『六番目の小夜子』6話ネタバレと感想│はたして本物のサヨコは現れるのか?すべてを調整する黒幕の影もチラリ…

にこ

今回は『六番目の小夜子』第6話「七夕の秘密」のネタバレあらすじと感想をまとめました。

出典:NHK

サヨコ伝説を否定する秋(山田孝之)と、サヨコを信じるマー(松本まりか)の間で争いが勃発!

 

文化祭でサヨコの芝居の上演を申し込めば、七夕の夜に本物のサヨコに会えるという言い伝えをがあり、賭けをすることに。

 

はたして本物のサヨコは現れるのか…!?

それではさっそく、6話のネタバレあらすじをご紹介したいと思います。

 

その他のあらすじ
1話 2話 3話 4話 5話 6話 7話 8話 9話 10話 11話 最終回

『六番目の小夜子』6話のネタバレあらすじ

潮田玲(鈴木杏)津村沙世子(栗山千明)は、6番目のサヨコになった。

次の使命は、文化祭で「サヨコ」という芝居を上演すること。

津村さんが復帰するまで、絶対に妨害や偽物のサヨコになんて負けない。

 

玲が張り切って登校すると「ゲームは終わった」という手紙が下駄箱に入っていた。

そして戸棚の中には、真っ二つに割れたガラスの花瓶が…!

 

佐野美香子(一色紗英)の仕業に違いないと思った玲は美香子を呼び出すが、していないと言う。

 

『言ったでしょ?私は、サヨコの言い伝えを信じていないの。

信じていないものをなんでわざわざ壊したりしなきゃならないの?』

 

じゃあ、誰がしたのだろう。。

そのとき、美香子の脳裏に浮かんだのは秋(山田孝之)だった。

 

そこに雅子(松本まりか)が飛び込んできて、割れた花瓶を見て『やっぱり…』とつぶやく。

なんでマーがここに?

疑問に思いながら雅子に言われたとおり教室に行くと、でかでかと黒板にこう書かれていた。

 

四番目のサヨコが扉を閉ざす

 

そして「北校舎にその証がある」と書かれた紙がみんなの机の上にのっていたという。

 

美香子が四番目のサヨコであることを認めると、生徒たちはガヤガヤ…。

 

『昨日、花瓶に赤い花を活けたのも先生ですよね?

先生が花を買った花屋、うちの母親の店なんです』

 

秋が追い打ちをかけると、美香子はそれも認め、サヨコなんてどこにもいないんだということを証明しようとしたという。

 

サヨコ伝説の真相

美香子は中3のとき、4番目のサヨコに選ばれた。

でもまったく興味がなかった美香子は生徒総会で訴え、鍵は校庭へ埋め、サヨコの役目を放棄した。

 

そのせいで天災が起こったと言われていたが、

実際には修学旅行で起きた食中毒は、隣の旅館で起きたもの。

台風で図書館のガラスが割れたのは、1枚だけ。

 

公立高校の受験のときに路線バスが事故にあったというのは、本当。

でも乗っていたのはうちの中学の生徒だけじゃなく、一帯の高校が試験開始を30分遅らせていた。

 

天災はそれでおしまい。

でも美香子には別の天災が残った。

よくないことが起こると、みんな「今年のサヨコがダメだからこうなった」と言い出したのだ。

なにかも自分のせいにされて、すごく悲しくなった美香子は学校を半年休んだ。

 

2回目の3年生で、理科が好きになった。

黒川先生(村田雄浩)が「この世に理由のない”不思議”なんてない」と教えてくれたから。

サヨコを信じない生徒がいてもいいんだと。

 

すると僕もサヨコを信じていないと秋が言い出し、すべて迷信だと言い切る。

それに対し、伝説を信じる雅子は猛反発!

サヨコは「いる」「いない」と激しい口論になり、

『だったら会わせてあげるよ』と雅子が驚くようなことを言い放つ。

 

マーの賭け

雅子は、この中学に通っていた兄から聞いていた。

7月7日に文化祭でサヨコの芝居の上演が決まると、

その夜の7時に「本物のサヨコ」が姿を現すのだ…!

 

それは玲が沙世子から聞いた話とは違っていた。

「文化祭でサヨコの芝居をすることになったら、もう1度赤い花を活けなさい。

その夜、サヨコの碑のもとであなたは本物のサヨコに祝福をうける」

沙世子はそう言っていたからだ。

 

7月7日に「サヨコ」の名前で上演を申し込み、何もなかったら美香子と秋の勝ち。

なにか起きたら、マーたちの勝ち。

 

この問題についてはその後また話しましょうと雅子が言うと、生徒たちから賛同の拍手が起きた。

 

雅子は確かめたかった。

「サヨコ」はいったいなんなのか?

サヨコの年に何が起きるのか…。

 

その頃、美香子は図書館で、卒業アルバムの自分の写真をじっと見つめていた…。

 

玲の決心

家に帰った後、秋はあんな賭けみたいなことをして、なにかヤラセのようなことをするんじゃないだろうなと玲を疑う。

でも雅子が言っていたように、玲は「本物のサヨコが現れるかどうか確かめたいだけ」。

 

もし待ってもサヨコが現れなかったら、6番目のサヨコを諦める。。

 

玲の覚悟を聞き、秋の気持ちにも少し変化があったようだ。

 

7月7日、夜7時。

それは昼でも夜でもない、逢魔が時(おうまがとき)だった。

 

ひとりのほうがいいの

一方、耕は沙世子の家を訪れていた。

耕が1人で行くと、沙世子は家に入れてくれた。

部屋には人形劇で使う怪しい人形がいっぱいあった。

 

沙世子はここでひとりで考え事をしていたという。

なんでいつもこうなっちゃうのか?

ここに来てからみんなに迷惑かけてばっかりだ…と。

 

『寂しくないの?』

耕が尋ねると、沙世子は笑って答えた。

『そのほうがいいの。いろんな学校に1人でいたから、そのほうが安心するの』

 

『へ~。姉ちゃんと真逆だな』

玲は嫌なことがあるとすぐに人に当たりまくる。

なのにそんな玲が今回は誰にも当たらず、落ち込んでいる。

 

それを知った沙世子は心配になり、翌日ひさしぶりに学校に姿を見せる。

 

ひさしぶりの登校

でもその日、玲は欠席していた。

やっと沙世子に会えた美香子は『派手顔だ…』とつぶやく。

 

黒川先生は、7月7日の夜7時にはもう校門が閉まっているので、天体観測という形で先生が付き添えば許可が取れそうだと話す。

けど行けるのは、4人だけ。

 

話についていけない沙世子は、自分が休んでいた間に何があったのか雅子と溝口(鳥居紀彦)に尋ねた。

 

花瓶が壊れされたことを知った沙世子は慌てて北校舎へ。

花瓶は、触れると真っ二つに割れてしまった。

さらに碑の前には玲が埋めた鍵があり、沙世子はショックをうける。

玲は、6番目のサヨコを諦める覚悟で鍵を埋めていた…。

 

そのとき、沙世子は赤い服を着た幼い女の子が鍵を持っているのに気づく。

これはいったい誰の鍵なのか?

 

もう1度、2人で

体育館に行くと、玲がバスケをしていた。

沙世子は無言でボールをドリブルし、玲とバスケを始める。

沙世子がノールックパスで後ろに投げると、玲が受け取り見事にシュートを決める。

 

2人はにこっと笑い、こぶしを突き合せる。

沙世子は玲の手に、埋められていた鍵を返した。

 

黒幕の影

その足で2人は、教室にいる美香子のもとに向かった。

 

『校庭のサヨコの碑のそばにありました』

沙世子は赤い服の女の子が持っていた鍵を美香子に渡す。

 

『ひょっとして先生の鍵じゃないですか?』

沙世子と玲は自分の鍵をとりだし、美香子に見せた。

 

沙世子は、この鍵のどちらかは「代々受け継がれているもの」だと思っていた。

でももしその鍵が美香子が埋めたものなら、どうしてそんなにいろんな人のところにコピーが届くのか?

 

美香子はサヨコの役目を放棄し、校庭に鍵を埋めた。

けれどもちゃんと次のサヨコに鍵は渡り、そして沙世子と玲に届いた。

 

つまり「サヨコ伝説」には、そのシステムに誤差が生じるたびに軌道を修正している何者かがいるということだ。

 

すべてのサヨコを知っている誰か。

最初の、1番目のサヨコから見てきている誰かが…。

 

すると美香子は表情を変え、私には関係のないことだと去っていく。

玲はその背中に向かって呼びかける。

 

『先生!七夕の夜、先生もサヨコが現れるのを待ってくれますよね?』

 

『言ったでしょ?人間がみんな自分の仲間だと思ったら大間違いだって』

『間違ってますか?それ』

 

たしかに玲は人をすぐに信じてしまうし、ムキになる。

けどだからこそ、誰かとサヨコを成功させて、そう思ってもいいじゃん、悪くないじゃんと思いたい。

 

美香子だって、そういう回り道をしたからここにたどり着いたんじゃないか?

2回目の3年生で理科が好きになったと言っていた。

だから理科の先生になろうとしている今がある。

サヨコは素敵な回り道だったと思うのはいけないことだろうか?

 

『先生!七夕の夜、来てください。

私、先生を待ちます。

サヨコは…、サヨコはいなくてもいいんです』

 

玲は鍵を机の上に置いて言った。

 

『先生を待ちます』

 

美香子はサヨコの碑の前に行くと、持っていた鍵をギュッと握りしめた…。

 

コンプレックス

その頃、秋は、父・多佳雄(古尾谷雅人)の事務所を訪れていた。

 

この前「花瓶をたしかめろ」という紙を拾ったこと、北校舎に入っていく秋を見かけたことを誰にも言っていないか確かめにきたのだ。

でも多佳雄にはなんのことか意味がわからないようだ。

 

『なんだ、もう少しいろよ』

多佳雄は秋を引き止めるが、

『俺には時間がないから…』

と秋はなにかに急かされるようにその場を去ろうとする。

 

すると突然、あの子いいこだよな?隣に住んでるんだって?と多佳雄は玲の話を始める。

 

『女の子がいたら楽しいぞ~きっと。ああいう可愛くて…』と微笑む多佳雄に、

秋は思わず『健康な子?』と言ってしまい、ハッとして口をつぐむ。

 

心臓病で手術をした秋は、そのことに強いコンプレックスを感じているようだった。

 

文化際の申し込み

そして7月7日。

雅子たち2年A組は「うたごえ喫茶 みぞぐち」と、サヨコの芝居を文化祭実行委員に申し込んだ。

 

でも芝居の申し込みはすでにされていて、ダメだという。

今朝、新聞部の設楽の家のポストに入っていたのだ。

切手がないから直接持ってきたのだろう。

秋は驚いて申込用紙を確認した。

 

七夕の夜

夕方、サヨコの碑の前に選ばれた生徒が集まった。

玲、沙世子、秋、雅子の4人だ。

 

時間は、7時を過ぎて日が暮れるまで。

それまでに何も起こらなかったらタイムアウトだ。

 

来る。来ない。

来る。来ない。

玲の願いも虚しく、時だけが流れ、辺りはとっぷりと暮れてしまった。

みんなが諦めかけたそのとき、玲はなにかに誘われるように屋上へ向かう。

 

扉を開けるとそこには誰もいなかった。

すると流れ星が流れ、

『きれい!私にも見せて!』

と中学生の佐野美香子が玲の横を走って通りすぎた。

 

いつの間にか屋上には天体観測している生徒たちがいる。

 

天体図鑑を見ている美香子は、あの特徴的なペンダントをつけていた。

 

『何これ…』と立ちすくむ玲に、中学生の美香子が気づいて微笑む。

そして現在の美香子の姿になって玲に近寄り、手を伸ばす。

 

玲が笑顔で美香子に手を伸ばすと、

『潮田さん?もう終わりにするって』

と沙世子が現れた。

 

すると幻のように美香子たちの姿は消えてしまった。

 

時刻は午後7時24分。

『もういいか?』と黒川先生に聞かれ、雅子はショックで膝をつく。

 

結局、何も起きなかった。誰も現れなかった。

でも『私、会ったよ。佐野美香子先生』と玲は言う。

 

流れ星が流れてて、美香子が天文図鑑を見ていて、なんかすごく楽しそうだった。

 

そのとき、美香子がグラウンドに現れ、そっと玲たちのほうを笑顔で見守る。

空には満点の星空が広がっていた。

 

ちゃんと届けましたよ

黒川先生は教室に戻ると、待っていた美香子と話した。

明日で教育実習も終わりだ。

すごく面白かったという美香子の言葉を聞き、

佐野の口からそんな言葉を聞くなんて…と黒川先生は驚く。

 

『先生。関根(秋)くんっていう子のこと、気にしてあげてね。

あの子、昔の私と似てる』

 

美香子が言うと、

『だったら大丈夫だろう』

と黒川は答える。

 

『ねえ、この学校に呼んでくれたのって黒川先生?

だとしたら、ちゃ~んと届けたから』

 

そう言って美香子は手で鉄砲の形を作り、パン!と黒川を狙い撃ちする。

 

ゲームオーバー?

こうして。。

台本も花瓶も七夕の祝福も何もかもなくなってしまったね~と、玲と沙世子は落ち込む。

今度こそゲームオーバーか~。

 

2人が鍵を戸棚の中の花瓶に戻すと、

花瓶が割れて中から赤いスカーフが出てきた。

それはサヨコ伝説に必要なものだった!

 

六番目のサヨコへ

 

こころからの祝福を

 

そのメッセージを見て、

ゲームはまだ終わってない!

と2人は歓喜し、ハイタッチをかわす。

 

 

その頃、石碑の前にはピカーっと怪しい光が射していた。

 

 

~7話につづく!~

 

 

『六番目の小夜子』6話の感想

うわー、ここに来てサヨコ伝説を調節する黒幕の存在が出てきましたね!

やっぱりそれは黒川先生なのかな?

 

美香子にとってサヨコは、

人を信じられなくし、

3年生を2回もすることになった元凶なわけで、もう終わらせたいと思うのも当然だ。

 

でもそのおかげで、美香子は理科が好きになり、先生になる夢を持てた。

『サヨコなんてどうでもいい、先生を待っています』という玲のセリフにグッときました。

 

あの夜、約束どおり美香子は本当に屋上に現れたのかもしれない。

だとしたら本物のサヨコに会えたということになるよなぁ。

 

おそらく花瓶の中に赤いスカーフをいれたのは、玲から話を聞いた美香子なのでしょう。

美香子を学校に呼んだ人物=黒川先生?が指示を出していろいろやらせていたみたいですね。

ちゃんと届けたというのはそういう意味かな?

 

だとしたら先生は何が目的で、こんな伝説を続けているんだろ〜。

あ、でも前に2番目のサヨコの時には学校にいなかったと話していたな。

まさか黒幕も受け継がれているのか…?

うーむ、謎が深まる。

 

とにかく今回の件で、マーこと雅子さんがすんごいサヨコにこだわっていることが浮き彫りに。

 

この一件を通してさらに絆を深めた沙世子と玲に対し、秋が今後どう出るかが心配ですね…。

 

それではここまで読んでくださり、ありがとうございました(=^・^=)

またの〜。

 

その他のあらすじ
1話 2話 3話 4話 5話 6話 7話 8話 9話 10話 11話 最終回