『生きるとか死ぬとか父親とか』1話ネタバレと感想│期待以上の人間ドラマ。吉田羊さんの声が心地いい♪

にこ

今回は、2021年4月9日放送『生きるとか死ぬとか父親とか』1話のネタバレあらすじと感想をまとめました。

Ⓒ『生きるとか死ぬとか父親とか』製作委員会

ラジオ番組のパーソナリティをしている蒲原トキコ(吉田羊)は、毎週寄せられる「お悩み相談コーナー」で大人気。

 

そんなトキコの悩みは、愛嬌はあるけど自由奔放な父・哲也(國村隼)。

 

人生相談の名手ことジェーン・スーさん原作の、面白くてときどき切ない父と娘の物語。

それではさっそく、1話のネタバレあらすじをご紹介したいと思います。

 

その他のあらすじ
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第1話 『 結婚とか独り身とか 』のネタバレあらすじ

トッキーこと蒲原トキコ(吉田羊)は、ラジオ番組『トッキーとヒトトキ』のパーソナリティ。

毎週リスナーから寄せられるお悩み相談コーナーが大人気だ。

 

時刻は夜8時。

今夜の相談は、結婚について。

 

独立して自分の店を持つ女性と、結婚して子供もいる女性。

どちらが偉いとかじゃないけれど、結婚していないことに引け目を感じたり。

 

娘がまだ結婚していないことを気にして、お見合いをセッティングする母親や、

仕事で評価されても、結婚退職する女性のほうが幸せに見える女性。

 

そんな女性たちの鬱々とした想いを吹き飛ばすように、人生の吸いも甘いもつまみ食いのコラムニスト・トキコと、アナウンサー・東七海(田中みな実)の声が電波に乗って人々の心に届く。

 

『シングル イズ ドラッグ』

独り身の自由や楽しさを知っている女性は、結婚してそれを手放すのが怖い。

でもその楽しさは、淋しさと天秤にかかっている。

だから楽しいより淋しいほうが重くなった夜は暴走して死にたくなる。

淋しさから解放されることが優先されると、”結婚”の2文字がちらつき始める。

 

でも淋しいより楽しいが上回っちゃう女もいて、それがトッキーと愉快な未婚の仲間たちだ。

 

とはいえ、結婚している人たちにはその人たちの幸せがある。

独身時代とは違う満足のしかたもあるだろう。

 

でも結婚していないと女として失格なんじゃないかと思って結婚するのはどうだろう。

大事なのは、お互いに寄り添えるかどうか。

40代になっても独身を謳歌しているトキコは、シングル イズ ドラッグを通り越し、オーバードーズだ。

 

笑いながらカラリと話すトキコの声は、ラジオの向こう側で聞いている誰かの心に寄り添い、それでいいんだよと背中を押してくれているようだった。

 

お墓参り

ある日、トキコは墓標を抱え、坂の上にある寺に向かった。

近くの石屋で哲也(國村隼)と待ち合わせをし、花を買う。

外車でも乗り回していそうな真っ赤なジャケットに茶色のハットがやけに似合うこの男が、トキコの父親だ。

昔はずいぶん稼ぎもあったが、今では全財産をなくし、すっからかんだ。

 

そこから歩いて2人は歩いて母のお墓に行く。

『石屋のおかみさん、お父さんのことカッコいいって言ってたよ』

『どうせ俺は、ばあさん専門だよ』

父は70代だが、年配の女性によくモテる。

今日も知らないおばあさんから、そのジャケット素敵ね~!と声をかけられたという。

 

母は18年前、トキコが24歳の時に62歳で亡くなった。

明るく聡明でユーモアにあふれる素敵な人だった。

父はこの出で立ちのとおり、昔はとんがった人だったが、今ではずいぶん丸くなった。

古希を超えたあたりから、老いという大波が絶え間なく押し寄せるようになり、否応なく父のとんがった部分を削り取っていったのだ。

 

母のお墓に手を合わせると、父は隣にある川本さんのお墓に水をかける。

川本さんのお墓にはあまり人が訪ねてこない。

いつからか父は、桶に残った水を少しだけかけるようになった。

 

『いつもお世話になっています』

そう言って手を合わせる父に、トキコは川本さんがどんな人だったか尋ねた。

すると、まったく知らない人だという。

あまり人が来ないので気の毒に思って水をかけるようになったら、ご利益があったのだ。

そんな大した額ではないが宝くじが当たって、それは川本さんのおかげだと父は思っていた。

 

『へえ~』

トキコは父が先に行くのを見届けると、そっと川本さんのお墓に水をかけ、手を合わせた。

 

『なあ、俺たちサッと来てすぐに帰るのはよくないなぁ』

小走りで追いかけてきたトキコに、父が言った。

『ママが淋しがるだろ?』

父は今度おにぎりを持ってきて食べようという。

 

寺の敷地で、おにぎりを食べる父と娘。

きっと変わった親子だと思われるだろうけど、まあ いいか。

今度お墓参りにきたときはそうしよう。

トキコは父の提案を受け入れることにした。

 

甘いミルクティーと、苦い部分

トキコと父は別々に暮らしている。

母が亡くなってから2度ほど同居を試みたことがあったがうまくいかず、衝突してばかりなので諦めた。

 

墓参りの後はファミレスで昼ご飯を食べながら、母の思い出話で盛り上がるのが定番だ。

その思い出は父の都合のいいように変えられていそうな気もするが、父の笑った顔を見ていると、まぁいいかと思ってしまう。

 

そして話も尽きると、父は可愛らしい顔でトキコをじっと見つめる。

ロイヤルミルクティーを飲みたいと目で訴えているのだ。

『はいはい、ロイヤルミルクティーね』

 

でもファミレスのドリンクバーに、ロイヤルミルクティーなんてものはない。

温かいミルクなんてものもないし、父は植物性のコーヒーフレッシュが好きではない。

 

そこでトキコは店員に変な目で見られながらも、工夫して父のためにロイヤルミルクティーを作ってやる。

おそらくトキコがそんな手間をかけていることを、父は知らない。

わがままを言うわけでもない。

ではなぜそこまでしてあげてしまうのかというと、それはトキコが女だからかもしれない。

 

血のつながったトキコでさえ、無条件にこの男を甘やかしたくなるときがある。

他人の女ならなおさらだ。

女に”何かしてあげたい”と思わせる能力が、父は異常に発達しているのだ。

 

引っ越したい

『引っ越そうと思ってるんだ』

父は都心から離れたところに、1人暮らしをするにはずいぶん広いマンションを見つけていた。

 

その家賃は12万。

父の年金より1万円も多い。

父はもう仮契約も済ませてしまったというので、トキコはしかたなく家賃の援助をすることに。

その代わり、トキコは父のことをエッセイに書くことにした。

 

トキコが引っ越しの手伝いをしようかと申し出ると、父は『自分でする』と気まずそうに目をそらした。

 

変わりゆく夫婦の関係

トキコが父について書こうと思ったのには理由がある。

生前、母の人生について本人の口から何も聞けなかったことをトキコは後悔していた。

だから父に対して、同じような思いをしたくない。

 

結局、トキコは父の引っ越しを手伝わなかった。

我ながらひどい娘だ。

 

父が住んでいるマンションには、お腹の大きな新婚さんが住んでいた。

お向かいに住んでいることもあり、父はにこやかに挨拶をかわしていた。

 

部屋の中は物が多いがしっかりと片付いていて、とても1人で片付けたとは思えない。

ベランダも広く、この前ムクドリがここに来たと父は喜んでいた。

 

父は鳥が好きだ。

固くとがったくちばし。手のひらに乗せるとふわふわで柔らかいのが癖になる。

あと『美味しいところ』と余計なことを言い、父は雰囲気を壊した。

 

母(富田靖子)は赤い花が嫌いだった。

好きなのは、真っ白なカラー。

お葬式でも真っ白なカラーを一面に飾ったくらいだ。

なのに母の遺影のそばには、真っ赤な花が一輪供えられていた。

 

『ねえ、お父さん、”結婚”ってなんだろう?』

同じことをトキコは、母にも聞いたことがある。

そのとき、母は『その人のことを死ぬほど好きだったという記憶を捨てないことよ』と言った。

 

父も母も若いころは心底愛し合っていたのは間違いないだろう。

でもトキコが物心ついたころには、その面影はなかった。

 

家族としての愛情はあっても、男と女の愛情があったかと言われれば、首を傾げてしまう。

空っぽになった心を、父は外で満たしていたが、母はどうしていたのだろう。

 

花瓶に飾られた赤い花に気づき、ごみ箱に捨てる20代のトキコ(松岡茉優)

黙って微笑んでいた母・・・。

年月とともに変わっていく関係を、母はどう受け止めていたのだろう?

 

トキコは帰りに、新婚夫婦が落としたオレンジを拾ってあげた。

 

夫婦なんてそんなもんだと言われたらそこまでだが、そんなものになるまでの諦めや傷心や後悔はどこに押し流されていくのだろう。

 

今は仲良く助け合っている新婚夫婦を見やると、トキコはまた歩き出した。

 

ラジオの時間

そして今夜もトキコのお悩み相談コーナーが始まった。

23歳のねこようかんさんは、45歳で既婚、2人の子どもがいて会社を経営している彼と不倫している。

 

こんなことをしてはいけないと思いつつ、自分のことを優先してくれる彼に惹かれていったというねこようかんさん。

でも子供のことを考えると離婚はできないという彼に、恨みや妬みの感情も抱いていた。

 

それを彼にぶつけると、

『未来のことは期待しないでほしい。でもねこようかんのことは大好きだから』という。

 

でも先日、奥さんが倒れ、彼は後遺症の残った妻の介護をしなければならなくなった。

そのときは動揺したが、結婚はしなくてもいいから彼を支えたいと思うようになったというねこようかんさん。

 

しかし現実問題として、今、彼は家族を優先している。

ねこようかんさんには悪いけど、こういうのはよくある話。

45歳の男が23歳の女の子をだますのは簡単なことだ。

もし本当にねこようかんさんが大事なら、家族と別れているはず。

 

好きだという一時の感情に惑わされると、ねこようかんさんが不利。

場合によっては奥さんにねこようかんさんが訴えられ、慰謝料を払うことになる。

 

『ねこようかんさん、目を覚まして!

そういう状況下で、私の周りでいい経験をした人なんていないから!』

トキコは思わず熱く語ってしまい、はっと我に返った。

 

 

── ああ、私はまだ浮気をした父を 許せていないのだ・・・。

 

 

~2話につづく~

 

 

『生きるとか死ぬとか父親とか』1話の感想

特に何か問題が起こるわけじゃない。

でもラジオを通して、トキコの世界とリスナーの世界が重なって、夜の闇にじんわりと広がっていくような不思議な世界。

 

ラジオを発信しているブースが夜なら、父との日常は明るい昼間。

淡々と語られる父への想い、そこに見え隠れする父への愛情と、いまだに父がしたことを許せない感情。

時折、挟み込まれる若かりし頃のトキコの暗い表情が、今も脳裏に焼き付いている。

 

傍から見れば、哲也とトキコは仲の良い父と娘だ。

でもその中にはいろんな葛藤が詰まっている。

うちの父は浮気をしていたわけじゃないけど、母が病気で亡くなった後、あっさりと年下の女性と再婚してしまった。

もしかしたら父のほうはなんとも思っていないのかもしれない。

でも私はなんでか父といると緊張するし、あまり愛されていないと思っている。

そういう複雑な感情をまるっと、このドラマを見終わったとき、『いいんだよ』と包み込んでくれるような気がして、ドラマが放送される前から見たいと強く思っていた。

 

流れるように心地いい、映画のような雰囲気は、原作(1話しか読んでいないけど)に忠実なのに、父と娘の長い年月まで感じさせ、圧倒的だった。

もちろんこれは、トキコさんの姿に自分を重ねて見てしまったせいもあるかもしれないけど・・・。

ひさしぶりに体中が熱くなる感覚を覚え、涙が止まりませんでした。

 

また、トキコと田中みな実さん演じるアナウンサーの掛け合いも本格的で、本当のラジオ番組の制作を見ているみたい!

次回はどんな世界を見せてくれるのかな~?

 

それではここまで読んでくださり、ありがとうございました\(^o^)/

またの~。

 

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