否定的なことを言われたら傷つくし、嫌になる。

でも気にしすぎて、なんもしないことをやめるのはもっと嫌だったのだ。

だって、将太にはこれしかできることがないから…。

 

『レンタルさんには夢はないんですか?』

『…ずっと なんもしないことですかね?』

 

それを聞き、思わず笑ってしまう神林。

結局、夢コンクールの審査員は、将太を除く2人だけで行われた。

 

神林の変化

『夢コンクールにきてほしいという依頼。

 

なんもしない約束だったが、なんかすることになったので初めて交通費をもらわず、途中で帰った。

 

それなのに依頼人が満足そうで、謎だった』

 

夢コンクールを終えた神林は、誰もいないステージの真ん中に立ち、父に電話をする。

 

会社を辞めて病院経営を手伝ってほしいと言われていた神林だが、今の仕事を続けることにする。

 

正直、神林にだって、今の仕事が向いているかなんてわからない。

でも神林は自分の外側じゃなく、内側に夢を見つけたかった。

 

『そんな甘い生き方じゃ、何者にもなれないだろ?』

父親に言われ、振り返った神林は、弟の直樹が立っているのに気付く。

 

なれなくてもいいよ

そう言うと、神林は電話を切った。

いつも弟と比較され、卑屈になっていた神林だけど、今は心からそう思える。

 

そんな兄を見て、直樹は嬉しそうに微笑むのだった。

 

すれ違う沙紀と将太

その帰り道、将太はホームレスの金田(古舘寛治)がいつも雑誌を売っていた場所に、男の子が花を供える姿を目撃する…。

 

家に帰ると、沙紀は自分の服をフリマアプリで売ろうと写真を撮っていた。

もし売れたら、1500円くらいにはなるだろう。

 

それを聞き、『今日もらうはずだった交通費と同じだ』と言う将太。

将太に悪気がないのはわかっているが、沙紀はちょっとイラッとする。

 

『沙紀さんもたまには、なんもしないようにしてみたら?』

『……そんなわけにはいかないんじゃないかな?』

 

生きていれば、なんかしなければいけない。

お皿を洗わないといけないし、洗濯もしなくてはいけない。

目に見えない家事だって多い。

なんもしない人だって必要だけど、なんかする人も必要なのだ。

 

沙紀は戸の陰から、将太を見ないようにして話し続ける。

 

君のなんもしない活動は応援してるよ。

でもなんもしないの裏で、誰かが何かをしてる。そのことは、ちゃんと理解してるんだと思ってた』

 

そう言うと、沙紀は意を決して将太に預金通帳を見せた。

 

何度も言おうとしたんだけど、結構貯金が減ってて…。

このままの形じゃだいぶマズい』

 

沙紀は生活をするためには何かしないといけない時期が来ていると訴えた。

 

『今すぐじゃなくてもいいよ。

でもそんな夢中にならなくてもいいんじゃないかな?…仕事じゃないんだから

 

 

その後、沙紀が息子の優斗をお風呂に入れて部屋に戻ると、将太の姿はなかった。

将太はまた依頼人に呼び出され、出かけてしまったのだ。

交通費はちゃんともらってきますと、メッセージを残して…。

 

エンディング。

将太はひたすら、いつもの線路沿いの道を歩いていく。

その背中は寂しげに揺れている。

 

 

たくさんの人を乗せた電車が通り過ぎていった。

 

〜次回・最終回につづく〜

 

『レンタルなんもしない人』11話の感想

今回は、アンチ・神林からの依頼!

これで何か起こらないわけがない…と思ったら、まさかのレンタルさんが途中で仕事を放棄して帰ってしまうという事態に。

 

たしかに嘘をついた神林も悪いけど、将太のなんもしないという線引きの厳しさにちょっと辟易…。

 

もし私なら、そうやって波風立たせること事態が嫌で、全部同じような点数をつけてしまうと思うけど…。

将太は、誰かの夢に点数をつけるなんて偉そうなことはできなかったんでしょうね。

 

神林のことも、アンチ君だとわかっていて依頼を引き受けたことがわかり、びっくりしました!

普通だったら絶対断りますよね〜。

そこが将太の謎なところというか、

将太も実は神林と会って、直接話を聞きたいと思っていたのかもしれないですね。

 

実際会ってみたら、神林は今まで誰にも見せたことがない、自分の弱くて必死な部分をさらけ出すことになりましたしね。

 

しかもそれを聞いても、将太は怒るでもけなすでもなく、無反応。

結果、神林はさらに想いを吐き出すことになりました。

 

でもちゃーんと将太は、神林のいいところも見ていたんですね。

それは弟の直樹が来なかったらきっと聞けなかったことだと思うけど、

神林には最高に嬉しい言葉で。

神林が望んでいた言葉で。

 

神林が欲しかった言葉をくれたのは、自分がずっと嫌っていたレンタルさんだったのです。

やっぱり神林は自分と違って自由に生きられる将太が羨ましかったんでしょうね〜。

 

でもその将太もとうとう貯金がつき、沙紀にこのままじゃだめなんじゃないと諭されることに。

 

自由に生きたいけど、お金は必要。

なんもしたくないけど、本当になんもしなかったら生きてはいけない。

そのジレンマがリアルに伝わってきて、非常に辛かったです。

 

せめてレンタル業も、時間制にすればいいのに…。

お金をもらってしまうと仕事になってしまうから、将太はそれを拒否しているのかな。

難しいですね!

 

金田さんもなかなか戻ってこないし、次回はいよいよ最終回。

将太と沙紀の出した答えが気になりますね!

 

それではここまで読んでくださり、ありがとうございました\(^o^)/

またの〜。

 

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