にこ
神田(草刈正雄)は、ピアニストの日比野(平山浩行)が猫を飼うのは初めてだと知り、家までついていくことに。
するとマリン(声:松本穂香)を見てびっくり!
ふくまる(声:神木隆之介)そっくりではありませんか!
── もしかしたら、ふくまるとマリンは姉弟かもしれない。
そう思った神田は、日比野とマリンを自宅に招待しますが…!?
それではさっそく、8話のネタバレあらすじをご紹介したいと思います。
『おじさまと猫』8話のネタバレあらすじ
神田(草刈正雄)は、ピアニストの日比野(平山浩行)が猫を飼うのが初めてだと知り、家までついていくことに。
しかし家につくと、キャリーケースの中にいるはずの猫がいない!
突然知らない場所に連れてこられて、怖くて隠れてしまったようだ。
『こう、低いところが怪しいんですよ。私の”猫センサー”が言っています』
床に這いつくばって猫を捜す神田を見て、このひと本当にピアノの神様?と日比野は疑問に思う。
そのとき、神田は棚の隙間に入って震えている猫を発見!
その姿を見て思わず『…ふくまる?』と神田はつぶやく。
それくらい、2匹はそっくりだったのだ。
その頃、ふくまる(声:神木隆之介)はといえば、テーブルの下にある猫じゃらしを見つけ、懸命に足と顔をねじこみ、なんとか取ろうとしていた。
『にゃっ!にゃ!(取れにゃい!)』
日比野とコロン
あまりに2匹がそっくりなので、神田は日比野に『似てませんか?』とふくまるの写真を見せた。
『あ…… 』
ふくまるを見た日比野は思わず「ブッサ…」と思ってしまうが、神田は『”きょうだい”だと思いませんか?』と真剣そのもの。
『猫の種類が同じならみんな似てるんじゃ…』
『それにしても似てますよね。確かめてみたいですよね』
神田は低い体勢のまま、『…おいで』と優しく猫に近づいた。
それを見て『そんなに気に入ったのなら、あなたが飼いますか?』と日比野は言いかけた。
でも途中で言葉につまり、戸惑う日比野。
──こいつは猫が好きなんだから、押しつけてしまえばいいじゃないか。
だいたい俺は預かってるだけで、あの猫だってうちに来たばっかりなんだし…。
でもそのとき、日比野は思い出した。
幼いころ、母親がとつぜん「コロン」というポメラニアンを連れてきたことを。
日比野は怖くてピアノの椅子の上に正座して
『あっちへ行け、あっちへ行け』とコロンを追い払おうとした。
けどコロンは逃げるどころか、クゥ~ンとつぶらな瞳で見つめてくる。
あそぼーと日比野に向かって体を乗り出すコロンを見て、日比野はそっと手を伸ばした。
それからだ。
日比野はなんにも世話をしない母親に代わって、手作りの家をつくり、ごはんやお水をやり、遊んだり抱きしめたり、それはそれは可愛がった。
ところがある日、学校から帰るとコロンがいない。
母親が自分に懐かないからといって、勝手にペットショップに返してしまったのだ。
『返してよ、コロンを返してよ!』
日比野は泣いて訴えた。でも…
『どうして怒るの?まだうちに来て何日も経っていないでしょ?』
母親は不思議そうな顔をして言った。
『それでもコロンは家族だったんだ…。コロンを返してよ。コロン~~』
── そうか、だからか…。
出会った時から、
うちで預かると決めた時から、この子はもう” 家族 “なんだ。
そう思った日比野は、棚の間でぶるぶると震えている猫に向かって『おいで』と手を伸ばし、近づいた。
すると『名前はなんていうんですか?名前を呼べば、安心します』と神田が言った。
でも日比野は預かったとき、母親に『ペットはモノじゃない!』とタンカを切ってしまった手前、名前を聞きづらかった。
それに日比野はどうも母親と相性が悪く、関わろうと思うだけで嫌な汗をかいてしまう…。
日比野が正直に打ち明けると、神田は言った。
『じゃあ、新しい名前をつけましょう』
たしかにそれもいいかもしれない。
けど猫だって、聞き慣れた名前のほうが安心するだろう。
日比野は思いきって、母親に電話してみることにした。
わたしの名前
一方、猫はまた捨てられてしまうんじゃないかと怯えていた。
── 怖いよ、怖いよ。 捨てないで、…捨てないで
すると『 マリン、おいで 』
自分を呼ぶ声がして、マリン(声:松本穂香)はハッと顔をあげた。
── 私の名前を呼んでいるの? 行って…いいの?
マリンはおずおずと棚から歩み出た。
『もう大丈夫だよ、マリン』
日比野に抱き上げられ、マリンは目を細める。
── わたし、ここにいていいの?
『にゃ~ん』
マリンは幸せな気持ちでいっぱいになるのだった。
いきなりバッチリ優等生
それから神田は日比野に猫の飼い方をレクチャーした。
まずは猫砂から。
神田ははじめて猫砂をトイレに入れた時、山盛りにしてふくまるに散らかされてしまい、後悔したもんだが、日比野は最初からバッチリ適量!
『もう 私が教えることはありませんよ』
『え!?』
『はじめにそんなものを見せられたら』
『砂、入れただけですよ?』
『大丈夫。きっといい感じになれますよ。私の猫センサーがそう言っています』
またしても「猫センサー」という言葉が飛び出し、
だからそれなんなんだよ…!と心の中で日比野は叫ぶ。
『マリンちゃんを見ていたら、早くふくまるに会いたくなりました。
もうすぐ、ふくまるの1歳の誕生日なので、よかったら家に来ませんか?
マリンちゃんと会わせたいんです』
『わかりました』
神田の提案に、日比野は笑顔で即答した。
── 幸せ?
とはいえ、日比野の神田への嫉妬が消えたわけではない。
ピアニスト・神田と、「猫センサー」な神田。
なんだか調子を狂わされた日比野は、キャットハウスの中でむにゃむにゃしているマリンを呼んでみた。
『マリン』
するとマリンはよちよちと日比野のほうに向かってやってきた。
『マリン』
もう1度呼ぶと、『うにゃうにゃ~』マリンは頷いて返事をした。
呼べば来るし、返事もするんだなぁ。
そういえば、猫は幸せだと喉をゴロゴロ鳴らすんだっけ。
日比野は神田が言っていたことを思い出し、マリンに近づき、『幸せか?』と尋ねた。
『うにゃうにゃ~』
マリンは答えると、日比野の手に顔をこすりつけた。
『よく見たらおまえ、可愛い顔してるなー』
日比野は情が増すにつれ、マリンが可愛く思えてくるのだった。
幸せゴロゴロ
一方、ふくまるは神田の帰りを今か今かと玄関で待っていた。
『ただいま、ふくまる~』
「パパさん、おかえりにゃ~ん!」
神田に抱っこされたふくまるは、神田の体からなんだか懐かしいにおいがすることに気づく。
── しあわせな匂いにゃ~。
ふくまるが喉を鳴らすと、
『ゴロゴロ言ってるね~。幸せゴロゴロ?』
神田は笑顔でふくまるに話しかける。
神田は帰りが遅くなったお詫びに、ふくまるとたくさん遊ぶことにした。
猫じゃらしで遊んだり、
買ってきたおもちゃをふくまるの頭の上に積み上げたり。
「すいすいチューチュー」で遊ぶふくまるを、ピロピロ笛で邪魔したり。
どちらかというと、神田のほうが童心にかえっている??
ふたりの絆
眠る前。
ベッドの上で神田になでられながら、やっぱり懐かしい匂いがすると、ふくまるは思う。
── 懐かしい匂い、家族を思い出す匂い。
うっとりと身をゆだねるふくまるに、
『今度、ふくまるの誕生日にお友達の猫ちゃんが来てくれることになったよ』
神田が言った。
『ふくまるは一緒に遊べるお友達がほしいと思ったことはない?』
すると
「い、い、いらにゃいにゃ~!」
ふくまるはベッドから飛び降りた。
神田は、ふくまる以外の猫を飼うつもりなのだろうか?
そんなことをしたら、パパさんを取られてしまう!
でも猫が増えたら、もっともっとパパさんは幸せになれるのかもしれない。
そのためなら、
「ふくまる我慢するにゃ~~~~~。
ふくまる、偉い!ふくまる、強い!ふくまる、我慢だにゃ!
パパさんの幸せは、ふくまるの幸せだにゃ~」
ふくまるは必死に爪をといで落ち着こうとした。
それを見て、今度は神田が淋しくなってベッドから降りる。
『やっぱやだ、ほかの猫と遊んで、ふくまるが構ってくれなくなるなんて嫌だ』
神田に抱きしめられ、パパさんも一緒の気持ちだったのか~とふくまるは安心する。
── パパさん、これからどんなに家族が増えても、ふくまるの1番はパパさんだけにゃ~。
ふくまるは改めて強くそう思うのだった。
マリンの誕生日?
ふくまるのお誕生会、当日。
そういえば、マリンの誕生日っていつなんだろ…。
そう思った日比野は、母親(朝加真由美)に電話してみた。でも
『そんなの私にわかるわけないでしょ~?血統書なんてとっくに捨てちゃったわよ』
この母親に期待した俺がばかだった…。
日比野は虚しい気持ちを抱えながら、神田の家に向かった。
ふくまるとマリンの再会!
『ようこそ!この子がふくまるです』
神田からふくまるを見せられた日比野の印象は「なんか妙に存在感があるやつだな…」。
『マリンちゃんに似てませんか?』
『ええ、そうですね…』
そう答えながら、日比野はつい、マリンのほうが可愛くないか?と思ってしまう。
そしていよいよ、マリンとご対面のとき!
日比野がキャリーケースのふたを開けると、
『にゃ!?』
『…にゃ!?』
2匹は驚いて見つめ合った。
「…お、お姉ちゃん? お姉ちゃん~~!!」
2匹は駆けより、お互いの顔をこすりつけあった。
「ずっと会いたかったにゃ~」
「私もずっと会いたかった」
「ママさん、そっくりになったね~」
「あなたもよ。あのときはあんなに小さかったのに、こんなに大きくなって」
「ね、今は幸せ?」
「幸せにゃ~。パパさんがいてね、ふくまるって名前ももらったにゃ。とっても優しくしてくれるにゃ~」
ふくまるが神田のほうを見ると、にっこり笑って神田は見つめ返した。
「よかった~。ほんとによかったわ。
私もよ。私のことをマリンって呼んでくれるの。
私のことをなでてくれるの。優しくしてくれるの。だからね、と~っても幸せよ」
マリンが日比野を見つめると、日比野も笑ってマリンを見た。
『思った以上に仲がいいですね。ほんとに姉弟かもしれませんね』
じゃれ合う2匹を見て神田が言うと、
『そうですね、きっとそうですよ。私の猫センサーが言っています』
日比野は自然と「猫センサー」という言葉を使っていた。
『そうだ!今日が、ふくまるくんの1歳の誕生日なんですよね?』
2匹が姉弟なら、マリンの誕生日は今日のはず。
『じゃあ、今日を、マリンの誕生日にします』
日比野の提案に、『はい』と神田は笑顔でうなずいた。
それから神田は、ふくまるとマリンを両腕に抱き、
『はい、モフモフ♪』とほっぺに2匹を近づけて大喜び!
『あ~!幸せ~~~!!! 日比野さんもどうです?』
『いや、私は…』
日比野が断ろうとすると、
『にゃっ?』『にゃっ?』
ふくまるとマリンが「え?」という顔で日比野を見た。
そこで日比野も2匹を抱え、
『うわ~、モフモフだぁ~!』
日比野とふくまるとマリン。
その幸せそうな顔を見て、なんだか家族が3人に増えたみたいだ…と神田は思う。
── ほんとうにありがとう。
神田の心に自然と感謝のことばが沸き上がるのでした。
~9話につづく~
https://twitter.com/tx_ozineko/status/1364476387717914624?s=20
https://twitter.com/tx_ozineko/status/1364630216295915523?s=20
『おじさまと猫』8話の感想
はい、モフモフ!
…最高ですね~☆
うふふ、このドラマを見るとほんと、うちのわんこを見てにやけてしまう。
顔をこすりつけてふわふわの毛にモフモフしてしまう。
無防備な顔で寝ているわんこを見ると、「幸せだね~」と問いかけたくなる。
いつも仕事に行く前は「いいな~、〇〇は」と思ってしまう。
でもきっと犬は犬で大変なんだろう。
好きだけ 好きなものを食べさせてもらえないし、自由に外出もできないし。
マリンちゃんと日比野さんはほんとに出会えてよかったですね~!
コロンと過ごした時間は短かったけど、年を経た後も忘れられない、温かな思い出。
一緒にいる長さじゃない、一緒にいると決めたときから家族なんだという日比野さんの言葉に胸を打たれました。
だってそう思った瞬間に、自然に日比野さん、マリンの前に進み出て「おいで」って手を差し伸べているんだもん。
その想いがマリンにも伝わったのでしょうね~。
マリンは日比野さんに抱っこされて、ここにいていいんだと思えたのでした。
うぅ、よかった~。
そして、ふくまるとマリンの再会!
想像以上に2匹でしゃべってましたね(@_@)
人間は黙ってみてるだけだから、なんか人間と動物の世界が逆転したみたいで面白かったです。
「パパさんに会えて幸せだよ」「私もよ」って、ふくまるとマリンが神田と日比野を見ると、2人が笑い返してくれる姿にジーンとしました。
特におじさま!
なんて優しい目でふくまるとマリンを見てるの~!
エンディングで、原作の漫画のシーンとドラマのカットの対比が流れるんですが、それを見るとよけいウルッときちゃって、草刈さんとおじさま、ダブルで癒されましたわ~(*´▽`*)
エンディングの阿部真央さんの曲がまた、いいんですわ。
日比野さんもマリンを通して、距離を置いていたお母さんと少しずつだけどコミュニケーションが増えそうな感じですよね。
ペットがほしいと思うってことは、無心に自分を愛してくれる存在がほしいってことなのかなと思ったりするので、お母さんも淋しいひとなのかもな。
日比野さんも「猫センサー」という言葉が自然に飛び出すようになり、猫ばか一家の仲間入りですね。
勝ち負けとか、うまい下手じゃなく、ただただ楽しい、幸せそうな顔でピアノを弾く日比野さんの姿が見れたらいいなぁと思いました。
それではここまで読んでくださり、ありがとうございました\(^o^)/
またの~。
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